chattalk_51040101
???:今年も金平山でぱに詣でが開催されます
???:ご参加、ご観戦を希望される方
???:近くの掲示板へお集まりください
???:ナビゲーターにより説明と指示がございます
???:皆様、奮ってのご参加をお待ちしております
モモ:新年早々なんだろう?このお知らせ~
ショウドウジ:ぱに詣で…とは何のことでしょうな?
モモ:よくわからないけどおめでたそうじゃない?
ソル:そうだな…
ソル:とりあえず情報を集めてみるか!
ショウドウジ:では、掲示板へ向かいますぞ!
talk_51040102
タヌヒコ:あけおめことよろでい!
ソル:お、おぉ……
タヌヒコ:……って、なんでいあけおめことよろって意味がわからねえのか?
ソル:いや、それはわかってるわかってるんだけどさ……
ショウドウジ:地球の若者言葉をたぬ彦殿が使うのは何とも妙な感じですな!
モモ:あけおめことよろ~!
タヌヒコ:わりぃわりぃ……こういうのはやっぱりちゃんと言わねえとな!
タヌヒコ:新年、明けましておめでとうございます、でい!
ソル:おう、明けましておめでとう!今年もよろしくな!
モモ:うんうん~今年もよろしくお願いしま~す!
ショウドウジ:賀正新年! 今年もよろしくお願い申し上げますぞ!
モモ:それでさっそくだけどぱに詣でって何なの~?
タヌヒコ:なんでい、知らねえのか?
タヌヒコ:……ってそういや、おめえらこっちに来て間もねえしな無理もねえか!
ショウドウジ:たぬ彦殿! よろしければご教授願いたいですぞぉ!!
ショウドウジ:そもそも金平山とはどういった場所なのでござるか?
タヌヒコ:金平山はこの時期にならないと入れない霊峰なんだぜい
ソル:富士山みたいなもんか?
タヌヒコ:そのフジサンとやらは知らねーが要はご利益のあるありがてえお山なのさ!
タヌヒコ:で、金平山を登ってお参りすることをぱに詣でっていうんでい!
モモ:へえ、おもしろそう~!
ショウドウジ:この時期だけしか入れないとは……それは逃せませんぞ!
モモ:金平山行ってみたいんだけど2人はどうかな?
ソル:オレは構わねーぜなんか楽しそうじゃねーか!
ショウドウジ:拙者も行ってみたいでござる!!
ソル:っしゃ、決まりだな!金平山にはどうやって行けばいいんだ?
タヌヒコ:オーキュータウンにゲートがあるはずだからそこから行けるぜい
モモ:それじゃさっそく行こ~!
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モモ:ここがゲートかな~
ショウドウジ:早く金平山に行きたいですな
???:ん? 君達もぱに詣でに行くのかい?
モモ:そうだよ~
オペラ:僕はオペラ金平山に通じるゲートの管理人なんだ
オペラ:ここがそのゲートだよ
オペラ:そっちに行けば姉さんが案内してくれるから
ショウドウジ:ちゃんと案内人がいるのでござるな
ソル:ありがたいなすぐに向かおうぜ
モモ:行こ行こ~
オペラ:気をつけて~
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モモ:ここが金平山なんだね~でっか~い!
ソル:ぱに詣でって言うくらいだしゲートをでたらすぐに神社があると思ったんだけどな……
ショウドウジ:ここからでは見えないですな社がどこにあるかわからないですぞ
モモ:きっと山頂に近いところにあるんじゃないかな~?
ショウドウジ:山の途中に作られている場合もあるでござるな
ソル:どっちにしても闇雲に歩き回らねー方がいいか
ショウドウジ:新年早々、逃げ腰などとソル殿らしくもありませんな!
ショウドウジ:見つからないのならこの足で探すまでで候!!
ソル:それはさすがに非効率的だろ……つーか遭難すんぞ
ショウドウジ:しかり……では、どうするでござるか?
モモ:ぱに詣でをする人って他にもいるんじゃない?
ソル:多分そうだろうな地球でいう初詣でみたいなモンだろ?
モモ:だったら場所を知ってそうな人に聞いてみようよ~
ショウドウジ:さすが桃殿でござる!!
ソル:それじゃ、そうすっか!
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モモ:あの人なら知ってるんじゃないかな~
ショウドウジ:巫女……でござるか?
ソル:こたつでだらけきってるみてーに見えるんだけど……あいつ本当に巫女なのか?
???:とっても失礼ですー
ソル:おっと……聞こえてたのかわりーわりー別に本気で疑ったわけじゃ……
???:いいんですよ。だらけているのは本当ですしー
ソル:本当にだらけてただけかよ!
???:あ、申し遅れましたが私、三つ子巫女の楼羅ですー
ショウドウジ:ミツゴミコ?
楼羅:姉が2人いるのですよー美人三姉妹というやつですねー
ソル:へえ、そうなのかところでオレ達、ぱに詣でをしてーんだけど……
楼羅:ここはツッコミどころでしたが美人を否定されないのは嬉しいですねー
ソル:おう……それでオレ達、ぱに詣でのやり方を教えてほしいんだけどさ……
楼羅:あ、ちなみに三姉妹の頭文字が揃うと摩天楼になるので覚えておいてくださいー
ソル:オッケーわかったところでぱに詣でのやり方を……
楼羅:ちなみに私は末っ子なんで気さくに愛しいローラって呼んでくださいねー
ソル:ちくしょう、話が進まねえ!
ショウドウジ:愛しい愛しいローラ殿ォォオオ!何卒拙者達に、ぱに詣での作法をご教授頂きたくぅうう……!!
楼羅:やっぱり楼羅のままでいいですー
ショウドウジ:なぜでござるっ!?
楼羅:まさか真顔で言われるとは思ってませんでしたのでー
ソル:もう何なんだよ!めんどくせえよこの人!
ショウドウジ:ソル殿、待たれよ!拙者達はあくまで初心者……!
ショウドウジ:楼羅殿ぉおお!右も左もわからぬ新参者ゆえどうかお願い申し上げまする!
楼羅:そうだと思いましたー楼羅が手取り足取り教えたげますねー
ソル:と言いつつ、こたつから出る気は全くねーんだな……
楼羅:お仕事はちゃんとしますから大丈夫ですよー
楼羅:ようこそみなさんー何を隠そう、ここが霊峰金平山の入り口ですよー
ソル:いや、それはとっくにわかってんだけどさ……
楼羅:そうだと思いましたー
楼羅:そしてこの時期だけ霊峰の封印が解けるんですー驚いたでしょうー?
ソル:それも聞いたわ
楼羅:意外と詳しいんですねー……そこまでとは思ってませんでしたーただ者ではありませんねー
ソル:おいみんな、もう帰ろうぜ!
楼羅:待ってくださーい、冗談ですよー
楼羅:ところでーあなた達は登山と観戦どちらが目的なんですかー?
モモ:それはもちろん~…………へ? 観戦って何……?
ショウドウジ:拙者は戦いに来たのではなくぱに詣でをしに来たのでござるが……
楼羅:ああ、これは知らないんですねー
楼羅:ぱに詣でをするにはまずおとしだまを受け取ってくださいねー
モモ:わぁ、お年玉もらえるの~!?モモ、なに買おっかな~!
ショウドウジ:お年玉とはありがたい!拙者ちょうど欲しい工具が……
楼羅:……?仰ってる意味がわかりませんがーおとしだまに金銭価値はないですよ?
モモ:え、どうして?だってお年玉なのに……
楼羅:ぱに詣ではですねー金平山から専用の玉を地上に落として祈願するんですよー
楼羅:落とし玉はそのための神具ですーほら、つやつやで綺麗でしょー?
-:quest_410400201
モモ:本当に玉を落とすんだ……それで落とし玉かぁ…………へ~
ソル:駄洒落かよ……
楼羅:山に登って落とし玉をすることをぱに詣でと呼んでいるんですよー
ショウドウジ:お賽銭のようなものでしょうか……正月の文化がごっちゃになって伝わっているようですな
ショウドウジ:ただ落とせばいいのでござるか?
楼羅:落とす場所が高いほど御利益もあると言われてますねー
モモ:なるほど~だったらみんな頂上から落とすんだよね?
楼羅:そうですねーそれができるのはほんの一握りの方ですけどー
ソル:ってことは、何か障害があるんだな?
楼羅:はいー。山の道中には社があってそこを通過しないと上層には行けないんですよー
楼羅:社を通過するためには封印を解く必要があるんですー
ショウドウジ:封印……敵がいるのでござるか?
楼羅:この霊峰は、悲しみや怒りといった人々の負の感情が厄となって集まる場所なんですー
楼羅:つまりこの山には厄が具現化したモンスターがたくさんいるんですよー
楼羅:社の封印を解くにはモンスターを倒し厄の依代となっている絵馬を手に入れてくださいねー
ソル:つまり、モンスターを倒せばいいってわけだな!
ショウドウジ:だったら問題ないでござるな!拙者達はなかなかに強いですぞ?
楼羅:おおー。自信ありそうですねーではエントリーしますか?
モモ:エントリーって?
楼羅:落とし玉をするには参加登録が必要なんですよー
楼羅:エントリーをしてー落とし玉をもらってーそれから上を目指すことになりますー
ソル:玉をもらってすぐに上に向かえばいいのか?
楼羅:いえー。参加者は全員一斉にスタートすることになりますー
ソル:それで登山か観戦かって聞かれたのか……
楼羅:最初に登頂した人にはごほうびがありますからー
ショウドウジ:それはどのようなものでござるか!?
楼羅:霊峰、金平山には神の使いが舞い降りたという言い伝えがありましてー
楼羅:その時に羽織っていた神聖な衣をまとうことができるんですよー
モモ:わぁ、何だか素敵~……ねえみんな! モモ着てみたいな~!
ソル:神聖な衣……いいじゃねーか桃さんに似合いそうだ!
モモ:一番になれるかどうかはわからないけど~
モモ:ソル君、正道寺!エントリーしてみようよ~!
ショウドウジ:参戦するのであれば一番高いところから落とし玉してみたいでござるな!
ソル:つーことは、目指すは頂上への一番乗りってことだな!
ショウドウジ:やってやりますぞおおおお!!
楼羅:がんばってくださいー
モモ:それじゃ、まずは玉をもらいに行こう~
-:そうして桃達は落とし玉を受け取りぱに詣での火蓋が切られた。
-:ひとまず厄を祓って絵馬を集めるため一行は他の参加者達と共に登山を開始するのだった。
chattalk_51040202
ショウドウジ:29
モモ:絵馬、集めてきたよ~?
モモ:222400251
楼羅:13
ショウドウジ:これで間違いないでござるか?
楼羅:1
モモ:よかった~他の参加者さんもたくさんいるしがんばろ~ね!
楼羅:絵馬をたくさん捧げれば封印が解けますのでー
楼羅:集めた絵馬は適当に捧げてくださいー
モモ:3
楼羅:それにしてもずいぶんと早いですねー
ショウドウジ:ライバルよりもいち早く次の階層を目指すでござる!
楼羅:17
モモ:どうかしたの~?
楼羅:こんなに早く絵馬を集められる方になら大丈夫だと思うのでー
楼羅:皆に愛される楼羅から1つ、耳寄り情報ですー
ソル:耳寄り情報? 聞かせてくれよ!
モモ:5
楼羅:社の中にはもっと強い厄が具現化したモンスターがいるんですよー
楼羅:それを倒すことができたらとても良いことがありますー
ソル:9
楼羅:さらに上を目指してがんばってくださいー
モモ:18
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モモ:ここが社の中なんだね~他の参加者さんの姿もないしモモ達が一番乗りかなっ!?
ソル:いい感じだな!で、より強い厄が具現化した敵が出るんだっけ?
ショウドウジ:強敵上等ォオオ!倒して倒して倒しまくって厄を祓うでござる!!
ソル:気合十分なのはいーけど目的は頂上へ行くことだからな?
ショウドウジ:任せるでござる!拙者、やる気に充ち満ちています故!
モモ:いいね正道寺~お正月で心機一転!やる気ふるぱわ~! って感じ?
ショウドウジ:如何にも!細かい点こそ違えど、こちらでも正月らしい正月を過ごせるとは僥倖!
ソル:言うほど正月らしくねーだろ……しかしまあ、どこの世界でも新年ってのはめでたいモンなんだな
モモ:そうだね~ぱに詣でが始まった瞬間麓がたくさんの人で溢れ返ったし
モモ:お祭りムードって感じだったよね~!モモ、お正月独特の雰囲気ってすっごい好きなんだ~
ショウドウジ:うむ!正月は良いものでござるなぁ!
ショウドウジ:おせち料理にお雑煮コタツにミカン……
モモ:うんうんいいね~、わかってるね~モモ、毎年楽しみにしてたよ~
ショウドウジ:それに羽根突き、双六、凧揚げコマを回したりもしたでござるな!
ソル:へえ……オレ、羽根突きも凧揚げもしたことねーや正道寺って年寄りみてーだな!
ショウドウジ:何ですとぉ!?ソル殿、今のは聞き捨てなら――
モモ:モモもやったことな~い!いつもより豪華なご飯食べて~お年玉もらうだけじゃないんだね~
ショウドウジ:…………
ショウドウジ:つかぬことを聞くでござるが……
ショウドウジ:お2人は毎年、正月をどのように過ごしていたでござるか?
ソル:オレはテレビでサッカー見て外でサッカーやってたけど……
モモ:モモは拳法のお稽古とか~こたつでスマホいじったりとか~
ショウドウジ:他は? まさか他には何もしていなかったと……?
ソル:スピカと飯食うくらいか
モモ:おせちもお餅もたくさん作ってたくさん食べてたよ~?
ショウドウジ:かああぁぁぁっっ!!!!!!
ソル:どわぁ!? 何だよ正道寺!?
モモ:正道寺うっさ~い!うう……耳がキンキンするぅ~……
ショウドウジ:なっておりませぬ!!まったくもってなっておりませぬ!
ショウドウジ:正月らしさが皆無ではないですか!それでも日本男児でござるかぁ!?
ソル:そりゃ正道寺んちは武家だから古式ゆかしい感じなんだろーけど現代の正月なんざ、そんなモンだろ
モモ:てゆーかモモ日本男児じゃないし~……
ショウドウジ:おお……何という……しかたのない人達でござるな
ショウドウジ:不肖の身ではござるがこの正道寺が!!!
ショウドウジ:正月について! 熱く、熱くお教えするでござるぞおおっ!!
ソル:桃さん、行こうぜ
モモ:そうしよっか~
ショウドウジ:あ、2人とも待たれよォオオ!!
chattalk_51040204
楼羅:皆さん、無事に厄払いができたようですねー
モモ:うん、楼羅ちゃんのおかげだよ~
楼羅:いえ、私はコタツに入っていただけですのでー
ソル:41
モモ:まさかずっと入ってたの~?
楼羅:27
ソル:こっちの巫女さんてそんなもんなのか…?
楼羅:それにしてもさすがの実力ですねー
ショウドウジ:拙者、そのように言ってもらえるような男ではありませぬ
楼羅:何かあったんですかー?
ショウドウジ:ソル殿と桃殿に正月の素晴らしさの10分の1も伝えられず…
ショウドウジ:この正道寺の力不足也!
楼羅:38
楼羅:順調に来ていますしそのまま上を目指してくださいー
モモ:1
ソル:3
talk_51040205
ソル:ここが次の層に行くポイントか
モモ:他の参加者さんもちょっとずつ追いついてきてるね~早く頂上に行かないとね!
ショウドウジ:そうでござるな!!参加したからには、桃殿の晴れ姿を拝まねば気が済みませぬ!
ショウドウジ:そして落とし玉を終わらせた暁には良き正月の過ごし方をじっくりと語って差し上げますぞ!!
ソル:まだ諦めてなかったのかよ……
モモ:あははっ期待してるよ、正道寺~
ソル:それじゃ、行くぞ!
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天音:明けましておめでとうございますようこそ、いらっしゃいました
ソル:お、おう……おめでとうええと……楼羅じゃねーんだよな?すげーおしとやかな感じだし
天音:私は楼羅の姉で次女の天音と申します以後、お見知りおきを
ショウドウジ:ああ、そういえば美人三姉妹だと申しておりましたなぁ!
天音:びじ……っ!?
ショウドウジ:言うに違わぬ別嬪さんですな!はっはっは! 眼福眼福!
モモ:……天音ちゃんどうしたの~?お顔が真っ赤ですよ~?
天音:あ、いえ……それって楼羅が言ってたのかしら?
ソル:ああ、美人三つ子巫女とかなんとか……
天音:ななな、何言ってるのよあの子はっ後でしっかりとお仕置きしなきゃ……美人とかありえないし……ぶつぶつ
ショウドウジ:天音殿? 先ほどと言葉使いがだいぶ違うような気がするのでござるが……
天音:あらやだ、私ったら!巫女らしく上品に、上品にっと……
天音:コホン――失礼いたしました以後のご案内は、この天音が務めさせていただきます
ソル:いや……無理しなくていいぜさっきの方が話しやすいし……
天音:じゃあそうさせてもらうわね
ソル:変わり身はえーよ!!
天音:ここまで来たのは初めてよね?
ソル:ああ……ってゆーか参加するの自体、初めてだしな
天音:初めてでここまで!?見かけによらず大したものね!
ソル:へへ、まーな!ここまで来られない人も多いのか?
天音:ええ。参加者は多いけど一気に数が減るわね
天音:標高が上がるほど強力な厄が集まるわおめでたいはずのぱに詣ででケガしたら元も子もないでしょ
ショウドウジ:日本男児たるもの、日々是戦い也!厄など恐れるに足らず!
モモ:だからぁ、モモも他の参加者さんも日本男児じゃないから~!
天音:あなた達以外だと……ほら、あっちに少しいるでしょ?
ソル:げっ、いつの間にか追いつかれたのか……にしても、たったあれだけか?
天音:全員ってわけじゃないけどねあの人達は常連さんだし
モモ:ねえねえ天音ちゃん?あの人達が食べてるのってもしかして~……
天音:ええ、ぱ雑煮よ
モモ:やっぱり!この世界にもお雑煮があるんだ~
天音:お雑煮? いえ、ぱ雑煮よ
ショウドウジ:ぱぞ……うに?
モモ:……たった一字違いなのに何だか不思議な語感だね……
ショウドウジ:他の地球文化と同じように変に伝わったのでござろうな
ソル:ははは、まーいいじゃん!要は雑煮と同じようなもんだろ?
モモ:ソル君ったらテキトーすぎ!ねえねえ天音ちゃんぱ雑煮ってモモ達でも作れるかな?
天音:ええ、食材ならこの辺で手に入るからね
天音:まずはお餅を作る必要があるんだけど
モモ:それならモモでも作れそう!お餅は良く作ってたから!
ソル:さすが桃さん!料理に関しちゃスピカと同じくらい頼りになるなぁ
モモ:だって美味しいお雑煮――じゃなかった!ぱ雑煮、食べたくない~?
ソル:そりゃ食いてーけど……他の参加者に先越されねーか?
天音:他の人はみんな、ここでしばらく休んでから上へ行くわよ?腹ごしらえしていきなさいな
天音:出汁はこっちで用意しておくから
モモ:それなら少しくらいは寄り道しても平気だね~
ショウドウジ:ではここらで一度、休憩ですな!腹が減っては何とやら!
ショウドウジ:……やや?あちらに置いてあるのはもしや……ッ!
ソル:おい、正道寺! どこ行くんだよ!?……まあいっか、オレも疲れたし
モモ:それじゃ、材料集めだね~!まずは切り餅だよ!
ソル:それじゃ行――
ショウドウジ:2人とも、待たれい!
モモ:正道寺~? 置いてくよ~?
ソル:一体どこに行って…………って、何持ってんだ、それ?
ショウドウジ:向こうの売店に羽子板と羽根が売っておりました故衝動買いしてしまった所存ッ!!
ショウドウジ:どうせ腹ごしらえするなら材料探しの前に軽く羽根突きでもするでござるよ!
モモ:へえ、これが羽根突きに使う道具なんだ~?
ソル:……どうやるんだ、これ?羽根を蹴ればいーのか?
ショウドウジ:ソル殿は羽子板の存在を何だと思っているのですか?
ショウドウジ:この羽子板を使ってお互いに羽根を打ち合うだけでござる!
ショウドウジ:打ちそこなって羽根を落とした方が負けたことになるわけですな!
ショウドウジ:さらに、勝った方は負けた方の顔にこの墨と筆で落書きできるのです!どうです、楽しげでござろう!?
モモ:じゃあモモ、正道寺の顔に落書きする~! ヒゲとか描く~!
ショウドウジ:桃殿も人の話を聞いてくだされ勝った方が! 負けた方に!落書きするんですぞ!?
モモ:おっけ~おっけ~だいたいわかったよ~!
ショウドウジ:では、さっそくやってみるでござる!拙者がお相手つかまつる!!
モモ:ばっちこ~い!でも、うまくできるかなぁ?
ショウドウジ:桃殿、ご安心くだされ最初は軽くいくでござる
-:コンッ
モモ:ええと、板で羽根を相手に打ち返せばいいんだよね……
モモ:えいっ!
-:ドゴォォォオオオオン!!!
ショウドウジ:ふごぐおおおおっ!?
ソル:正道寺ィィイイ!?
0:――この時の出来事を後にソルはこう語る。
0:緩やかな放物線を描いて舞っていたはずの羽根が桃さんの一振りによって一発の弾丸と化した。
0:もしも食らったのが正道寺でなければ――笑えないことになっていたかもしれない。
0:そしてソルは畏怖と共に悟るのだった。――世の中には決して敵に回してはならない絶対強者がいるのだ、と。
モモ:あれ、これでいいんだよね……?正道寺~、なんで寝てるの~?
ソル:桃さん、オレの見間違えでなければ……
ソル:桃さんが打ち返した羽根が正道寺の眉間にめり込んでるみたいだけど……
モモ:あ、あれ~?
ショウドウジ:これは断じて……羽根つきでは……ないで……ござる……――ガクッ
ソル:正道寺、死ぬなぁああ!!
モモ:そんなに力込めてなかったのに~!
ソル:あれで加減してたのか!?桃さんの怪力、半端ねー……
モモ:正道寺、大丈夫……?
ショウドウジ:あとはソル殿に託すでござる……どうか拙者の……仇……を……
ソル:ああいや、オレはやめとくわ桃さん、正道寺の顔に落書きしようぜ
モモ:わ~い!額に肉って書こう! 肉って!
天音:あなた達、鬼なの……?
ショウドウジ:む、無念でござるぞおおぉぉ……
chattalk_51040302
モモ:んふふ~、ゲット~
天音:無事に手に入ったみたいね
モモ:222400211
モモ:222400231
天音:24
ソル:桃さん嬉しそうだな
モモ:だって、ぱ雑煮作りが一歩進んだんだよ~?
ショウドウジ:拙者も楽しみですぞ!
モモ:7
ショウドウジ:想像の中ではすでに食べているでござるっ!?
ソル:そんなに食べたいのかよ!
天音:出汁の準備はできてるから
天音:お餅がそろえばすぐに食べられるわよ
ソル:よし、それじゃ餅を作ろうぜ!
モモ:18
chattalk_51040303
天音:無事にお餅ができたようね
モモ:7
ショウドウジ:34
ショウドウジ:桃殿の心はすでにぱ雑煮のもとへっ!?
ソル:いや、さっきからずっとこんな感じだったぞ?
モモ:そんなことないよ~?
モモ:さっきまでは味を想像してたけど今は予想してるから
ソル:35
ショウドウジ:どう違うのでござるか…
ソル:どっちにしてもこれ以上、桃さんを待たせない方がいい
ショウドウジ:…そうでござるな
天音:あははっ
天音:そんなに楽しみにしてもらえるなんて嬉しいわね
天音:ぜひ食べてみて
モモ:もちろんだよっ
ソル:それじゃ、ぱ雑煮を作りに行こーぜ!
モモ:28
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モモ:できた~!みんな、召し上がれ~!
天音:見事なお餅ねこれなら良いぱ雑煮になるわ
モモ:早く食べた~い!
天音:出汁はできているからすぐ出せるわ
天音:ちょっと待っててね
-:そして数分後……
天音:できたわよ皆さん、どうぞ
-:quest_80080001
ショウドウジ:おお、何と香ばしい香り!それではさっそくいただ――
モモ:美味しい~!
ショウドウジ:もう食べているでござるっ!?
ソル:お、本当にうめーな!それに何かこう、懐かしー感じだ
天音:出汁の作り方も教えるからこれからは自分で作ってみてね
モモ:ありがと~!
モモ:とっても美味しいけどちょっぴり不思議な味がするね~
ソル:そうか? 普通だと思うけど
モモ:だってこれ、出汁と醤油がベースになってるよね?
ショウドウジ:上品かつ香ばしい味わいが実に絶妙な塩梅!おかしいところなどありませんぞ?
モモ:お雑煮って普通は味噌だよね?
ショウドウジ:お雑煮は醤油ではござらんか?
モモ:あたしのとこだとお雑煮は白味噌だったんだよ~
ショウドウジ:味噌の雑煮でござるか……?それではただの具だくさんな味噌汁なのでは……
ソル:へえ、雑煮って色々あるんだなぁ
モモ:西のほうだと味噌のほうが多いんじゃなかったかな?
モモ:あと、お餅の形が違ったりもするんだよね~
ショウドウジ:色々と違いがあるのでござるなふむ、興味深い……
モモ:全国津々浦々のお雑煮全部、食べてみたいよね~!
ソル:スピカも昔、似たようなこと言ってたな……
ショウドウジ:さすがスピカ殿ですな……
モモ:あとね、白味噌のお雑煮には桃まん入れると最高なんだよ
ショウドウジ:雑煮に桃まんですとっ!?何と面妖な……
モモ:あの甘みが白味噌に合うんだよね~!
ショウドウジ:味噌に、甘味……?拙者の中の雑煮のイメージが……
モモ:地球でも香川なんかは白味噌にあん餅だよ?
ソル:へえ、それも食ってみてーな!
ショウドウジ:ソ、ソル殿は気にならないでござるか!?
ソル:何でだよー?美味ければどういう食べ方でもいいだろ?
モモ:そうだね~ぱ雑煮も美味しいし~!
ショウドウジ:拙者の中の正月のイメージが崩れていくでござる……
モモ:正道寺、大げさすぎ~あー、美味しかった!
ソル:ごちそうさまっといつまでものんびりしてらんねーしそろそろ行くか!
モモ:そうだね。ここにいると食べすぎちゃう
talk_51040305
モモ:ここから先が次の場所かな~?
ソル:そろそろ頂上だと思うんけどな
ショウドウジ:何にせよ、気を引き締める必要がありますぞ!!
モモ:がんばろうね~
talk_51040401
???:あけましておめでとうございますようこそいらっしゃいました~
摩莉:私は三姉妹の長女で巫女の1人、摩莉と申します~
ショウドウジ:本当に瓜二つでござるな!
摩莉:お姉ちゃんですから~よろしければ、ぱ雑煮をどうぞ~
ショウドウジ:おお、せっかくですしいただくであります!!
モモ:ありがと、摩莉ちゃんでもあたしは今はいいかな~?
ソル:さっき食ったばかりだしオレも遠慮しておくわりーな!
ショウドウジ:もぐもぐ……ふむ桃殿とのはまた微妙に味付けが違うでござるな! 美味し!
ソル:食いすぎんなよー……ところで摩莉さん山頂ってここじゃないのか?
摩莉:頂上までは、あともう少しですよ~
摩莉:頂上付近には凄く強い厄がいるから気をつけてください~
モモ:ありがと、気を付けるね!それじゃ行こっか~
ショウドウジ:ま、待ってほしいでござる!はぐはぐはぐっ!もぐもぐもぐっ!
モモ:待ってるから慌てないでいいってば~
モモ:お餅が喉につまったら大変でしょゆっくり食べること!
ソル:毎年、餅を喉につまらせる人がいるし、桃さんの言う通りだな
摩莉:あらあら~気をつけてくださいね~
モモ:もしも、喉に詰まっても対処方法もあるけどね~
ソル:へぇ、どうすりゃいいんだ?
モモ:取れそうなら指を入れて取るのがいいんだけど……
モモ:それが無理そうならハイムリック法かな~?
摩莉:どのような方法なんでしょう~?
モモ:背後から腹部を圧迫するんだよ~
モモ:こう……ぎゅーって思いっきり背後から抱き締める感じで!
ショウドウジ:そんな方法があるのですか!いざという時のためにも覚えておきたいところですな!
モモ:あ、それならモモの体で教えたげる!口で言うよりも体験したほうがわかりやすいからね~
ソル:――なっ!?桃さんの……体で……?
ショウドウジ:お、教えてあげる……ですと!?
モモ:うんうん~ソル君と正道寺、どっちでもいいよ?
ソル:ちょっと待っててくれ桃さん!……おい正道寺、どうする!?桃さんを背後から抱き締めるとか……
ショウドウジ:い、いやいやいや……それはいささか破廉恥な……うぐ……しかし、しかし……ッ
ソル:……いやでも人命救助のためだしな仕方ねーよな!
ショウドウジ:待たれよソル殿ぉおおお!何を1人で割り切っておりますかぁ!そもそもこの話題は拙者が餅を――!
ソル:うっせーよ必死すぎんだろ!――よし、ここは男らしくじゃんけんで決めよーぜ!
ショウドウジ:望むところォオ!いざ尋常にぃぃい――ジャンケン……ポォン!
ソル:ち、ちくしょう……ここで敗けるなんて……!
ショウドウジ:恨むなら運命を恨んでくだされ勝負とは時に非情なもの……
モモ:ね~え~!2人ともま~だ~?
ショウドウジ:桃殿、今行きますぞぉおお!不束者ですがご指導ご鞭撻よろしくお願い申し上げるゥウウ!
モモ:うんうん、やる気バッチリだね~
モモ:――じゃ、正道寺がお餅を喉に詰まらせた人の役ね~?張り切って抱き締めちゃうよ~
ショウドウジ:………………………………え?
ソル:ブフッ!
ショウドウジ:なに吹いているのですかソル殿ォ!桃殿の怪力で抱き締められたら拙者の命は……!
モモ:じゃ、始めよっか正道寺~
ショウドウジ:いや、拙者、先ほどの説明で十分に理解しましたぞ
モモ:大丈夫、すぐに終わるよ~?
ショウドウジ:で、でもォ……女性に抱きつかれるのは恥ずかしいでござるですしぃ……
モモ:もしもの時はそんなことを言ってられないでしょ?
ショウドウジ:……はいむりっく法以外に方法はないのでござるか?
モモ:道具もいらないし一番、覚えやすいから体験してみればわかるよ~
ショウドウジ:絶対嫌でござる!お断りするでござる!
-:ガシィ!
モモ:もう、正道寺ったらそんなに遠慮しなくていいのに~
ショウドウジ:遠慮などではござらんっま、待ってくださ……ぐおおっ!?
-:ミシミシミシミシ……
モモ:このまま力を入れていくの~
ショウドウジ:ヒギィイイイイイイイ!!
摩莉:あらあら~新年早々、元気なお声ですね~
ショウドウジ:桃殿、出るでござるゥっ!色々とまずいものがァアア……!
モモ:大丈夫だよ、そうやって異物を出すための方法だから~
ショウドウジ:そ、そもそも拙者、異物を飲んでいなァアおっほぉおおおお!?
-:バキバキゴキゴキ!
摩莉:なるほど、そうやるんですね~参考になりました~
ソル:参考にはならねーよ……
モモ:はい、こんな感じ~正道寺はどう? ちゃんと覚えた?
ショウドウジ:…………(反応なし)
モモ:え? あ、あれ~?正道寺、しっかりして~!?
モモ:うわぁあん、意識がないよ~!
ソル:やべーぞ! 事件だ!
モモ:どどどどど、どうしようソル君!?
摩莉:えぇと~……こういう時は~……心臓マッサージではないでしょうか~
ソル:それだぁあああッ!!
モモ:さすが巫女さん~!!
ソル:っしゃ!正道寺の体はオレが支える!頼むぜ、桃さん!!
モモ:まっかせてソル君~!モモが必殺の一撃で正道寺の心臓、叩き起こすから~!
ソル:必殺したら意味ねーけどその意気だぜ桃さん!!
モモ:すぅ――……準備おっけ~!ソル君、しっかり支えてね!
ソル:ああ、オレを信じろ桃さん!
ショウドウジ:うぅ~ん……もう食べられないでござるぅ……
ショウドウジ:……はっ!?拙者、気絶していたのでござるか……
ショウドウジ:――って、桃殿?何故に拳法の構えをとって……
モモ:それじゃ、全力でいっくよ~!破ッッッッッッッッッッ!!!
ショウドウジ:何故にィィイイイイイ!?
モモ:――ふぅお願い、正道寺……目を覚まして!
ショウドウジ:ならばなぜ……このような仕打ちを……ガクッ
ソル:しょ、正道寺……
ソル:オレ、これから餅を食う時は詰まらせないように気を付けるよ……
摩莉:誤った知識、不適切な状況での救命措置は大変危険です~
摩莉:ソルさんや桃さんの真似は決してせず正しい知識を身に付けていざという時に備えてくださいね~
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摩莉:厄を倒したみたいですね~
モモ:大変だったよ~
摩莉:13
ショウドウジ:たしかになかなか手強い相手でありましたが…
ショウドウジ:桃殿の突き程ではなかったですぞ!!
ソル:…よく生きてたよな
ショウドウジ:思い出すだけで拙者…
モモ:今度はもっと上手くやるから~
ショウドウジ:42
ショウドウジ:う、うぐっ今になって急に…
ソル:お、おいっ!
摩莉:34
ソル:桃さん!正道寺が(ついに)力尽きた!
モモ:えええええっ!?だ、大丈夫なの~?
モモ:さっきまで元気に戦ってたのに…
摩莉:21
モモ:はわわわ…もしかして高山病!?
ソル:38
ソル:ダメージを負ったまま暴れてたのが原因だろうな
ショウドウジ:23
ソル:あ、生きてた
モモ:36
ショウドウジ:26
摩莉:頂上は目前のはずですがんばってくださいね~
ソル:3
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ソル:はっ、はっ……寒いし坂も急だしでさすがに息が切れるな
ショウドウジ:ま、まったくでござるな……
ショウドウジ:息をすると胸の辺りに痛みが走るでござるよ
ソル:いや、それは桃さんによるダメージなんじゃねーかな……
ショウドウジ:そうかもしれないでござる……
モモ:2人とも、少し遅れてるよ~
モモ:あとちょっとなんだし張り切って行こう~!
ソル:桃さん、元気だなー
ソル:神聖な衣ってやつよっぽど着てみてーんだろうな
ショウドウジ:ともあれ負けてはいられないでござる!
ソル:そうだな!俺らも気合入れよーぜ!
ショウドウジ:速度を上げて行くでござるっ
ショウドウジ:うおおおおおおおおおっ!!
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ソル:ようやく頂上が見えてきたな
ショウドウジ:あと一息ですぞ!
モモ:思ったよりも大変だったね~
ショウドウジ:地球の初詣でとは何もかも違いましたなぁ!
ショウドウジ:登山だけでは飽き足らずよもや眉間に羽根が食い込み内臓まで圧迫されるとは!
ソル:いや、それはお前だけだから……
ショウドウジ:ぱに詣で、落とし玉……それに、ぱ雑煮いずれも実に愉快な文化!
ショウドウジ:おせち料理もきっと違う物になっているでござろうなぁ!
モモ:ぱせちになるのかな~?あはは、パセリみた~い!
ソル:まあ、同じでも違っても別に構わねーけどな
モモ:も~、ソル君ったら食に無頓着すぎない~?
ソル:あー……オレ、おせち料理ってそこまで好きじゃねーんだ
モモ:ほんと? 美味しいのにもったいないよ~
ショウドウジ:桃殿の仰る通り!正月といえばおせちですぞ?
モモ:モモ、おせち料理も得意だよ~?
ショウドウジ:桃殿のおせちでござるかぜひ食べたかったでござるな!
モモ:じゃあ桃まん食べる?
ショウドウジ:その『じゃあ』が何に掛かっているのか詳しく知りたいでござる
モモ:だって~おせち食べさせてあげたいけど今は手元にないでしょ~?
モモ:だからとりあえず桃まん食べてもらおうと思って……
ソル:腹空かせた子どもにおやつあげるのと同じ感覚じゃねーか
ショウドウジ:なるほど!桃殿は優しいでござるなぁ
ショウドウジ:とはいえ拙者、ぱ雑煮をたらふく食べたばかりでござるし……
ソル:オレもまだ腹いっぱいだからいいや
モモ:……そっかぁ残念だよ~
ショウドウジ:不覚……!せっかくの桃殿のお気遣いを無下にしてしまった……!
ショウドウジ:ゴホン!!し、しかし先ほど全力で駆けたので小腹が空いてきたでありますなぁ!
ショウドウジ:桃まん1つくらいなら軽く食べられそうですなぁあっ!……チラッ、チラッ!
モモ:わぁ、ホント~?任せて、すぐに用意するねっ!
ショウドウジ:はっはっは!これは桃殿、かたじけな――
モモ:はい、どうぞっ!モモ特製の特大桃まんだよ~!
-:quest_110202001_01
ショウドウジ:あの、桃殿……
モモ:なにかな~?
ショウドウジ:そんな人の頭ほどもある桃まんをいったいどこから……?
モモ:桃まんだからどこにでも入るよ?
ショウドウジ:微妙に質問の答えになっておりませんが
ソル:さすが桃さんだな……何がさすがなのかオレもよくわかんねーけど……
ショウドウジ:しかし、この巨大さ……桃殿は拙者に何か恨みでもあるでござるか?
モモ:恨みって~?
ソル:桃さんに悪意があるわけねーだろ!そもそも桃さんが1度でもお前のことを傷付けたかよ!
ショウドウジ:1度どころではない気もしますが確かに桃殿自身に悪意など皆無
ショウドウジ:しかし、この大きさは……いささか暴力的と申しますか……
ソル:安心しろ、正道寺オレはお前を見捨てたりしねーよ
ショウドウジ:おおおお!! さすがソル殿っ優しさが染みますぞ!
ソル:ちゃんと骨は拾ってやるからな!!
ショウドウジ:死亡前提の優しさでござったか……半分こ、とか如何でござるか?
ソル:無理言うなよ、正道寺さすがに今は食えねーよ
ショウドウジ:いや、拙者もそれ同じなので……せめて4分の1だけでも……
ソル:なぁ、正道寺――武士の心意気、魅せる時だぜ?
ショウドウジ:…………!!拙者も男、覚悟を決めたでござる!!
ショウドウジ:心頭滅却すれば桃もまた美味し!食べられるはず食べきれるはず食うか食われるか――真剣勝負ゥウ!
ショウドウジ:はぐはぐはぐはぐはぐ!!
モモ:わわっすごい勢い~
ショウドウジ:もぐもぐもぐもぐもぐっ!!!
ショウドウジ:うおおおおおおおおおっ!!あと少しで――
モモ:そんなにお腹がすいていたんだお代わりもあるから安心してね~
ショウドウジ:ぶほあああっ!?
ソル:正道寺ィイイイイ!!!
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モモ:もうすぐ頂上だよ~
ソル:遂にここまできたなー
ショウドウジ:わき腹が痛いでござる……
モモ:モモ達が一番かな~?
ソル:他の参加者を見てないからたぶんそうじゃねーかな?
モモ:早く行こ~!
ショウドウジ:横隔膜が痛いでござる……
ソル:正道寺、無理しないで休んでいいんだぜ?
ショウドウジ:おぷっ!今になって桃まんと餅が逆流してきたでござ――おぷっ!
ソル:あ、やべっ!桃さん! 桃さーーーーん!
ショウドウジ:我……不滅也……
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ソル:やっと山頂に着いたな!
モモ:他には誰もいない……――ってことは、まさか!?
ショウドウジ:ええ、そのまさかですぞ桃殿!拙者達が一番乗りでござる!!
ソル:っしゃあ!やっぱ一番って気持ちーよな!
ソル:あ――みんな、見てみろよ!太陽が昇るぞ!
モモ:わあっ、日の出だね~!
ソル:綺麗だな……
ショウドウジ:なんと輝かしき御来光……荘厳でござるなぁ!
モモ:こうして周りを見渡すと……世界は広いんだって実感するね~
ショウドウジ:ずいぶん登ったつもりでござったが周りにはまだまだ高い山がたくさんありますなぁ!
ショウドウジ:あの山の向こうには果たしてどんな世界が広がっているのでしょうな……
ソル:ともあれ、みんなお疲れさん苦労して来たかいがあったな!
ショウドウジ:無事に……んー、無事に?とにかく山頂に辿り着けてよかったでありますな!
モモ:こんなお正月は初めてだけどモモ、すっごい楽しかったよ~
モモ:……あ、みんなごめん摩莉ちゃんに着付けしてもらうからちょっと行ってくるね~
ショウドウジ:例の神聖な衣ですな!?いやはや、楽しみですなぁ!
モモ:えへへ、期待してろよ~?それじゃ行ってきま~す
-:そして数十分後――
ソル:桃さん遅いなーだいぶ人が増えてきたぜ?
ショウドウジ:麓も人でごった返してきましたな
ショウドウジ:……おぉ!桃殿が来たです……ぞ……お、お、おおおおぉぉぉお!?
-:cutin_20101_00
モモ:お、おまたせ……どうかな~?
-:周囲から歓声が上がり参加者達も、麓の人々も桃の晴れ着姿に見とれている。
-:そして桃に目を奪われているのはソルや正道寺もまた同様だった。
モモ:も~、何か言ってよ~!
ソル:え、えぇと……その……うん……なんつーか……
ソル:なんかもう、怖いくらい似合ってるっつーか……
ショウドウジ:なんとぉおおおおお!?この可憐さ! この神々しさ!目を奪われるとはまさにこのことぉ!
ショウドウジ:もしや金平山に伝わる神の使いの正体は……桃殿だったのでは!?
モモ:いやいや時系列合わないし~!ソル君も正道寺も褒めすぎ~
モモ:……2人とも、ありがとね!桃にとって忘れられないお正月になっちゃった!
モモ:さてさて後はぱに詣でだね~!
モモ:ええと、この玉を落とせばいいんだよね?
ショウドウジ:え、ええ!では、みなで一斉に投げるでござるよ!!
ソル:お、おう! じゃあ行くぜ!せーのっ……!
-:3人が投げた玉は朝陽を受けて輝きながら高く舞い上がり、やがて落ちていく。
-:3人は瞼を閉じそれぞれ胸に秘めた願いを静かに天へと捧げる。
ソル:無事に、全員そろって元の世界に戻れますように
ショウドウジ:胃もたれしない体……強靭な胃袋が欲しいでござる……
モモ:来年も――
モモ:来年もみんなと元気に楽しくぱに詣でができますように……!
ソル:……願い終わったか?
モモ:うんっ
ショウドウジ:終わったでござる
ソル:みんなどんな願いを……って聞いたら叶わないだったか
ショウドウジ:願いとは、胸に秘すものでござるからな
モモ:だったらお願いじゃなくてやりたいことならどうかな~?
ソル:確かにそれなら大丈夫そうだな
ショウドウジ:拙者はしばらくのんびりとしたいでござる……
ソル:今だけだろそれ……桃さんは何かあるのか?
モモ:金平山も高かったけど……
モモ:来年はあっちのもっと高い山にみんなで登りたいね!
ソル:ああ、そうだなスピカや他のみんなも一緒にな!
モモ:その時はすぴにゃんとお雑煮とかおせちとかたくさん作っていくよっ
ショウドウジ:それは楽しみでござるなぁ!ただし――
モモ:ただし……?
ショウドウジ:食べ物は適量でお願いするでござる!!
ソル:ったく、そうフテるなって……戻ったら正月らしい遊び色々教えてくれよな!
モモ:えへへ、新年からやることいっぱいだね~
モモ:みんな……今年もよろしくねっ!