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シュリ:僕はシュリエーテルの研究者だ
シュリ:新たなエーテル運用プロセス確立まであと一歩の所まできている
シュリ:とある遺跡を探索すれば真偽が判明するんだけど…
シュリ:道中が危険で僕だけじゃ無理なんだ
シュリ:誰かこんな僕に力を貸してくれないか?
シュリ:興味を持ってくれた人は近くの掲示板で詳細を確認してほしい
シュリ:勇気ある誰かの目にとまることを願って
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タヌヒコ:よお!おめえらに耳寄りな依頼だぜい!
モモ:あっ、たぬたぬ~なになに? どんなん!?
タヌヒコ:依頼内容は、未開の森を探索する手助けなんだけどな
タヌヒコ:その依頼人ってのがエーテル加工専門の研究者らしく今ゼロガーデンにいるんでい
タヌヒコ:エーテルを力の源にしてるおめえらにとっちゃ会って損はねえんじゃねえか?
タヌヒコ:色々と勉強できるかもしれねえぜい
モモ:へ~……勉強かぁ……楽しそ~……
レン:露骨に興味を失うんじゃない
レン:エーテル加工の研究か……確かに興味深いな
サリ:もしかしたら新たな戦い方を得るためのヒントになるかもしれませんね
サリ:皆様、会いにいってみませんか?沙璃はお話を聞いてみたいです
ショウドウジ:拙者も沙璃殿に同意ですぞぉ!早急に会いにうかがいましょう!
ショウドウジ:新たな出会いもまた修練!!拙者は皆を守るための力をさらに磨き上げたいでござる!
レン:全会一致だなエーテル加工とやらの知識ぜひとも勉強させてもらおう
レン:さっそくゼロガーデンに向かうぞ……おい桃、浮かない顔をしているが
モモ:……そんなことないよ~?お勉強楽しみだな~……
サリ:桃様、目が死んでおります勉強という単語だけでそこまで……
タヌヒコ:ただ、くれぐれも気を付けてくれい調査先の森じゃあ、ここ最近神隠しが起きてるらしいぜい
タヌヒコ:森の近辺で、何人も姿を消しているらしいんだ
サリ:行方不明事件、ということですか?穏やかではありませんね
モモ:ひぇえ……
レン:了解した
レン:全員、油断はするなよ何が起こるかわからんからな
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ショウドウジ:頼もぉおおおおううッッッ!!貴殿がご依頼人でしょうかぁあ!!
???:うわぁっ、でかっ!?でかいな君!!
モモ:こらぁ、正道寺~!
ショウドウジ:えびっし!?
モモ:いきなり大声出したら相手の人、びっくりするでしょお!?
モモ:ごめんなさい~うちのお馬鹿武士もどきが……
???:あ、いえ……別に……
レン:貴様、エーテルの研究者らしいなさっそくその知識を披露してもらおうか!
???:き、君も初対面で偉そうだな……
サリ:……非礼をお詫びいたします
サリ:貴方様が依頼人のシュリ様でお間違いないでしょうか?
???:あはは、面白い子達だなあ!
シュリ:うん、そうだよ僕が依頼人のシュリだ
シュリ:君達は凄腕のガイアスらしいね今回はよろしく頼むよ!
ショウドウジ:こちらこそよろしくお頼み申しますぞ!!
シュリ:詳細は拠点で説明するよついてきてくれるかな?
サリ:承知いたしました
シュリ:こっちだよ
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ショウドウジ:して依頼内容は……未開の森の探索、でありましたか?
シュリ:そうなんだその森の奥地にはとある遺跡が眠っているんだけど
シュリ:森は深いし、モンスターも多い僕は戦いなんてからっきしだから護衛を頼みたいんだよ
レン:任せておけそこらのモンスターになど負けん
レン:しかし、その遺跡とやら――貴様の研究対象であるエーテルとどんな関係がある?
シュリ:僕の具体的な研究内容はねエーテルから記憶を取り出す――というものなんだ
サリ:記憶、ですか……?
シュリ:経験値、もしくは魂そのもの――という言葉にも置き換えられるかもね
モモ:へぇ、すご~い
シュリ:まずエーテルというのは惑星を満たし僕達の体内にも宿っているエネルギーの一種のことだけど……
シュリ:特別な才能や能力を持つ者の記憶はごくまれにエーテルの結晶として物質化することがあるんだ
モモ:へぇ、すご~い
サリ:桃様、理解が難しければ無理に相槌を打たなくても良いかと
レン:記憶……経験……魂……形而上の概念でしかないものの物質化だと……?
レン:――実に興味深い知識欲が刺激されるぞ、これは!
モモ:蓮せんせー達が何言ってるのかよくわかんないよぅ……
ショウドウジ:桃殿に同じく……皆目見当もつかんでござる
ショウドウジ:……沙璃殿?如何なされましたか、ぼうっとして?
サリ:あ、いえ……
サリ:……沙璃の失われた記憶もその技術があれば、もしかしたら……
シュリ:ふふ、蓮君だっけ?君は僕と同じ人種みたいだね
シュリ:はい、これをどうぞ僕の研究資料だ
レン:……良いのか?これは貴様の努力の結晶だろう?
シュリ:構わないよ後でぜひ君の意見も聞かせてほしい
シュリ:……さて、話を戻そう
シュリ:これから踏み込む森には昔、とある英雄がいたんだ
シュリ:大剣と巨槍を駆る狂戦士――凶暴にして無双たる英雄の活躍でかつて森の平穏は保たれていた
ショウドウジ:お、おぉぉおおお……!
ショウドウジ:英雄! 無双!実に心がたぎる響きですなぁあ!!
シュリ:今は滅び、そして遺跡と化した森の奥には、その英雄の遺物が祀られているようなんだ
シュリ:信頼できる文献の情報だよ
サリ:ではもしかしてその遺物こそが……?
シュリ:そう、エーテル結晶化した英雄の記憶である可能性が非常に高い
サリ:それが本物であれば格好のサンプルになりそうですね
レン:確かに研究は進むだろうが危険ではないのか?
レン:かつての狂戦士の記憶……扱いを誤れば、ただではすまんぞ
シュリ:細心の注意を払うよ
シュリ:最悪、僕1人が犠牲になるだけで済むよう配慮するつもりだ
モモ:そんな……どうしてそこまでして危ない研究をするの?
シュリ:この技術が確立できれば多くの人々の助けになるからだ
シュリ:医療、建築、生産……様々な専門技術を人々が共有できれば世界はきっと良くなる
サリ:…………
シュリ:頼む、君達の力を貸してくれ
ショウドウジ:承知ィ!
ショウドウジ:シュリ殿の気高き志のため全力で助太刀いたしますぞ!
モモ:うん、モモも手伝う~!勉強しなくても良くなったらすっごく便利だもんね!
ショウドウジ:結局それが目当てですか!?
モモ:でもシュリさん危ない研究だけはダメだからね?
レン:俺は言わずもがなだが……沙璃、貴様はどうだ?
サリ:……やりますぜひ沙璃にも手伝わせてください
シュリ:ありがとう、君達恩に着るよ
レン:ところで、森では最近神隠しとやらが頻発しているらしいな?
シュリ:……そうなんだだからこそ、君達のような強者に依頼する必要があった
シュリ:例の遺跡が絡んでいる可能性もあるくれぐれも油断しないでくれ
シュリ:これから僕が拠点としている所まで案内するよ
シュリ:そこで森の奥に進むための準備をしようと思ってるんだ
ショウドウジ:承知ですぞ!
シュリ:まずは高性能なコンパスが必要だね
シュリ:さっそく材料を集めようか
chattalk_51060103
:これでどうだ?
:202500141
シュリ:バッチリだよ!
:他の材料も集めてくるね!
シュリ:ありがとう!場所は逐一報告するよ!
chattalk_51060104
ショウドウジ:入手しましたぞぉぉぉぉ!
ショウドウジ:202500151
シュリ:9
サリ:これでコンパスを作れそうですね
シュリ:作れたら僕のところまで持ってきてくれるかな?
ショウドウジ:がってん承知の助ぇぇぇぇ!!
サリ:やかましいです[0004]
ショウドウジ:36
chattalk_51060105
レン:コンパスが完成したこれからそっちへ持っていく
シュリ:ありがとう!待ってるよ!
モモ:すぐ行くよ~
シュリ:10
talk_51060201
シュリ:待たせたねコンパスの準備が出来たよ
ショウドウジ:良し!いよいよ出発ですなぁ!
ショウドウジ:英雄の魂との邂逅……まっこと胸が高鳴るでござる!
モモ:やったね~!何だかワクワクしてきちゃった!
モモ:もし英雄さんの記憶がほんとにあったらモモ達もっと強くなれるのかな~?
ショウドウジ:桃殿はこれ以上強くなられる必要はないと思いますぞ……
シュリ:はは……君達ガイアスの力が羨ましいよ
サリ:羨ましい、ですか?
サリ:研究者であるシュリ様でも力というものに憧れを抱くものなのでしょうか
シュリ:僕は生まれつき体が弱いからね昔はよくいじめられたもんさ
サリ:……酷い話です
レン:非力を気に病む必要はない向き不向きというものは誰にでもある
シュリ:その通り力というのは結局不平等なものなのさ
シュリ:全ての人々の力が平等だったら世界はもっと平和になると思わないかい?
レン:…………
シュリ:与太話だよ、忘れてくれさあ、出発しようか!
シュリ:この先はモンスターが多いから撃退しながら進もう
サリ:……蓮様、どうされました?皆さん、行ってしまいましたよ
レン:すまん、何でもない今行く
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モモ:とーばつ完了~[0021]
ショウドウジ:モンスター、恐れるに足らず!
シュリ:さすがだね君達に頼んで良かったよ
モモ:26
ショウドウジ:さあ、先を急ぎましょうぞ!拙者もう辛抱たまらんでござる!
ショウドウジ:無双たる英雄の力…早くお目にかかりたいですな!
サリ:ですが、かなり深い森ですもっと慎重に進まないと…
シュリ:僕についてくれば大丈夫だよ
シュリ:さあ、こっちだ目的地はもうすぐそこだ
モモ:りょうか~い[0030]
モモ:…蓮せんせ~?全然喋んないけど生きてる~?
レン:勝手に殺すな何でもない
モモ:35
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シュリ:君達、お疲れ様!ようやく辿り着けたよ
サリ:では、この洞窟が……
シュリ:ああ、そうさ
シュリ:かつての英雄……大剣と巨槍を駆る狂戦士の記憶が眠る遺跡の入り口だ!
モモ:やっと着いたんだね~モモ、ヘトヘトだよ~……
ショウドウジ:無事に辿り着けて何より!
ショウドウジ:後は英雄の記憶とやらを手に入れるだけですな!
サリ:…………
サリ:……もし記憶の研究が進めば沙璃の記憶もいつかは……
シュリ:中は暗いから、明かりは僕が持つよさあ、中に入ろう!
-:そうしてシュリに導かれ洞窟に踏み込んだ一行。
-:しかししばらく進んだ時点でこの場所が異常である事を全員が感じ取っていた。
サリ:――皆様、感じますか?周囲に満ちた不穏な空気を……
モモ:う、うん、サリサリ……なんか肌がゾクゾクするよぅ……
モモ:それに息苦しいし……うぅう……気持ち悪~い……
ショウドウジ:まるで練り混ぜた狂気……一帯が満たされたかのような怪奇たる雰囲気……
ショウドウジ:あまり長居できる場所ではなさそうでござるな……
レン:英雄の記憶とやらの影響でエーテルが変異したのかもしれんな
サリ:シュリ様には悪いのですが一度ここから出た方が良いかもしれませんね……
レン:な、何だと!?
サリ:あ、明かりが……!何も見えません!
サリ:シュリ様?シュリ様……っ!?
モモ:シュリさん~!?ど、どうしたの~?
ショウドウジ:シュリ殿ぉお!ご無事ですか――ぬぉおッ!?
ショウドウジ:なッ……! 何者か!!やめんか不届き者ォオオ!やめろぉおおお!!!
レン:しょ、正道寺!?
モモ:正道寺、今どうなってるの!?
ショウドウジ:何者かが拙者の背中をまさぐって……ッ!
ショウドウジ:ぐ、ぐあぁああああーーーっ!!
サリ:蓮様、明かりを!!
レン:くそッ!
-:蓮が手持ちの照明に光を灯した。
-:周囲が再び光に包まれ蓮と沙璃、それに桃は互いの無事を確認し安堵する。
-:しかし――
ショウドウジ:――――
モモ:しょ、正道寺~……?だいじょぶ……?
サリ:怪我は……なさそうですね
ショウドウジ:――我、無敵、也
レン:……待て、桃、沙璃正道寺に近づくな
レン:様子がおかしい
ショウドウジ:我が狂気――最強、也
サリ:……正道寺?どうされたのですか?
ショウドウジ:我、相対せし一切を塵へと還す――武神也ッッッッッ!!!
-:正道寺は武器を手に取りその刃先を沙璃達へと向ける。
-:狂気に駆られた瞳にもはや理性の色はなかった。
モモ:そ、そんな……
モモ:やだよ!正道寺! どうしちゃったの!?
レン:やめろ!もはや言葉が通じるとは思えん!
レン:やむを得ん……力ずくで止めるぞ!
サリ:かしこまりました、蓮様
サリ:正道寺……――荒療治になりますが我慢してくださいね……ッ!
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モモ:どりゃあああああ!!
ショウドウジ:ぐふぉぉぉおおおお……ッ!?
-:渾身の一撃により吹き飛ばされた正道寺。
-:その瞳からはすでに狂気の色は消え去っていた。
ショウドウジ:……うぅ
ショウドウジ:……はッ!?拙者、今まで何を……!?
ショウドウジ:……戦意に囚われていた感覚だけがぼんやりと残っているでござる……なんと……恐ろしき力……
モモ:正道寺ぃ……
ショウドウジ:も、桃殿……!
ショウドウジ:桃殿が拙者を狂気のふちから救い出してくれたのですな!
ショウドウジ:本当にかたじけない……!桃殿のおかげで正気に――
モモ:お願い、正気に戻って!正道寺~~~!!
ショウドウジ:へびしっっっ!!
-:その後、追加で5回ほど桃に叩きのめされた正道寺は蓮と沙璃によって救出され手当てを受けるのだった――
モモ:ご、ごめんね正道寺~……夢中でつい……
ショウドウジ:ははは、たかが正気に戻ってからも5回ほど叩きのめされた程度ではびくともしないでござるでしょう
レン:口調が少し変だぞ、正道寺……
サリ:ともあれ、無事で幸いでした
サリ:これにこりたら、二度と暴走などしないようご注意願いますね
ショウドウジ:拙者のせいなのでござろうか……?
レン:そうだ。さっきの暴走は正道寺の意思ではない
レン:……してやられたな、あの男に
レン:明かりを消した隙に正道寺に『何か』を施し……混乱に乗じて逃げたのだろう
サリ:……彼が沙璃達を騙した目的は何なのでしょうか
サリ:それに、正道寺が正気を失った原因は一体……?
レン:調べなければわからんだが、今は――
-:そう言って、蓮は背後を見やる。
-:得体の知れない『何か』が蓮達に襲いかかろうとしていた――
モモ:な、何あれ……?モンスター!?
レン:今まで正道寺に憑いていたモノだ
レン:アレが何かは知らんが……代わりとなる母体を求めているようだな
モモ:やっつけようっ!
モモ:正道寺に酷いことして……モモ、許さないんだからぁ!
ショウドウジ:桃殿がそれを言うのですか!?
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サリ:どうにか……倒せましたね
サリ:しかし今の敵は果たして何者だったのでしょうか?
モモ:今のモンスターに触れた時……モモね、すごくヤな感じがしたんだ
モモ:まるでこの洞窟の空気を何倍も濃くしたみたいな……
レン:まずはその正体を突き止めなければな……正道寺、体を調べさせろ
ショウドウジ:かたじけない頼んだでござる
レン:…………
レン:――やはりな
モモ:蓮せんせー、何かわかった?
レン:正道寺の体にエーテルによる刻印跡が残されている
レン:シュリの研究資料に記されていたものと同一のな
サリ:では、やはり……
レン:ああシュリは最初から俺達を利用するつもりだったのだろう
レン:俺達をこの場所に誘い込みそして正道寺を実験台にして戦わせたんだ
サリ:ではやはり、正道寺の肉体に入り込んでいたモノは……
レン:ああ、この洞窟に満ちた空気――まさに狂気とでも呼ぶべき代物だ
レン:シュリの情報を信じるのなら大剣と巨槍を駆る狂戦士のエーテル化した記憶だろう
レン:それが何らかの理由によりこの洞窟を満たしているのかもしれん
ショウドウジ:拙者も、うっすらとではありますが体を乗っ取られていた時のことを覚えているでござる……
ショウドウジ:身を焼くような衝動……狂おしいほどの戦意……
ショウドウジ:まさに狂戦士と呼ぶにふさわしい恐ろしき力でありました
サリ:あんな危険で野蛮な力が……
サリ:本当に、かつて英雄と呼ばれた存在の記憶なのでしょうか?
レン:英雄だったからといって正義の味方であったとは限らんさ
レン:暴虐や恐怖の象徴であった英雄など腐るほどいる
モモ:少なくとも、優しい人ではなかったのかもしれないね……
モモ:だって……さっきの正道寺、すごく怖かったもん
ショウドウジ:拙者は桃殿の方が怖かったでござるが
レン:ともあれ、俺達でシュリを止めねばならん
レン:奴は記憶転移の理論を正道寺を使った実験によって完成させた可能性がある
サリ:この森の近辺で起きていたという神隠しのことも気になります
サリ:この洞窟と無関係であると沙璃には思えません
ショウドウジ:であれば、さっそく行動ですな!
ショウドウジ:まずはこの洞窟にあるという英雄の記憶を確保するでござる!
モモ:うん! でも皆だいぶ疲れてるし……いったん町に戻らない?
モモ:特に正道寺の怪我が酷いし……
ショウドウジ:その優しさを発揮していただくのがもう少し早ければ……
サリ:いえ、全員消耗しているのは事実です
サリ:まずは一度戻って体勢を立て直しましょう
-:一方、その頃――蓮達を陥れそして逃亡したシュリは独り、洞窟を進んでいた。
シュリ:く、くくくくくくく……!
シュリ:やはりガイアスの肉体は素晴らしい!
シュリ:あの正道寺とかいう男の体を使って実験したおかげで、これまでの問題点がすべて浮き彫りになった!
シュリ:もう研究は完成したようなものだ
シュリ:これで……これで英雄の力を……ククク……
シュリ:あははははははは!!
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ショウドウジ:完! 全! 復! 活ッ!
ショウドウジ:ですぞぉぉおおおおお!!!
モモ:正道寺復活~っ!正道寺復活~っ!
タヌヒコ:本当に復活早えなあ……
ショウドウジ:さあ皆さん!早くあの洞窟に向かいましょうぞ!
モモ:だね!
モモ:シュリさんが悪いことしようとしてるなら止めないと!
レン:……当然だ知恵とは、人がより良く生きるためのもの
レン:少なくとも、人をあのような怪物に作り変える技術など、俺は認めん
サリ:あの方が何を企んでいるのかは知りませんが……
サリ:沙璃達が片棒をかついだ以上沙璃達の手で止めないと
レン:その通りだな、沙璃
レン:さて、行くぞ!あの洞窟へ!
タヌヒコ:おめえら、気を付けろよ
タヌヒコ:最近の神隠し事件も気になるしヤバそうだったらすぐに連絡してくれい!
モモ:ありがと、たぬたぬ行ってくるね~!
talk_51060302
モモ:とうちゃ~く!
モモ:みんなっ、準備おっけ~?
サリ:仕方がないとはいえ……あの淀んだ空気の中に再び突入しなければならないのですね
レン:気を強く持っていれば狂気に飲まれる心配はあるまい
レン:刻印がない以上正道寺の時のようにはならんさ
ショウドウジ:むゥ……不甲斐なし
ショウドウジ:あの時の汚名、存分にすすがせていただきますぞ!!
talk_51060303
サリ:――皆様、ご注意を
サリ:モンスターに周囲を囲まれています!
レン:チッ……誘い込まれたか
ショウドウジ:なぁに、立ちふさがる有象無象など蹴散らすのみ!
ショウドウジ:まずはあのデカ物から叩き伏せてみせましょうぞ!!
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-:襲いかかるモンスターの群れを無事、撃退した一行。しかし、倒れ伏した敵の姿を見つめていた桃は驚きのあまり目を見開いた。
モモ:ね、ねえ……みんなっ!どうしよう……っ!
サリ:どうしたのですか、桃様?
モモ:今、モモ達がやっつけた敵……
モモ:みんな――みんな人間だよ!?
サリ:なっ……!?
-:桃の言葉に一同が驚愕の表情を浮かべた。
-:蓮は倒れ伏した敵の前に膝をつき慎重に調べていく。
レン:――確かにこいつらは皆、人間だ間違いない
ショウドウジ:何ですとぉ!?それでは、まさか……!
レン:ああ貴様に刻まれたものと同じ刻印の跡が残っている
レン:それも、より深く狂気に蝕まれている洞窟内のエーテルに長時間さらされ肉体まで変貌させたのだろうな
ショウドウジ:……許せん断じて許せんッ!!!
ショウドウジ:皆様!手分けして救助にあたりましょう!
-:その後、正道寺達は変貌した人々を助け起こし介抱していく。
-:皆、意識を失っているものの幸いにも、命に別状のある者は1人もいなかった。
レン:これで大丈夫だ
レン:多少、時間はかかるだろうが皆、元の姿に戻れるだろう
モモ:うぅ……良かったぁあ……
モモ:みんな痛かったかな……?ちゃんと元気になるかなぁ……?
サリ:気に病まないでください、桃様きっと大丈夫ですよ
サリ:このまま彼らを放っておけばきっと取り返しのつかないことになっていたでしょう
モモ:サリサリ、ありがと……でも、この人達って……
レン:神隠しとやらの被害者だろうな
レン:おそらく俺達と同様シュリによってここに連れ込まれ実験台にされたんだ
モモ:……酷い、そんなの
モモ:こんなにたくさんの人を騙して危ない実験の材料にするなんて……
レン:怪しいとは思っていた
レン:未開の森にも関わらず俺達を案内するシュリの足取りは妙に手慣れていたからな
レン:警戒はしていたつもりだったが……明かりを落とされて、対処が遅れたすまん
ショウドウジ:この場で謝るべきは蓮殿ではありませぬ
ショウドウジ:あの時、あんな狂気などに飲まれた拙者の未熟……そして何より……
ショウドウジ:あの冷血非道な男の所業也!!
サリ:沙璃も正道寺と同意見です一刻も早く捕まえましょう
サリ:……ですが、今はまずこの方達をお医者様にみせるのが先決ですね
モモ:うん! 急ごう!
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ショウドウジ:被害者達はこれで全員連れ出せましたな!!
モモ:たぬたぬにも連絡しておいたよお医者さんを呼んでくれたみたい!
モモ:もうすぐここまで来てこの人達を治療してくれるって!
ショウドウジ:これで後顧の憂いなし!
ショウドウジ:さあ!再び突入いたしましょう!!
サリ:まだ狂気に囚われた人達が中にいるはずです
サリ:手加減は忘れないように
ショウドウジ:むろん承知ですぞ!片っ端から正気に戻して差し上げましょうぞ!
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タヌヒコ:おめえ達が運んでくれた人達はみんな大丈夫だぜい!
モモ:ありがと! たぬたぬ!
ショウドウジ:治療はたぬ彦殿に任せるとして拙者らがすべきことは……
レン:ヤツを止めるぞ
ショウドウジ:承知承知承知ぃ!
タヌヒコ:気をつけてくれよな!
talk_51060402
サリ:……大物のお出ましですね
サリ:そこをどいてくださいませ沙璃達は先を急いでおりますので
ショウドウジ:断じてどかぬと申すのであれば
ショウドウジ:お心苦しくはありますが少々手荒になりますぞ……!
サリ:行きます!
talk_51060403
レン:フン、他愛ない
モモ:これで先に進めるね!でも……
レン:ああ、正気に戻した被害者達が山ほどいる
レン:こいつらをこのまま放っておくわけにもいくまい
モモ:だね~いったんここから出よう!
talk_51060404
モモ:救出完了~!
モモ:……?蓮せんせー、どうしたの~?ぼーっとしてるけど……
レン:呆けてなどいない被害者達の体を調べていたんだ
サリ:何かわかりそうですか?
レン:シュリの資料と併せて記憶の継承についての仕組みはほぼ把握できた
サリ:……!
サリ:……さすがですね
レン:理論を組み立てたのは奴だ悔しいが、天才と呼んで然るべき才能の持ち主だな
サリ:あの、蓮様……その理論を使えばもしかしたら――
レン:貴様の言いたいことはわかるぞ
レン:失った記憶も取り戻せるかもしれない――だろう?
サリ:……!
レン:だが、シュリの技術はあくまで結晶化した記憶ありきのものだ
レン:少なくとも、失われた記憶を取り戻すためには使えん今のところはな
サリ:……そう、ですか
サリ:…………
モモ:沙璃ちゃん……
ショウドウジ:桃殿今はそっとしておきましょう
ショウドウジ:難しい問題でありますゆえ……
モモ:でも~……
サリ:……大丈夫です行きましょう、皆様
サリ:遭遇する人々は皆狂気に取り憑かれていました
サリ:伝説として語り継がれるほどの英雄が、果たしてこのような惨状を望むのか……
サリ:沙璃は気になります
レン:ああ事件の真相を確かめねばな
モモ:それじゃ救出した人をたぬたぬの所まで運ぼー!
レン:よし、行くぞ
talk_51060501
タヌヒコ:ふぃ~運ばれた人達の処置は終わったぜい!
サリ:ありがとうございます
モモ:これで一安心だね~
サリ:まだ神隠しにあった人がいるかもしれませんが
レン:根本を絶つ必要があるな
サリ:はい、そうすれば神隠しの被害にあう人はもう出ないですから
モモ:そうと決まればすぐに行こー!
レン:ああ、ただ準備は怠るなよ
タヌヒコ:がんばってくれい!
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シュリ:はぁ、はぁ……ついに……ついに辿り着いたぞ!ここが英雄の墓標……
シュリ:そしてこれが……大剣と巨槍を駆る狂戦士の記憶!
シュリ:これで……これで僕はついに……!
レン:――そこまでだマッドサイエンティストめ
シュリ:……来たね、君達!
サリ:ようやく追い詰めましたもう貴方に、逃げ場はありません
サリ:貴方が犯した罪の数々……償っていただきます
シュリ:ふふ、怖い怖い……!ガイアスは強いからねぇ!
シュリ:昔から貧弱な僕じゃあ逆立ちしても敵わないなァ!
-:シュリは余裕げに笑いながら墓標に置かれた輝く石――
-:エーテル塊として結晶化した英雄の記憶を手に取った。
シュリ:ならば……は、ははははは……!
シュリ:伝説の狂戦士サマの記憶に……頼るしかないよなァァア……!
ショウドウジ:ぬぉお……っ!あの石から放たれる濃密な狂気……!
ショウドウジ:拙者の時とは比べ物にもならぬ……あんな力を取り込めばただでは済みませんぞ!
モモ:こらぁ~~~!!やめなさ~~~いっ!!
モモ:もしかしなくても何かやばいことしようとしてるでしょ~!?
シュリ:もう遅いよッ!間抜け共をここに誘い込んで実験を何度も重ね――
シュリ:そして正道寺君の最終実験を経て僕の理論はついに完璧となった!
シュリ:もう……弱いだなんて言わせない僕は強い、僕は強い、僕は強いぼクは強イ、ボクハつヨイ強いィ!
シュリ:もウ誰も……二度ト……ボクを馬鹿にナんて出来なィィイ!
レン:やめろ!そんな莫大な狂気を取り込めば後戻りできなくなるぞ!!
シュリ:……もウ遅イ……これガ……エイユウの……チカラ……!!
モモ:うわわわわ……っ!どんどんおっきくなっていくよ!?
シュリ:ハハ……ハハハハハ!!ガイアスヨ!!キサマラハモウ、ヨウズミダァ!!
サリ:散々、多くの人を弄び……あげく自らは狂気に飲まれて好き放題ですか……
サリ:――子どもですか、貴方は?
レン:まったく同感だ、沙璃
レン:仕置きをしてやるかかってこい……化け物!
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-:激闘の末……蓮達の刃はついに変貌したシュリを捉えその巨体を地面になぎ倒した。
サリ:はぁ、はぁ……これで……っ
レン:……やったか!?
モモ:蓮せんせー!それ言っちゃダメな台詞!
シュリ:は、ハハハハ!ハハハハハハハハハ!!
-:土煙を割りながらシュリの巨体が起き上がる。
-:その表皮にはかすり傷ひとつ付いてはいなかった。
レン:なん……だと……不死身か、奴は!!
モモ:だから言ったじゃん!!せんせーの馬鹿~!
シュリ:チカカラガ、アフレレテクルル!アハハハハアハアハハハハハ!!
シュリ:ボクガ……ワレガ……!サイキョウノ英雄ダァァアアア!
サリ:沙璃達のことすらもはや視界に入っていません……
レン:暴走状態だ人の身で、あれだけ大きな力を取り込んだ代償だろう
サリ:あんなものを放っておいたら大変なことになってしまいますどうしたら……
ショウドウジ:……蓮殿!狂戦士の記憶の結晶は使えぬでござるか!?
ショウドウジ:先ほど奴と切り結んだ際に隙を突いて奪い取ったのですが……
レン:奴を止めるには、同等の力をぶつけるほかないが……
サリ:……蓮様は確か記憶の継承の仕組みを理解なさったのでしたよね?
サリ:でしたらその記憶を……沙璃にそそいでください
レン:0点!目の前の有様が見えんのか!?貴様まで後戻りできなくなるぞ!
モモ:じゃ、じゃあ若干バーサーカー感があるモモが代わりにやる!
ショウドウジ:それにはいささか同意ですがこういう時こそ拙者の出番!沙璃殿にも桃殿にも譲れませぬ!
レン:……この馬鹿生徒共が!貴様ら全員、そこで見学していろ!
レン:この程度の狂気など俺の知性で飼いならしてくれる!
サリ:それこそ認められません!もしもの時に蓮様がいなければ誰が事態を収めるのですか!?
サリ:ああ、どうしたら……
サリ:沙璃達が力を合わせても勝てない相手にどう立ち向かえば……
ショウドウジ:力を、合わせる……?
ショウドウジ:……拙者、名案を思い付きましたぞ!
ショウドウジ:1人では大きすぎる力ならば……全員で分かち合えば良いではありませんか!!
レン:……なるほど肉体にかかる負荷を分散するわけか
レン:悪くはないかもしれんが……一種の賭けだぞ、これは
レン:下手をすればあの時の正道寺の二の舞いになりかねん
モモ:でも、このままじゃこの森も……たくさんの人も……
モモ:それにシュリさんだって助けられないもん!……やろう、それ!!
サリ:この期に及んで彼の心配ですか?……桃様は、お人好しですね
モモ:サリサリはイヤ……?
サリ:あの男のことは嫌いです彼は欲望のために他人を弄びました
サリ:ですが、そんな人にまで優しくなれる桃様のことは……嫌いではありません
レン:……フン、決まりだな
レン:貴様ら、急げ!刻印の準備をするぞ!!
-:――一方。暴走したシュリは洞窟内を見境なく暴れ回りながら出口に向かっていた。
シュリ:ボクが最強ダ!!ワレが最強也!!!
シュリ:ボクはモウ弱くナイ!!スベテ壊シスベテ崩しスベテヲ支配スル強者ナリ!!!
シュリ:ボクが、ボクガ……僕はァアアアア!!!!
シュリ:………………僕は、ホントウニ……
シュリ:……こンナ力が……ホシカッタのか……?
???:――その疑問の答えをくれてやる止まれ、木偶の坊
シュリ:………………ナ
-:振り返ったシュリは目を見開き、言葉を失った。
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-:それは、ただの幻影か。それとも、かつて英雄が戦場で垣間見た記憶の一片か。
-:いや、あるいは――
-:いつか強くなりたいと……幼い頃から願ってやまなかったシュリ自身の憧れが生み出した――
-:猛々しき英雄の勇姿そのものなのであろうか。
モモ:さあ、お仕置きの時間だよ~!まずはそっから引っ張り出してあげる!
モモ:モモ特製、地獄の満漢全席!たっぷり堪能してもらうんだから!
ショウドウジ:拙者、いまだ未熟……!武の境地とは心身共に程遠く……仲間がいなければ何も出来ぬ身
ショウドウジ:しかして、この鈴木正道寺――今、かつてないほどに……絶好調でありますぞッ!!!
レン:貴様を、俺は断じて許さん知恵を己の欲望のためだけに利用した貴様をな
レン:――だが、今は賞賛を贈るぞ貴様の英知は今、正しき力として結実したのだからな
サリ:ずっと怖かったです記憶も、過去も、想い出すら何1つ残っていないことが……
サリ:けれど……たとえ記憶などなくとも沙璃には仲間がいるのです
サリ:力だけを求めた貴方ごときに……敗ける道理などございません
シュリ:う……グ……!
シュリ:ガァァアアアアアアア!!!
-:狂気に支配されたシュリを沙璃達はようやく止めることに成功した。
-:助け出したシュリの命に別状がないことを確かめ一同は安堵と共に帰路につくのだった。
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ショウドウジ:いやぁ!やはり陽の光とは良いものですな!
ショウドウジ:実に心地よい!勝利の後ともならばその味はまた格別でござる!!
サリ:不思議な感覚でしたね……他人の経験が自分の一部になるあの感じ……
サリ:今はもう、すっかり普段通りですが……
レン:当然だろう肉体への影響が最小限になるよう配慮したつもりだ
レン:さっきの強化はあくまで一時的なものだからな
モモ:でも、ちょっと気持ち良かったな~びゅーんってして、バキーってやってどっか~んって!
ショウドウジ:9割方いつもの桃殿でござるなところでこの英雄の結晶……どういたしましょう?
レン:本来ならば元の場所に戻すべきだが……
レン:ひとまず、この大馬鹿者を医者に引き渡してからあらためて考えるとするか
???:……きこえるか……きこえるか……勇猛なる少年少女達よ……
モモ:はひっ!?なになに……!?
サリ:あ、頭の中から直接声がします!
ショウドウジ:ぬぉぉおお!?面妖な感覚ですぞぉおお!?何奴!!
レン:……まさか、貴様は
???:察しの通りだ、少年だが口の利き方には気を付けよ
???:我が練武があったからこそ汝らは敵を打ち破れたのだろう?
サリ:ではまさか、貴方様が大剣と巨槍を駆る狂戦士……その人なのですか?
狂戦士の英雄:その記憶の一部に過ぎんがなあの洞窟から解き放たれたことで一時的に自我を取り戻しておる
モモ:すご~い!あなたが伝説の英雄さんなんだね!モモ、サインほしいな~!
サリ:桃様……英雄様を相手に芸能人感覚で接するのはどうかと
狂戦士の英雄:此度の件、礼を言う我が魂の、ほんの一端が凶事を引き起こしたようだ
レン:ほんの一端だと?
狂戦士の英雄:我が墓所を満たしていた空気……汝らが狂気と呼んでいたものだ
狂戦士の英雄:アレは我が魂の一部……いわゆる闘争心と呼ばれる部分に過ぎん
狂戦士の英雄:そこで寝呆けている不届き者のせいで無理やり力を引き出されたのが原因であろう
狂戦士の英雄:それも汝らが鎮めてくれたもう同じようなことは起こらんよ
ショウドウジ:ですが貴殿は、狂戦士として恐れられていた存在なのでしょう?
ショウドウジ:拙者やシュリ殿をはじめ多くの人々を駆り立てた狂気は貴殿本来のものではないと?
狂戦士の英雄:否である生前の我は確かに狂戦士と恐れられただが、決して狂暴ではなかった
レン:…………
狂戦士の英雄:守るべき民のため――確かな理性と戦意のもと戦っていた
レン:凶暴性すら、己の武器として飼い慣らしていたわけか
レン:フン……とんだ狂戦士だな
狂戦士の英雄:覚えておくがよい真の強さとは、闘争心でもましてや狂気でもない
狂戦士の英雄:確かな信念とそれを貫き通す覚悟のもと振るわれる強靭な心である
狂戦士の英雄:汝らがその心に見合う器となった暁には、またいずれ巡り合う日が来るかもしれんな
サリ:ありがとうございます貴方様の教え、決して忘れません
ショウドウジ:ご教示、感謝いたします肝に銘じましたぞ
狂戦士の英雄:ではな、勇猛たる者らよ
狂戦士の英雄:我の狂気より、森と民を守ってくれたこと心より感謝する
モモ:…………
モモ:消えちゃったね……
狂戦士の英雄:あ、そうだ我の魂は元の所に戻しておくようにではな!
モモ:あ、は~い……
サリ:不思議な方でしたね……
ショウドウジ:ですが、どこか温かな方でもありましたな!
レン:さて、さっさと英雄の記憶を元の場所に戻して、シュリを医者に連れて行くぞ
レン:しかる後に説教だ今後、馬鹿な真似をしでかさんようにな
サリ:償いを終えた暁には……この方も少しだけ強くなれると良いですね……
モモ:うんうん!せっかく助けたんだからきっちり反省してくれないとね!
ショウドウジ:では帰りましょうぞ!
-:狂戦士の記憶の結晶を洞窟に戻し一行はそれぞれの想いを秘めて帰路へとつく。
-:そんな彼らの背中を物言わぬ英雄の魂は一陣の風となって見守るのだった。