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ユキト:今日もいい天気だね~
ユキト:こんなに気持ちのいい日はアレするしかないよね
ユキト:アレって言えばアレだよそう、釣りだよ!
ユキト:みんな大好き、僕も大好きぱに釣り大会!
ユキト:水面に糸を垂らしのんびりと過ごす
ユキト:ただそれだけでも楽しいけれど…
ユキト:どうせなら大物を釣りたいよね!
ユキト:ぱに釣り大会、開催だよみんな参加してね!
ユキト:詳しいことは掲示板を見てね!
ユキト:121
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タヌヒコ:なんでいなんでい景気の悪い顔してっ
レン:景気の悪い顔だと……?
サリ:蓮様、難しい顔をされています
オメガ:目の間にぐーって皺が寄ってた
タヌヒコ:少しは戻ったようだなで、何を悩んでたんでい?
レン:……記憶の継承と新しい力について考えていただけだ
ショウドウジ:あれはたしかに不思議ですな
レン:技術と経験を手に入れ新しい戦い方を身につける
レン:それはわからなくもないしかし……
レン:なぜ記憶の継承のできる人間とできない人間がいる?
ショウドウジ:考えたこともなかったでござるな
レン:…………
ショウドウジ:ただ、継承してからは調子がいいでござる!
オメガ:オメガ、今……なんだか調子悪い
ショウドウジ:珍しいでござるな
レン:たしかに、オメガは少し前から不調なようだな
オメガ:不調……そう、かもしれないやりにくい? 狭い? キツい?
サリ:窮屈、でしょうか
オメガ:そう、それ! 窮屈!
オメガ:戦う時前より窮屈な感じする……
レン:原因はわかっているか?
オメガ:全然、わからない……
オメガ:前に桃と鬼退治をした辺りから調子が悪い……
ショウドウジ:ぱにもも祭りでござったか?桃を食べ過ぎたのでは?
オメガ:違う。うまく言えないけどそんな感じじゃない
オメガ:オメガ、この感じ、嫌どうにかしたい……
ショウドウジ:どうにかと言われてもどうすればいいでござる?
タヌヒコ:だったら、ぱに釣り大会の賞品を手にいれたらどうでい?
レン:賞品……?
ショウドウジ:それは、どのような物でござるかっ!?
タヌヒコ:今回の賞品の1つにオーブがあってな
サリ:それが今の話と関係があるのでしょうか?
タヌヒコ:そのオーブには不思議な力があるって話なんでい名前は忘れちまったが……
タヌヒコ:新たな力が何とか言ってたから試してみたらどうでい?
サリ:賞品ですから大会で勝つ必要がありますね
ショウドウジ:ライバルと競い、切磋琢磨し勝利する!
ショウドウジ:やってやるでござるぞおおお!
オメガ:正道寺、やる気あるオメガも負けない!
レン:貴様らはどうだ?
サリ:皆様が参加されるのでしたら沙璃もご一緒します
オメガ:オーブでこの変な感じが消えるかオメガ、試してみたい
レン:そうなるとは限らないが……
ショウドウジ:なに、ダメならダメで他の方法を考えればいいでござるよ!
サリ:では、参加なさるのですか?
レン:何もしないよりはマシというところか
ショウドウジ:大会参加、決定でござるな!
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レン:ぱに釣り大会の主催者は貴様か?
ユキト:そうだよっ。僕が大会の主催者幸人だよっ
ショウドウジ:拙者は鈴木正道寺でござる!
ユキト:キミ達もぱに釣り大会に参加希望なのかな?
ショウドウジ:その通りでござる!
ユキト:人数が多いほうが盛り上がるし嬉しいよっ
ショウドウジ:オーブを手に入れるためにも釣って釣って釣りまくるでござるよっ
ユキト:そんなに釣りが好きなんだ
ショウドウジ:好きかどうかは別にして負けないでござるよっ
ユキト:そこまでやる気なら期待できそうだね
サリ:会話がかみ合っていませんね
レン:だが、参加は認められたようだな
オメガ:よくわからないけれどよかった?
ショウドウジ:それでどんな魚を釣れば優勝できるでござるか!?
ユキト:大きさとか形とか重さとか色々あるんだよ
ショウドウジ:大きくて形がよくて重ければいいんでござるな
ユキト:その通りだよっ
ユキト:それに、ここのぱに釣り大会は他のとことはちょっと違うんだな~
オメガ:違う? 何が違う?
ユキト:それはね……っともうすぐ開始だから
ユキト:気になるなら見てってよ
ショウドウジ:わかったでござるっ
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レン:ここが会場のようだな
サリ:周囲の環境を調べておくのも大事かもしれませんね
レン:そうだな入賞しなければ意味がない
レン:1%でも確率が上がるのなら上げておいて損はないだろう
ショウドウジ:では探索に行きますぞぉぉぉぉ!
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ユキト:さあさあさあ、お待ちかね!ぱに釣り大会の開幕だよっ
ユキト:今回は大物を釣れば優勝ってわけじゃないんだ
ユキト:目的以外の魚や小魚を釣った時ちゃんとリリースしてる?
ユキト:釣ることだけを楽しんで命を粗末にしてない?
ユキト:それじゃ釣り人としてはダメダメだよねっ
ユキト:ということでぱに釣り大会は釣った魚をちゃんと食べること
ユキト:つまり――釣った魚で料理を作って味まで含めて勝敗を決める
ショウドウジ:これは予想外ですぞ
オメガ:料理……得意じゃない……
レン:沙璃はどうだ?
サリ:多少でしたら。でも……
ショウドウジ:スピカ殿か、桃殿がここにいれば……
レン:無い物ねだりをしてもしかたあるまい
サリ:蓮様のおっしゃる通りです
ショウドウジ:そうでござるな
オメガ:まずは魚、たくさん釣る!
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オメガ:29
ショウドウジ:とりあえず釣ったでござるよっ!
ショウドウジ:222400461
ユキト:うん、いいんじゃないかな
ショウドウジ:本当でござるか?
ユキト:35
ユキト:形も悪くないと思うよ?
オメガ:もっとビックリすると思ってた
ユキト:ああ、そういうことか
ユキト:昆布を釣るのはある意味難しいと思うよ!
ショウドウジ:43
ユキト:36
オメガ:今度は違うのを釣ってみせる!
ショウドウジ:釣って釣りまくるでござるよおおおおっ
サリ:お二人ともすごくやる気になっています
レン:優勝につながるのならばかまわんだろう
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オメガ:大物、釣れた!
ショウドウジ:むっ!?
サリ:それは……剣、でしょうか
レン:誰かが落としたものか?
ショウドウジ:見た目は綺麗ですから落とし主が探しているかもしれないでござるな
オメガ:ちゃんと届けてあげる!
ショウドウジ:そうでござ……っ!?
-:正道寺が剣に触れた瞬間雷に打たれたように体が跳ねた。
ショウドウジ:お、おおっ、おおおっ!!
オメガ:正道寺、どうした?
レン:まさか……!?
ショウドウジ:これは、なんでござる……?
???:へえ、こいつは驚いた
オメガ:今、正道寺、何か言った?
サリ:あの……どうしたのでしょう?
オメガ:声、聞こえた。沙璃は聞こえない?
サリ:は、はい。聞こえませんでした
ショウドウジ:今、話したのは拙者ではござらん
???:俺の声が聞こえてるとはな
ショウドウジ:この剣が話しているでござる
オメガ:正道寺、きっと疲れてるゆっくり休もう?
ショウドウジ:そんな優しい顔をしないでくだされっ!
ショウドウジ:拙者の言葉が信じられないのならこの剣に触れるでござるよっ
レン:ほう、では見せてもらうか
???:声が聞こえるか?
レン:……本当に、声が聞こえるな
オメガ:さっきと同じ声!
レン:オメガには聞こえているようだな沙璃はどうだ?
サリ:いえ、聞こえません……
レン:では、これを持ってみろ
サリ:はい……あっ!?
-:cutin_10106_00
???:おおっ、こいつは驚いた
サリ:温かい……何かが、力が……流れこんできます……
サリ:まるで生まれ変わったように体の隅々まで力が満ちて……
サリ:動き方が、剣の使い方が戦い方が、わかるんです
???:どうやら、俺の記憶を継承できたようだな
レン:継承……
サリ:はい……翔平様の記憶ダブルフェンサーとしての力……
レン:ダブルフェンサーとは?
ショウヘイ:実在の剣とエーテルを具現化した剣
ショウヘイ:この二刀を使いこなす者と言ったところか
レン:エーテルを具現化だと!?そんなことが可能なのか!?
ショウヘイ:ああ。とはいえ……俺でさえ、剣を作ることしかできなかったんだ
ショウヘイ:簡単にできることじゃないぞ?
レン:では貴様の力を継承すれば……
ショウヘイ:ああ、できるはずだエーテルの具現化が
サリ:これが、新しい力なんですね
レン:……継承が終わったのか?
サリ:……はい。終わったと思います
サリ:沙璃の中に、今まで無かった大きな力を感じます
レン:正道寺はどうなんだ?
ショウドウジ:拙者でござるか?そういえば……
ショウドウジ:沙璃殿と同じように大きな力を感じるでござるな
ショウヘイ:ほとんど反応なかったから失敗したかと思ったがうまくいってたみたいだな
ショウヘイ:お前らならもうできるはずだ試してみたらどうだ?
サリ:はい、やってみますっ
ショウドウジ:……こう、でござるか?
-:二人の手から、淡く輝く剣が生まれた。
ショウドウジ:うおおおっ!?こ、これは、すごいでござるっ
サリ:綺麗、です……
ショウヘイ:それがエーテルを具現化して作りだしたお前らの剣だ
オメガ:すごいすごい!オメガもやってみる!
サリ:オメガ様、どうぞ
オメガ:ふああああ…………あれ?この剣を持っても沙璃達みたいに、ならない
サリ:蓮様と同じ……?
ショウヘイ:いや、違うな
レン:俺とは違う? 何が違うんだ?
オメガ:……翔平の力、オメガの中にもうある?
ショウドウジ:どういうことでござる!?
ショウヘイ:おそらく、どこか他の場所で俺の記憶に触れたんだろうな
オメガ:……よく、わからない
レン:だとしたら沙璃や正道寺と同じく継承されるのではないのか?
ショウヘイ:そのはずだが……
レン:どういうことだ……?
ショウヘイ:記憶の継承が不完全だった可能性が高いな
レン:不完全でも継承されるのか?
ショウヘイ:さてね、俺にもよくわからない
ショウヘイ:ただ、それくらいしか思いつかないってだけだ
レン:不完全だとどうなる?
ショウヘイ:力を完全に使いこなすことができなくなるだろうな
オメガ:オメガ、力、使えたどういうこと?
ショウヘイ:小さい服を無理に着ていたり小さい靴を無理に履いている
ショウヘイ:そんな状態と言えば、わかるか?
レン:……そういうことか
サリ:オメガ様が窮屈と言ってたのはもしかして……
レン:そういうことだろうな
オメガ:蓮は? 蓮とオメガは違うの?
ショウヘイ:そいつは継承そのものが行われなかったからな
サリ:なぜでしょうか?
ショウドウジ:もう一度、触ってみたらどうでござるか?
オメガ:蓮、もう一回、やってみる!
ショウヘイ:たぶん、無駄だと思うぞ
レン:やってみなければわからないはずだ
レン:…………
レン:……だめだ。変わらない
サリ:どういうことでしょう?
ショウヘイ:選ばれた人間じゃない。つまり相性が悪いってことだろうな
レン:相性、だと?
レン:では、オメガも相性が悪いと言うことか?
ショウヘイ:さあ、どうだろうな正直、よくわからん
サリ:オーブを使えば変わるのでしょうか
ショウヘイ:オーブ? それはなんだ?
サリ:はい、実は――
-:沙璃は翔平にオメガの不調やぱに釣り大会についての説明をした。
ショウヘイ:……なるほど。それでどんな料理を作るか考え中ってわけか
サリ:……はい。今も迷っています
ショウヘイ:だったら、ぱに湯漬けはどうだ?
サリ:湯漬けですか……どうしてそのメニューを?
ショウヘイ:俺の好物だったからだ!
オメガ:それは美味しい?
ショウヘイ:美味い。俺が保証する!
ショウヘイ:特にお前らが持ってるユダシ昆布は最高の出汁が取れる!
サリ:あの、どうしましょう?湯漬けなら、沙璃も作れます
ショウドウジ:他にアイデアもないですしそれで良いのではござらんか?
レン:もっとも可能性が高そうだなでは、それで決まりだ
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サリ:できました!
ショウドウジ:これは、良い匂いですな!
オメガ:今すぐ食べたい!
ショウドウジ:たしかに心惹かれますぞ……
レン:貴様ら、何をしているんだ?
オメガ:ひっ!?
ショウドウジ:べべべつに味見をしようなんて考えてなかったでござるぞ!?
レン:……ふんっ
レン:出来たのなら幸人に持って行くぞ
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ユキト:へえー、ぱに湯漬けか~
ユキト:ずいぶん、渋いメニューを選んだんだね
オメガ:ダメだった?
ユキト:そんなことないよ
ユキト:これで審査するから終わるまで待っていて
レン:ぱに釣り大会は結果を待つだけだな
オメガ:優勝して、オーブもらう
サリ:できると良いですね
ショウドウジ:だめだったら……
レン:その時はその時に考えろ今はそれよりも……
レン:翔平とやら、聞いているか?
ショウヘイ:ああ、聞いてるよ
レン:さっきの話の続きだなぜ、俺だけその力を継承できない?
ショウヘイ:すまないが、わからない
レン:……わからないだと?
ショウヘイ:俺は剣を使うが、エーテルとかそのあたりの知識はないからな
サリ:やはり受けとる側との相性が問題なのでしょうか
ショウヘイ:その可能性はあるかもな
ショウドウジ:それならば、蓮殿だけが継承できなかったこともおかしくないでござるな
レン:そんなあやふやなことで決まるというのか?
レン:ならば、相性さえよければどのような相手であっても継承が行われると?
ショウヘイ:さあ、どうだろうな
レン:由々しき事態だな
サリ:どうしてそこまで気にされるんでしょうか?
レン:悪人……いや、モンスターでも相性次第で力を手にいれることができるかもしれない
レン:……そんな可能性があるんだぞ?
ショウドウジ:それは……よくないでござるな
ショウヘイ:とはいえ、俺にもわからない以上可能性は全くないとは言い切れないな
レン:野放図な力は危険でしかない
レン:……いいだろう
レン:その力を継承する相手が相性のみで決定するのか確かめさせてもらおう
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ユキト:ぱに釣り大会の結果を発表するよー!
-:集まった参加者達の中から名前を呼ばれた人間が前へと出ていく。
ユキト:今回の特別賞は白織沙璃さん!
ユキト:釣った物よりも昔ながらの料理、ぱに湯漬けを作ったのがポイントだね!
ユキト:おめでとう!
サリ:ありがとうございます
ユキト:さあ、お楽しみの特別賞の賞品は――
ユキト:これが賞品のオーブだよ
レン:……何も起きないな
ショウドウジ:たぬ彦殿が嘘を言うとは思えませんし、勘違いでもしていたのでござろう
オメガ:オメガにも見せて!
-:蓮は持っていたオーブをオメガに手渡した。
オメガ:ふあっ!?
ショウドウジ:どうしたでござるかっ!?
オメガ:ぎゅっとされていた感じなくなった
レン:ほう……調子が良くなったということか?
オメガ:たぶん、そう調子、戻ってる
サリ:不思議ですね
レン:……不完全だった継承が完全になったということか?
ショウヘイ:……そうみたいだな
オメガ:オメガ、これで大丈夫?元に戻った?
ショウヘイ:元にっていうか、前よりもよくなっているはずだ
ショウヘイ:何しろ俺の記憶を、力を継承したんだからな!
ショウドウジ:なんにせよ、オメガ殿が復調したのならばそれが何よりでござるよ!
サリ:そうですね
レン:良かったな、オメガ
オメガ:ありがとう、みんなオメガも嬉しい
レン:……今の現象の究明は追々するとしよう
レン:オーブを使えば、俺にも貴様の記憶を継承することができるのではないか?
ショウヘイ:さあ、どうだろうな
ショウヘイ:今回はイレギュラーだからな俺にもよくわからん
レン:記憶の継承が誰でも可能ならばこれからの旅がずっと楽になる
サリ:確かにそうですね
ショウドウジ:でも、そんなことができるでござるか?
レン:お前の記憶だ。何か方法に心当たりはないのか?
ショウヘイ:と言われてもな……
ショウヘイ:せいぜい、俺の記憶が強く残る場所へ行くくらいか
ショウヘイ:そうすれば、更に記憶を取り込むことができるはず
ショウヘイ:より深く、より多く記憶と触れれば力を使えるようになるかもしれないな
レン:……試してみる価値はありそうだな
ショウヘイ:当然だが、問題もあるぞ?
レン:どんな問題だ?
ショウヘイ:他者を受け入れるには器が必要だその大きさや深さが足りなかったら?
レン:許容量を超えれば溢れるだろうな
ショウヘイ:そうなった時、何がおきるかわからん
レン:そうだろうな
ショウヘイ:それがどんなに危険なことかわかっているか?
レン:もちろんだ。それがどうした止めるつもりならば、無駄だ
ショウドウジ:蓮殿ならば、そう言うと思ったでござるよ
サリ:ふふっ、そうですね
ショウヘイ:本気なんだな?
レン:そんなつまらん冗談を言う気は無い
ショウヘイ:やれやれ、引く気はないか
レン:では、貴様の記憶が残っている場所について教えてもらおうか
ショウヘイ:遺言で、俺の遺灰をこの先にある大谷泉にまいてもらったはずだ
ショウドウジ:大谷泉、でござるか?
ユキト:今、大谷泉って聞こえたんだけど?
ショウドウジ:たしかにそう言ったでござるな
ユキト:まさか、あんなところへ行くつもり?
レン:その、まさかだ
ユキト:やめておきなよ
サリ:行かないほうが良い理由があるのでしょうか?
ユキト:モンスターもたくさんいるしあの辺りはかなり危ないんだ
ユキト:一筋縄じゃいかないモンスターも出るんだよ
レン:……そうか
ユキト:そうかって……やめるつもりはないみたいだね
ショウドウジ:行かねばならない理由があるでござるよ
オメガ:オメガ達なら、平気!
ユキト:はああ……しかたないな十分に気をつけなよ?
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レン:確かにその辺りにいるモンスターとは違うな
サリ:とても強いです
レン:だがこのくらいなら大丈夫だ
ショウヘイ:まだ目的地まで遠いからな油断するなよ
レン:言われなくてもわかっている
サリ:気を引き締めて行きましょう
talk_51130401
レン:……小休止をするか
オメガ:オメガ、まだ戦える!
レン:だからこそ、休めるうちに休んでおけ
ショウドウジ:これから先、まだまだ手強いモンスターがいるかもしれないでござるからな
レン:間違いなく、いるはずだ
ショウドウジ:たしかに幸人殿が危険だと言うだけのことはありますぞ
オメガ:オメガ、調子が戻ってなかったらもっと苦戦してた
ショウヘイ:そんなことを言ってるがお前ら、思っていたよりもやるじゃないか
サリ:ありがとうございます
ショウドウジ:そう言われるのは悪い気はしないでござるな!
ショウヘイ:……なあ、蓮
レン:なんだ?
ショウヘイ:今、それだけの力があれば俺の記憶の継承をしなくても十分じゃないのか?
ショウヘイ:俺だってそうだったしな力を求めることを止めるつもりはない
レン:記憶の継承が目的だが力を求めているわけじゃない
ショウヘイ:だったら何で記憶の継承にこだわるんだ?
レン:…………
レン:……話す必要はない
レン:そんなことよりも目的地はまだ先か?
ショウヘイ:まだかなりあるぞ?
サリ:もう十分に休みましたし出発しませんか?
オメガ:オメガ、たっぷり休んだ!
レン:では、行くぞ。油断するなよ
talk_51130402
レン:よし、いい調子だただ油断せず行くぞ
オメガ:がってんがってん!
talk_51130501
ショウヘイ:これで2体目か順調に進んでいるな
ショウドウジ:二度あることは三度あるでござるからな
オメガ:また敵、出てくる?
ショウヘイ:さあ、どうだろうな
レン:大谷泉はまだ先なのか?
ショウヘイ:ああ。もう少し先だ
ショウドウジ:みなは大丈夫でござるか?
オメガ:オメガ、元気、平気!
サリ:問題ありません。
レン:では、このまま進むぞ
talk_51130502
レン:三度目があったようだな
サリ:この流れですと四度目もありそうですね
レン:その心構えで行くのが良いだろうな
オメガ:オメガ、油断しない!
talk_51130601
ショウヘイ:あんなやつがいるとはな
ショウヘイ:俺が死んでからずいぶんと変わっているみたいだ
オメガ:前は敵、いなかった?
ショウヘイ:それなり強いモンスターはいたぜ?
ショウヘイ:だが、あれほどのやつが何体もはいなかったな
オメガ:大丈夫、いくら出てきてもオメガ達が倒す!
ショウドウジ:こうなったら、何体でもやってやるでござるよっ!!
レン:それで大谷泉は近いのか?
ショウヘイ:もう少し先だなただあまり遠くないはずだ
レン:最後まで油断せずに行くぞ
talk_51130602
レン:ふぅ……強敵だったな
ショウヘイ:目的地までもうすぐだ
ショウドウジ:もうひと踏ん張りですぞぉぉぉ!
サリ:油断せず行きましょう
talk_51130603
ショウドウジ:そろそろ終わりにしてほしいものでござるな
オメガ:翔平、まだ先なの?
ショウヘイ:いや……間違いないこの辺りだ
レン:ここがお前の記憶が色濃く残る場所というわけか
ショウヘイ:お前らならわかるんじゃないか?
ショウドウジ:言われてみれば……不思議な感じがするでござるな
オメガ:オメガも不思議な感じ、する!
サリ:そうですね。たしかに不思議な感じがします。
レン:……っ
ショウヘイ:蓮、お前は何も感じていないようだな
レン:……ああ、そのようだ
レン:だが、まだ試していないことがある!
-:翔平の遺灰がまかれ、記憶の強く残る場所。
-:蓮は一切、迷うことなくその場の砂を手にすくった。
レン:ぐっ、うあああああああああっ
ショウドウジ:れ、蓮殿っ!?
ショウヘイ:お、おいっ!
-:堰を切って水が溢れるように。固く閉じた扉を開くように。
-:蓮は、心へ、そして体に異物が入りこんでくるのを感じた。そして――
レン:なんだ、これ、は……ぐっ、うあああああああっ!!
サリ:蓮様っ!
オメガ:た、たいへん、蓮、大変オメガ、どうしたらいいっ!?
ショウドウジ:蓮殿、無理は止めるでござるっ
レン:だ、だいじょ……ぶだそこで、見ていろ……
-:強烈な圧力が、激しい痛みが蓮を責めさいなむ。
-:食いしばった蓮の口から抑えきれない苦痛の声がこぼれる。
レン:ぐああああああああああっ
-:噛みしめた口の端が切れ血が顎を伝い滴りおちる。
ショウヘイ:やめておけっ、それ以上は……
レン:うる、さいっ。俺は、認めないこんなこと、認めんっ
-:抗うほどにより苛烈になっていくそれに蓮の全身が痙攣する。
ショウドウジ:蓮殿っ、やめるでござる!
サリ:蓮様っ、それ以上は……!
オメガ:蓮、だめ、それ、やめて!
レン:うおおおおおおおおおおっ!!
-:自分ではない何かが入る嫌悪感、そして拒絶する心と体が生み出す苦痛に苦しむ蓮蓮は翔平の記憶を継承し新たな力を得ることができるのか――後編に続く