talk_19030102
ソル:ずいぶん時間がかかったけどやっと着いたな
クロム:集めた情報から想定していましたがやはり町の様子がおかしいですね
レン:……貴様も気付いたか
クロム:むしろ気付くなという方が難しい光景ですよ
クロム:――大人の姿がほとんどありません町の住人の大半が年端もいかない子どものようです
クロム:大人たちはどこで何をしているんでしょう?
ソル:……やっぱりこれもアルデバランが実権を握った影響なのか?
クロム:そう考えるのが自然でしょう
モモ:あ、あたし、ちょっと聞いてくるっ
モモ:あ、あれ……?
エグゼ:あんなに警戒されるようなこと何もしていないすよ?
モモ:みんな、あたしたちのことを見て怯えているみたい
ソル:何があったっていうんだよ……
町の大人:お、おいあんた達!
町の大人:……あんた達は帝国軍の人間か?
ソル:オレたちは帝国軍とは関係ないここへ来たばかりだよ
町の大人:だったらすぐに出て行ったほうがいい
スピカ:出ていったほうがいいってどうしてですか?
子どもA:アスラ帝国軍がくるからだよ
子どもB:かくれるか逃げたほうがいいの
エグゼ:いやいや……あんたらだって帝国民でしょ?
エグゼ:アルデバランが演説で過激なこと言ってたっすけど……
エグゼ:あんたらみたいな無害そうな子どもや市民にまで手ぇ出す理由はないじゃないすか
町の大人:……能天気なもんだな1ヶ月前、あの男が実権を握ってから――
町の大人:帝国軍はすっかり変わっちまったんだよ
ソル:……アルデバランか
子どもA:大人はほとんど捕まえられて連れていかれたんだ
子どもB:お父さんもお母さんもいないのだれももどってこないの……
町の大人:そんなことを口にするなっ
町の大人:俺は忠告したからな!
-:吐き捨てるように言うと子どもたちを引きずるように男は建物へと戻っていった。
talk_11030101
ソル:……状況はまだよくわからないが
ソル:少なくとも歓迎はされていないみたいだな
スピカ:……ソル君、どうしよう?
ハント:先を急ぐぞ助けを請われたわけじゃない
タマモ:ハントっち!その言い方はちょっと冷たいよ
ハント:勝手に余計なことをして彼等が逆に酷い目に遭う可能性は無いのか?
ハント:助けるだけ助けて後はさようならそれで僕達はいいのか?
タマモ:確かに、それもそうだけど……
タヌヒコ:ちょっと待ってくれ!
タマモ:たぬたぬ?
ソル:どうしたんだ?
タヌヒコ:今さっき、モンスターに子どもが追いかけられてよ
タヌヒコ:どうにか町までは逃げて来られたんだが……
タヌヒコ:モンスターの群れにここを嗅ぎ付けられちまった
タヌヒコ:このままだとこの町が襲われちまう!
タマモ:町に残っているのは子どもばっかり……ちょっとやばそうだね
タヌヒコ:頼む、子どもたちのことを助けてやってくれねえか?
ソル:……当然だいいよな、ハント
ハント:僕は助けたくないと言ったんじゃない助けるなら覚悟をしろと言ったんだ
タマモ:うんうん、覚悟するする!
ソル:決まりだな!みんな、急ごう!
chattalk_11030102
タヌヒコ:てえへんだ[0030]てえへんだぞおめぇら[0030]
ソル:何かあったのか?
タヌヒコ:町は今、すごいことになっているぜい!
ソル:すごいことって何だよ
タヌヒコ:説明するよりも実際に見たほうが早え[0030]
タヌヒコ:急いでイトライトナに戻ってきてくれい[0030]
ソル:1
chattalk_11030201
-:ソル達が町に着くやいなや多くの子どもたちが一斉に駆け寄ってきた。
子どもA:おかえり―!すげーかっこよかったぜー!
子どもB:お兄ちゃんたち、ありがとー!
ソル:うわっ!?何事だよ!?
モモ:わわっ!なになに~?
子どもA:おれ達兄ちゃん達が戦ってるとここっそり見てたんだ!
子どもB:守ってくれてありがとうすっごくつよいんだね!
子どもA:おれにも戦い方教えてくれよー!頼むからさー!
タヌヒコ:おう、戻ったな!へへへ、すげえ騒ぎだろ?
タヌヒコ:おめぇらすっかり子ども達のヒーローだぜい?
エグゼ:こんなに喜ばれるなんてちょっとびっくりすねイテテ……
モモ:そうだねぇ……あ、こらっ!みんな押しちゃだめだよ~!
子どもA:あの数のモンスターを全部やっつけたんだよな?なっ!?
子どもB:ふわぁ……かっこい~……
モモ:すぴにゃんのことキラキラした目で見てるね~このこの~
スピカ:えへへ……こんなふうに見られると照れちゃうね
子どもA:あんなにたくさんいたのに勝てるなんてすごいっ
セシル:お兄ちゃんもお姉ちゃんもとっても強いからだよ
ソル:セシル!?
スピカ:あ、あれ?どうしてここに?
セシル:ここは昔、お世話になった町でさ知り合いもいるから久々に来てみたんだけど……
ソル:来てみたらこの有様だった……ってワケか
セシル:ともあれ、また助けてもらっちゃったみたいだねありがとう!
セシル:お兄ちゃんたちがいなかったらここにいるみんながどうなっていたか……
ソル:礼なんて言わなくていいできることをしただけだ
クロム:セシル君この町の状況を教えてもらえませんか?
セシル:……大人はこの1ヶ月でほとんど捕まっちゃったよ
セシル:大森林の中のゾゾック地方にある牢獄に閉じ込められてるはずだ
レン:軍に連れ去られたということはアルデバランが言うところの不穏分子だったからだな?
クロム:ですがまさかこの町の大人全員がそうだったわけでもないでしょう?
セシル:最初はえらい人だけだったんだでも……
セシル:他にも子どもを庇っただけで反逆者扱いされたり……
セシル:アルデバランのことをちょっとでも悪く言っただけで政治犯扱いされて……
セシル:大人はどんどん連れていかれて残ったのは子どもだけってわけ
クロム:なるほど、そういうことですかしかしそれにしても――ずいぶんと杜撰な悪政ですね
レン:このようなやり方ではいずれ国は破綻するぞ
ソル:確かにフォレスヘイムはアスラから半ば独立してるけど
ソル:それでもこの国なんてどうでもいいようなやり方だ
レン:奴の目的は一体何だ……?
セシル:わかんないよ、そんなの
セシル:とにかく状況をどうにかするためさっき、この先にある小さな砦に仲間達が向かったんだ
レン:砦に向かった?まさか……
クロム:戦える子どもたちが集まってレジスタンス運動をしているのですね
セシル:そういうことレジスタンスって呼び方もまぎらわしいから
セシル:ヘイロウ、って呼んでよ
クロム:それが組織名ですかふふ、よい名前ですね
セシル:でしょ?帝国兵に占拠されているんだそこをとりかえそうとしてる
ソル:子どもたちだけで帝国軍の相手を?そんなの無茶だろ!
子どもA:って言ったってだったらどうすればいいんだよ
子どもB:おとうさん、おかあさん……
ソル:く……!帝国軍の奴らなんてことしやがる
スピカ:ソル君、もしかして……
ソル:オレたちなら捕まった人たちを助けることができるはずだ
ハント:モンスター討伐とは状況が違うぞ?
ソル:……わかっている
ソル:でも、今こんな状況をどうにかできるのはオレたちだけのはずだろ?
スピカ:うん、助けに行こう!
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ソル:あの砦か……
スピカ:……子ども達の姿が見えないね皆捕まっちゃったのかな
ソル:くそ……早く助け出してやりたいけどかなり厳重な警備だな
ハント:注意深く探ればきっと隙は見つかるはずだそこを突けば潜入も可能だろう
スピカ:やっぱりハント君がいると頼もしいね
ハント:やると決めたからには最善を尽くすのは当然だ
タマモ:くんくんくん……んー、でも警備はどこもかなりガチガチっぽいよー?
ソル:たまもさんの鼻があって助かったぜしかし、どうするかな……
???:やかましい声で話すな、馬鹿共
ソル:!?むぐむぐ……!
???:暴れるな、俺は敵じゃない兵士に見つかったら台無しだぞ
スピカ:そそそ、ソル君!?大丈夫……!?
ハント:ぼ、僕がこの距離まで存在を察知できなかっただと……?馬鹿な……
タマモ:おじさん気配薄いねー?すごーい
ソル:ぷはっ!あ、あんた何者だ!?
???:そんなことはどうでもいい
???:互いに砦に潜入する必要がある俺達は、ただそれだけの関係だ
ソル:いや、だから本当に誰だよ!
???:お前らに名乗る必要などない
???:呼びたければジャックマンとでも呼べ
スピカ:は、はい!ジャックマンさん!
ジャックマン:一通り調べたがあいにく砦に潜入できる隙はない手段は強行突破のみだ
スピカ:で、でもこの人数差じゃ……
ジャックマン:お前らの限界など知らん――俺は向こうの半分をやる
ジャックマン:お前らはこっちの半分を片付けろ
ハント:……なんだ、あの動きは!?まるで豹のようだ!
ソル:いや、何者なんだよ……
タマモ:とにかく今のうちだって!わらわたちも気合入れて倒しちゃおう!
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スピカ:ジャックマンさんのおかげでどうにかなりそうだね!
ソル:っていうかメチャクチャ強くないかあいつ!?
エグゼ:気付いたら敵が倒れてるっす!なんすかあれー! なんなんすかー!伝説の傭兵とかなんすかー!?
スピカ:エグゼ君なんで嬉しそうなの!?
モモ:わわっ、でもでもまだまだたくさんいるよ~!
エグゼ:周りを囲まれているみたいすよ!ど、どうするんすか
モモ:どうするって……どうしよう?
ソル:逃げるわけにはいかないだろ!あの誰だか知らんおっさんが開いてくれたチャンスなんだ!
ソル:だったら――戦うしかない!
エグゼ:あんなにたくさんの敵とっすか?
ショウドウジ:やってやれぬことはないでござる!蹴散らしてやりますぞおおおっ!
オメガ:子どもたち、守るオメガ、がんばる!
スピカ:ででで、でも大丈夫かなぁ……
ソル:大丈夫かどうかじゃないやるかどうかだ!
ソル:それに、今のオレたちならできるはずだ
ショウドウジ:応ともッ!!!漢には引けない時があるでござる!
オメガ:女の子もいる!
ショウドウジ:その通りでござったぁあああああ!!
ソル:子どもたちを助けるため……あいつらを倒すぞ!
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-:一行の活躍により無事に砦は奪還された。
-:フォレスヘイムのレジスタンスヘイロウの子どもたちは目を輝かせながらソルたちを遠巻きに見ている。
レン:……騒がしいな
クロム:歓迎されているのですよ
レン:別にそんなことをしてくれと頼んだ覚えはない
クロム:こういう時くらい素直に賞賛を受けたらいかがですか
子どもA:兄ちゃんたちのおかげで助かったよ
子どもB:ありがとう!お兄ちゃん達がいなかったら砦を取り戻せなかったよ
レン:……フンッ
ソル:砦にいた人たちは無事だったのか?
子どもA:怪我している人もいたけどみんな大丈夫だったよ
ソル:そっかみんな助けられたか手を貸してよかった
スピカ:うん、やっぱり間違いじゃなかったんだよね
ショウドウジ:みんなの笑顔を守れた……嬉しいものでござるな!!
オメガ:みんな元気でよかった!
タマモ:祈りにも似た感謝の気持ちこれほどの想いを感じたのは久しぶりじゃな
ハント:まあ、悪い気はしない
セシル:みんな、紹介したい人がいるんだ今、いいかな?
セシル:彼女がヘイロウのリーダーキリエだよ
キリエ:キリエよよろしくね
ソル:天条ソルだキリエ、よろしく
-:ソルに続き、他のメンバーたちもそれぞれ自己紹介をしていく。
キリエ:あ、あの、その……
キリエ:その……あなたたちには感謝してあげてもいいわよ?
スピカ:ふふっ、どういたしまして
キリエ:うう……!
キリエ:ええと……こほんあなたたちのおかげでヘイロウの士気も高くなったわ
キリエ:砦に攻め入るのだって反対派が多かったの
キリエ:でも、今は違うみんなの笑顔なんて久しぶり……
ソル:でも、喜んでばかりもいられないそうなんだろ?
キリエ:むぅそれくらい、言われなくてもわかっているわ
キリエ:とにかく町に戻りましょうこれからの事を考えなくっちゃ
アルデバラン:アスラ帝国の親愛なる民に告げる!
アルデバラン:現在、国内各地で蜂起し我らに抵抗するレジスタンス……
アルデバラン:国家に対する彼らの反逆をこのまま捨て置いていいのか!
アルデバラン:アスラ皇帝への恩を、忠義を踏みにじるような愚行を許していいのか!
アルデバラン:否ッ!
アルデバラン:特に、レジスタンスの拠点の一つであるフォレスへイム特別行政区――
アルデバラン:あの地は帝国の頂点に立つ皇帝を代々、選定してきた存在……
アルデバラン:双頭の龍が住まう聖なる地である!
アルデバラン:フォレスヘイムの住人達は特別行政区という優遇のみに飽き足らず
アルデバラン:欲にまみれ、双龍の存在を盾に帝国への反旗を翻した!
アルデバラン:さらに追い詰められた彼らは幼き子どもすらも利用しいまだ我らへの抵抗をやめない
アルデバラン:アスラ皇帝に――否ッ、アスラ帝国すべての民にとって
アルデバラン:此度の不義を、黙って見過ごすことなどできようはずもない!
アルデバラン:アスラ帝国の未来のため皇帝陛下のため!
アルデバラン:凶悪で身勝手なレジスタンスから双龍を守らねばならない!
アルデバラン:……我らはすでにフォレスヘイムへの侵攻を進めている
アルデバラン:双頭の龍を保護するために!
アルデバラン:身の程を知らぬレジスタンスに愚かな者たちに鉄槌を下すために!
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-:――アルデバランによる双頭の龍保護の布告は一行の耳にも届いていた。
ハント:この町に、アルデバラン傘下の帝国軍が深く侵攻していたのはこれが理由だったんだな
タマモ:向こうにとっては都合の良い状況だよね
タマモ:アルデバランが実権握ってーそれに対して、この町の人達はがっつり反抗したわけでしょ?
ハント:その反抗勢力を抑えるためアルデバランは兵士をこの町に送り込んだ……
ハント:……国家に逆らうレジスタンスとそれを取り締まる帝国軍、か
ハント:特別行政区に侵攻するに足るごく自然な大義名分だな
ソル:あの仰々しい演説の目的はフォレスへイムを煽るためってわけだ
ソル:アルデバランのやつ……双頭の龍ってやつを保護して何を企んでるんだ……?
タマモ:まずはその双龍ちゃんについてもっとよく知らないとねー
ソル:後でキリエに詳しく聞いてみよう
ソル:それにしても……みんな大人気だな
ニア:ニアたちはみんなと力を合わせて悪いやつを追い返したにゃ
サリ:ニア様はとても強いんですよ?
レン:子どもだけで戦ったところで勝てるはずもない。無理をするな
クロム:蓮は教師ですからね貴方達のことを心配しているんですよ
レン:……フンッ!そんなことを言った覚えはない
子どもA:大変、大変だ!
キリエ:そんなに慌ててどうしたのよ?
子どもA:あいつら……帝国軍が来たんだ!
ソル:帝国軍が? あいつら何をしに……?
キリエ:物資の徴発よ駐留軍の維持のためとか言って食糧や資材を奪っていくの
モモ:大丈夫、怖くないよ~モモ達がついてるからね
エグゼ:さすが桃さんすね全員、一発で落ち着いてくれたっす
モモ:モモ達まで慌てても仕方ないからね……でも、どうしよっか?
エグゼ:実際、わりとハードな状況すね……
キリエ:もうあいつらの好き勝手になんてさせないあたし達だって戦えるんだ……!
ソル:いくらヘイロウで戦っていてもまだみんな、子どもだ……
オメガ:肯定! 肯定!戦闘経験が不足
ショウドウジ:義を見てせざるは勇なきこと弱きを助け、強きを挫くでござる!
ショウドウジ:こういう時は先手必勝ですぞおお!
ソル:よし、オレ達も動くぞ
talk_19030105
ニア:敵がたくさんいるにゃ……
サリ:厳しい戦いになりそうですね
レン:時間を掛けたら押し切られる一気にかたをつけねばならん
ソル:まだ少し猶予はありそうだなみんな、準備はどうだ!?
talk_11030302
-:迫るアルデバラン兵を無事に撃破したソル達。しかし、キリエの表情は恐怖に固まっていた。
キリエ:そ、そんな……あんなものが出てきたらあたし達じゃ……
スピカ:キリエちゃん、そんなに怯えてどうしたの?
キリエ:……あそこ遠くに大きな影が見えるでしょ?
-:はるか遠く――キリエが指差した先には巨大な異形の影が並んでいた。
オメガ:すごく、おっきい機械それも、たくさん!
レン:あれは、重機……?いや、二足歩行ロボットか?
レン:キリエ、説明してもらおうかあの機械は何だ?
キリエ:エーテルを燃料に動く自律型の大型機甲兵器……
キリエ:コードネーム――ロジアあいつらはそう呼んでいたわ
キリエ:詳しくはわからないけどエルファとの戦争で猛威を奮ったとか……
キリエ:あれに立ち向かえる人なんて誰もいるはずがなくて……結局、みんな連れて行かれたの
ソル:……ロボットみたいなもんかそんなに強いのか?
キリエ:1体でも脅威なのに数も多くて……
レン:自律型の機動兵器かおそらくは双頭の龍保護のため……という名目で配備されたのだろう
クロム:でなければ、あんな大げさな兵器を導入する理由がありませんからね
レン:それほどまでに、双頭の龍とやらは強大な存在なんだろうな
キリエ:今の帝国軍の秘密兵器って噂もあるのよ
キリエ:父もあいつに……
スピカ:そんな……
スピカ:せっかく守ったのに、子どもたちがまた危ない目にあうの……?
ソル:いや、あんなやつらの好きにさせない!
レン:好きにさせるつもりはなくとも……勝てるのか?
クロム:おや、蓮君らしくないずいぶんと弱気な言葉ですね
レン:統率された動きとあの数を見て冷静に状況を判断しているだけだ
キリエ:アレは強いなんてものじゃない!いくらあんた達でも……あんな数のロジアには勝てない
クロム:力なき反抗ならば仕方のないことそう言いたいところですが……
ソル:今、ここにはオレたちがいる
ソル:今すぐには対処できねーけど……しっかり策を練ってそのうち全部ぶっ壊してやろうぜ
ショウドウジ:やつらの好きにはさせないでござる
オメガ:帝国軍、追い返す!
ショウドウジ:うおおおおおおおっ!!やってやるでござるううううっ!
ソル:……任せとけよ、キリエオレ達がいずれ何とかするからな
キリエ:あなた達……
talk_11030401
-:ぐうううううう
スピカ:えへへ……
モモ:お腹すいちゃったね~
ソル:オレ達だけじゃなく子ども達もみんな腹減ってるみたいだな
エグゼ:アルデバラン傘下の兵士達に奪われてほとんど残ってないみたいすね
モモ:腹ペコは辛いよね~
スピカ:うん、とっても辛いよっ
キリエ:あなたたちこれ、食べなさいよ
スピカ:え? でも奪われてほとんど何もないんじゃ……
キリエ:みんなが隠し持っていた食べ物を少しずつわけてくれたのよ
モモ:そ、そんなに大切なものもらえないよ!
スピカ:私たちのはどうにかするからヘイロウのみんなが食べて――
-:ぐうううううう
スピカ:あ、あはは……
キリエ:お腹、空いているんでしょ?遠慮しないでいいから
スピカ:でも……
キリエ:働かざるもの食うべからず
キリエ:逆に言えば働くものはしっかり食え!
スピカ:本当にいいの……?
子どもB:町を守ってもらったお礼だからえんりょしないで
スピカ:みんな、ありがとう
スピカ:でも、みんなもしっかり働いてくれたからみんなで食べよう
子どもB:え? い、いいの?
モモ:うんうんモモ達のこと応援してくれたからね~
キリエ:感謝するわ
スピカ:ねえ、キリエちゃん私たちが手伝えることって何かあるかな
モモ:ご飯を食べさせてもらった分恩返ししたいよね~
キリエ:べ、別に恩返しをしてほしくて用意したわけじゃないわ
ソル:オレ達も同じだよ
モモ:キリエちゃんにお礼をしたいって思ったんだよ~
キリエ:…………
キリエ:……ごめんなさい
モモ:キリエちゃん、他にあたしたちにしてほしいことある?
キリエ:……奪われた武器とかを取り戻したい
ソル:確かに武器とかは大事だな
キリエ:帝国軍に壊された建物を直したい……
エグゼ:だったら補修に必要な資材の確保すね
モモ:それくらいのことなら任せてよ~
ソル:キリエ、オレ達が手伝うから安心していい
スピカ:まずは武器とかを取り戻さないとね!
キリエ:…………
キリエ:……ありがとう
chattalk_11030402
キリエ:嘘でしょ…もう奪われた物を取り返したの?
ソル:202102551
スピカ:202102561
ソル:これで間違いないか?
キリエ:41
キリエ:ええ、間違いないわ…
キリエ:悔しいけれどやっぱりあなた達ってすごいのね
ソル:別にこれくらいのこと大したことないって
キリエ:大したことないって…
キリエ:まあ感謝してあげるわこれでみんなも喜んでくれるはず
スピカ:よかった~
エグゼ:次は資材すね
モモ:26
chattalk_11030403
スピカ:7
モモ:7
キリエ:何を食べているのよ
キリエ:あ…もしかして…?
スピカ:うん、取り戻したよ[0001]
スピカ:202102591
スピカ:202102601
モモ:回収してきたよ~
キリエ:24
スピカ:これだけあれば食べ物にはしばらく困らないよね
キリエ:そうね
スピカ:すぐに持って帰るね[0021]
モモ:お腹いっぱい食べられるよ~
キリエ:うれしいわ
talk_11030404
ニア:他に必要なものはあるかにゃ?
キリエ:そうね……丈夫な丸太があると助かるわ
ニア:任せるにゃ
ニア:沙璃ちゃんと一緒に探しにいくにゃ
サリ:はい、ニア様
chattalk_11030405
オメガ:14
オメガ:キリエ、必要な素材手に入ったぞ
オメガ:202102611
キリエ:24
ショウドウジ:これさえあれば色々と修繕できるでござろう?
キリエ:丈夫な紐も頼んでいいかしら?それもあると完璧なんだけど
オメガ:3
ショウドウジ:承知承知ぃぃぃぃ!!
chattalk_11030406
クロム:29
レン:202102621
クロム:お待たせしました
キリエ:24
レン:これらを使ってすぐ修繕してやる
キリエ:9
クロム:では工房へ向かいましょうか
レン:ああ
クロム:それにしても…ずいぶん丈夫ですね素材はなんでしょう[0031]
レン:解析するよりも先にやることがあるはずだ
クロム:わかっていますよ
レン:フン、どうだかな
chattalk_11030407
キリエ:どう?
ソル:バッチリだぜ
ソル:202102571
キリエ:凄い…これで町を直せる…
スピカ:やったね[0010]
talk_11030408
キリエ:あの人達は本当に強くてすごいわ
キリエ:……でもだめよ利用するのはこれでおしまい
キリエ:あの人達はあの人達の目的があるみたいだし
キリエ:この町の問題はあたし達だけの問題なの!
キリエ:……でも……
ソル:おーい、戻ったぞみんな、何話してるんだ?
キリエ:ひゃっ!?な、何でもない!
スピカ:……?みんな様子が変だよ?
ソル:何かあったならちゃんと言えよな協力するからさ
キリエ:べ、別に何も……
子どもA:おれ達の拠点だった所が帝国軍のせいで近づけないんだ
子どもB:そこはもともと私たちの居場所だったのに
キリエ:ちょ、ちょっと、みんな!?
子どもA:俺たちのこと助けてくれよ!
子どもB:お願い、兄ちゃんたち!
ソル:……キリエ、そうなのか?
キリエ:…………
キリエ:……そうよ。あそこはヘイロウの拠点だったわ
キリエ:でももう、これ以上あんた達を巻き込むわけには……
ソル:わかったオレ達がお前らの拠点を取り戻してくるよ
スピカ:……そうだね!今戦えるのは、私達だけだし
ハント:ソル、スピカ本気で言っているのか?
ソル:今のオレたちの力があればなんとかできるはずだろ
ソル:オレたちがやらなきゃ子どもたちが戦うしかない
ハント:だからと言って僕たちが今帝国軍と戦うべきなのか?
ハント:僕たちが去ったら彼等はどうなる
ソル:でも、それが戦わない理由にもならないだろ
ハント:困っている人間がいたらすべてを救うのか?そんなことは不可能だ
ソル:わかっているさ。でも目の前に困っているやつがいるのに見捨てられるのか?
ハント:むぅ……
ショウドウジ:知らぬ存ぜぬというわけにはいかないでござるな
ショウドウジ:拙者はソル殿と共に戦うでござる!
オメガ:このまま別れること、できない
オメガ:オメガ、帝国軍追い払う!
ハント:……わかった
-:ヘイロウの子どもたちの頼みとフォレスへイムの人々のため、ソルたちは帝国軍との戦いに立ち上がった。
talk_11030601
キリエ:この先に帝国軍がいるわ
ソル:そう遠くないみたいだな
エグゼ:緊張で胸がドキドキするっすね戦いには慣れないすよ
モモ:エグゼ君、みんな同じ気持ちだよ
ソル:だから少しでも早く戦いを終わらせる
エグゼ:やるとなったからにはそうするしかないすね
ソル:みんな、気を引き締めていくぞ
talk_11030602
ニア:にゃにゃっ!?敵がいっぱいいるにゃ!
サリ:こちらに向かってきます!
スピカ:ど、どうしようっ!?気付かれたちゃった?
サリ:すぐそこまで来ています!
ニア:じょ、上等にゃ!みんなで迎え撃つにゃー!
サリ:どんなことがあっても、ニア様には指一本触れさせませんっ
スピカ:沙璃ちゃんだけを戦わせるつもりはないよ
ソル:みんな、油断するなよ
ニア:わかっているにゃ!
ソル:オレたちの力を見せてやろうあいつらを迎え撃つ!
ソル:みんな、準備はいいか!?
talk_11030603
キリエ:この場所を、取り戻せたのね
子どもB:やったねっ、キリエちゃんっ
キリエ:ええ、ええ、そうね!やった、やったわっ!!
モモ:みんなとっても嬉しそうだね~
スピカ:これで無理な戦いをしなくてもすむよね?
キリエ:…………
スピカ:キリエちゃん?
ソル:何か心配ごとがあるみたいだな
キリエ:そ、そんなことあるわけ――
ソル:不安が顔に出てるぞ?
キリエ:隠しても無駄みたいね……
キリエ:これまでも、今回も、勝ったのは自分たちの力じゃないわ
キリエ:それなのに喜んでいいのかしら?
ソル:だったらこれからのことを考えればいい
ソル:これからはここをみんなで守っていけばいい
スピカ:この場所に守られていれば町だって落ちつくんじゃない?
キリエ:そう……なるといいんだけど
子どもB:お兄ちゃんたちがいればもう帝国軍も怖くないね!
子どもA:兄ちゃんたちがきてくれたのは双龍さまの加護のおかげだよな
子どもB:もう、戦わなくてもいいんだよね?
ハント:何もせずにただ守ってもらうつもりなのか?
ハント:僕たちは双龍とやらじゃないだから町を守り続けることはできない
ハント:自らの身を守れない生物は狩られるだけだ
ソル:ハント、こいつらはまだ子どもだろオレ達みたいにガイアスとしての力があるわけでもない
ソル:本当にこの地に双龍の加護があったら子どもだけで戦う必要なんてなかったんじゃないのか?
ソル:このままじゃ、またすぐに帝国軍に制圧されるだけだ
ハント:だからと言って僕たちがずっといるわけじゃない
ハント:それがわかっていなかったとは言わせないぞ、ソル
ソル:それは……
子どもB:や、やだよっ。だったら出ていく前に帝国軍をどうにかしてっ
キリエ:もうやめなさい!
子どもB:ひっ……
キリエ:仲間がわがままを言ってごめん……でも私たちはあなたたちみたいに強くないの
スピカ:キリエちゃんが悪いわけじゃないよ
タマモ:で、ソルちはどうする?
ソル:アルデバラン傘下の軍がここから手を引くようにできるだけ倒して数を減らす
タマモ:わらわも協力したいけどこれまで倒してきた人達なんて氷山の一角だよね?
ソル:ここまで関わったんだ。最後まで見届けたいんだよ
タマモ:ソルち、その気持ちは大事だけどただ施すだけじゃ人のためにならないよ?
ハント:今でさえ双龍の加護に頼りきりだこれ以上、甘やかせば……
ハント:次に同じことがあった時も誰かの助けを待つだけになるだろうな
ソル:だったら、ただ助けるんじゃなく交換条件を出すのはどうだ?
スピカ:交換条件? どんなことにするの?
ソル:フォレスヘイムコアについて知っていることを教えてもらう知らないなら探ってもらう
スピカ:……なるほど!それなら私達とキリエちゃん達は対等だね!
キリエ:……本当にいいの?
タマモ:……ん、わかったじゃあ、それで決まりだねっ
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ソル:あ!あんた、砦の時の!?
ジャックマン:ふん、来たか
スピカ:あ、あの時はありがとうございました!
スピカ:いつの間にかいなくなっちゃっててちゃんとお礼言えなくて……!
ジャックマン:どうでもいいお前らと楽しくお喋りをする必要はない
ジャックマン:本題に入るぞ……この町の住人のことだ
ジャックマン:これまで長い間フォレスヘイムの住人たちは双龍の権威に守られていた
キリエ:……そうね頼りきっていたと言った方が正しいかもしれない
キリエ:もしも大人が戻ってきてもまともには戦えないと思う……
ジャックマン:アルデバランが軍備を解かん限りこの町に平穏は訪れんだろう
レン:何より最優先で対処すべきはあのエーテル兵器……ロジアか
ソル:……オレ達でさえアレの性能には手を焼いてるしな
クロム:あれが配備されてる限りこの町は脅威に晒され続けるでしょうね
ソル:やっぱりオレ達だけで一体残らず壊すしかないか……
ジャックマン:実現できると思うか?そんな現実味のない話を
ソル:……そう言うあんたには何か考えがあるのか?
ジャックマン:かつての同僚が、危険を犯して手に入れたものだ
レン:これは……ロジアの設計図か!?
ジャックマン:ロジアの動力源はエーテルだがあの巨体を動かすのに必要なエーテル量は莫大だ
ジャックマン:通常であれば、ものの数分でエネルギー切れを起こすほどにな
ソル:……でもオレ達が戦ったロジアは最後までパワーが有り余ってたみたいだったぜ
クロム:……これは仮説ですが
クロム:周囲のエーテルを吸収、増幅し各機体に配る設備が存在するのでは?
ジャックマン:少しは頭が回るようだな
ジャックマン:ロジアにはエーテルを吸収し増幅して子機に供給する機体――親機が存在する
レン:エーテル増幅器――いわゆるアンプか
レン:設備ではなく、機体そのものに増幅器を積んでいるのは自衛のためだな?
スピカ:じゃあその親機を倒せば全部のロジアを止められるの!?
ジャックマン:理論上はなだが親機は、子機とは比べ物にもならない戦闘力を持っている
ソル:……どうにかならないのか?
ジャックマン:こいつを見てみろ
クロム:これは……ロジアの性能を封じるジャミング装置の設計図?あなたが設計したのですか?
ジャックマン:完璧ではないがな
ジャックマン:だがこれで親機の力を多少は削ぐことができるはずだ
ジャックマン:格納場所もすでに調べはついているメティオカ樹海の中だ
スピカ:すごい……ジャックマンさんって一体何者なんですか……?
ジャックマン:さあな
レン:未知の装置の製作か……腕が鳴るな
ジャックマン:だが、資材がまるで足りていないお前らに協力を頼みたいのはそこだ
ソル:わかったよ、ジャックマンさん任せてくれ
ジャックマン:……せいぜい働くことだな
chattalk_11030702
ソル:14
ハント:202102631
ハント:202102641
ジャックマン:本当に手に入れてくるとはな
ソル:これくらいのことができなきゃここまで来られなかったぜ[0012]
ジャックマン:だが素材はこれだけじゃないバイオエネルギーも必要だ
ソル:3
chattalk_11030703
クロム:202102651
ジャックマン:バイオエネルギーに間違いないな
レン:当たり前だ。俺たちが間違えるとでも思っていたのか?
クロム:エーテルとは違いますね興味があります[0009]
クロム:5
レン:ジャミング装置の素材なんだ余計なことを考えずクラフトするぞ
クロム:もちろんわかっていますよ
chattalk_11030704
ソル:ほらよ
ソル:202102581
ジャックマン:本当に作ってしまうとはな…少し侮っていたようだ
ソル:オレ達ならできるそう言ったはずだ
スピカ:13
モモ:26
ジャックマン:見かけだけじゃないといいがな
ソル:実物見せてやるよ
ジャックマン:面白い見せてもらおうか
talk_11030705
ソル:待たせたなジャミング装置だぜ
ジャックマン:ふむ、問題なく作れているようだな
クロム:なかなか楽しく製作できましたよ
ソル:これでロジアの親機と戦えるな!
レン:装置の効果はあくまで弱体化だ油断はするなよ
ソル:わかっている。だけど……これで戦う準備は整ったってわけだ
ジャックマン:ここからが本番だぞ
talk_11030801
キリエ:ジャミング装置が完成したのね
ニア:バッチリだにゃ
ソル:これを使えばロジアと有利に戦えるはずだ
サリ:……本当にメティオカ樹海へ向かうんですか?
ソル:そのために色々と準備をしてきたんだろ?
スピカ:……大丈夫、なのかな
ニア:たしかに不安はあるにゃ
サリ:もしもニア様が危険な目に遭ったりしたらと思うと……
ニア:沙璃はとってもやさしいのにゃでもニアは平気なのにゃ!
ソル:ロジアの脅威を放置すれば被害が大きくなるばかりだ
ソル:今までだって大丈夫だったんだいこうぜ!
ニア:装置さえあれば、きっと大丈夫にゃ樹海に向かうにゃ!
サリ:ニア様とならば、どこまでもご一緒いたします!
talk_19030103
ソル:オレたちが勝った……のか?
スピカ:はあ、はあ……そうみたい
ジャックマン:ジャミング装置が効果を発揮したようだな
レン:当然だ機能は確認済みと言っただろう
クロム:あれがなければ勝てなかったかもしれませんね
ハント:ああ手強い相手だった
タマモ:もうだめかもって思っちゃったよ
スピカ:私も、何度もそんなふうに思ったよ
ソル:でも勝てたんだ
ソル:オレたち全員、こっちへ来てからどんどん力が強くなっている
スピカ:そのおかげで今回も誰かの役に立てたね!
ハント:満足したか?充分に義理は果たした……そろそろ潮時だぞ、ソル
タマモ:ハントっちの言う通りかな
ソル:ああ、わかっているでも……
ソル:この力があればもっと……
スピカ:ソル君……?
talk_11030802
-:帝国の誇る強力無比な兵器ロジアを打ち破った一行。
-:フォレスへイムの子ども達がソル達へ向ける信頼は今や最高潮を迎えていた。
ソル:はは……えらい騒ぎになっちゃったな
キリエ:その……ありがとあたし達のために戦ってくれて
ソル:だから礼なんていらないさオレ達が決めてオレ達でやったことだ
キリエ:あたし達ヘイロウはこれからは何が起ころうとも全面的にあんた達に協力するわ
ハント:ではさっそくだが約束の報酬を支払ってもらいたい
ハント:フォレスヘイムコアの情報――それが対価だったはずだ
スピカ:……キリエちゃん?大丈夫?
キリエ:……ごめんなさい
キリエ:コアの在りかについてはあたし達も詳しく……知らないの
キリエ:色々聞いてみたんだけどやっぱり誰もわからないって……
キリエ:許してなんて言えない……でもああでも言わないとあたし達……どうしようも……
スピカ:……そんな悲しい顔しないで怒ってなんていないよ
ソル:お前は今までヘイロウを率いて頑張ってたんだろキリエは悪くなんてないさ
キリエ:……コアの在りかは知らないけれど
キリエ:はるか昔からこの地に住む双龍様であれば……知ってる可能性は高いと思う
サリ:双龍様――双頭の龍と呼ばれているこの町に伝わる古の存在ですね
ニア:アルデバランが保護するーとか演説で言ってたアレにゃ?
タマモ:双龍ちゃんの詳しい情報結局聞きそびれたままだったねー
キリエ:アスラの王を任命することのできる聖なる存在なの
サリ:我々が直接会えるのですか?
キリエ:……すぐには無理双龍様と謁見できるのはごく一部の人だけだから
ハント:結局、振り出しか
キリエ:でも、軍に捕まっている人達の中に双龍様と会う権利を持ってる人たちならいる
キリエ:正当な血筋を引く神官や巫女あたしの父が神官よ
キリエ:そしてもう一人は――サディさん
ソル:え!?サディって……あのサディか!?
キリエ:あの人は昔、双龍様と深い関わりを持ってたって聞いたことがある
ニア:でもサディはアルデバランに捕まっちゃったにゃ
キリエ:ええ。この先にあるゾゾック地方……そこにある牢獄に、きっとあの人は今も囚えられてると思うわ
ソル:…………
キリエ:恥をしのんであなた達に頼みがあるの
キリエ:――サディさんたちを牢獄から救い出してくれない?
ハント:ずいぶんと簡単そうに言ってくれるな
キリエ:……残った大人達が言ってたの彼女を擁立して双龍様に認めさせたい
キリエ:そしてゆくゆくは新たな独立派体制を作りたいって
レン:この場に出ても来ないような大人が、クーデターか?
キリエ:……ごめん
ソル:なあ、キリエキリエたちやこの町の住人が知ってるサディは……
ソル:そこまで信頼できる人間なのか?
キリエ:優しい人だった町のため、我々のため……とても良くしてくれた
キリエ:彼女こそ真の愛国者だって……あんな人が国を治めるべきだってみんな言ってる
キリエ:裏切り者として捕まったサディさんは、もういつ処刑されてもおかしくない
キリエ:それに、牢獄には町の大人たちも捕まってる
キリエ:あたしは子どもたちと家族の人を会わせてあげたい
ソル:……
キリエ:ただ、ゾゾック地方の道中には帝国兵に奪われた砦を通り抜けないといけないの
キリエ:あなた達にはまた無理をさせてしまうけど……
スピカ:ソル君……
ソル:……わかったサディを助けに行こう
キリエ:本当……!?
スピカ:ソル君!?みんなと相談もしないでそんな……
ソル:双頭の龍の居場所がわかればフォレスヘイムコアの手がかりがつかめるかもしれない
ソル:それに、この町の状況を見て放っておくわけにもいかねーだろ?
ショウドウジ:異議無しッ!!!それにかの黒き騎士の魔の手は双龍殿にも迫っているのでしょう!
ショウドウジ:義のため人のため……拙者らはこれまでも戦ってきました故ぇえ!!
オメガ:オメガも行く!サディと双龍、助ける!
モモ:モモも……助けたいって思う
エグゼ:ちょいちょいちょい!?あの帝国の牢獄すよ!?
エグゼ:コアの手がかりのためとはいえさすがにリスクが高いっす!
モモ:でもかわいそうだよ!この町の人たちもサディさんだって……
モモ:どうしようもない力に縛られて好きなように生きれないなんて
モモ:そんな生き方……嫌だよ
エグゼ:そもそも自分らの目的は元の世界に帰ることすよ!?
モモ:でも、だって……元の世界に帰ったらもう……
エグゼ:……え、な、何すか……
クロム:僕はソル君達に1票です無論、策を練る必要はありますが
クロム:――双頭の龍という超常の存在そのものにも興味がありますし、ね
タマモ:わらわは、心情的にはエグゼっち達に賛成かなー
タマモ:……でもま、ソルち達の気持ちもわかるかな
タマモ:今までたくさん出会いがあって色んな人達を助けてきてその人達の心に触れてきた
タマモ:みんなと一緒にドタバタするのわらわは好きだったからさ
タマモ:だから最後の判断はみんなに任せるよ
ハント:……僕は、自分が責任の取れないことはしたくないそれだけだ
レン:――ソルそれからソルと同意見の全員1つだけ確認させろ
ソル:ああ
レン:これまでの一連の戦いには確かな理由があった
レン:ベガを救い、マザーコアの力によって地球に戻るそれが俺達の目的だ
レン:だがサディや他の連中の救出はその大筋から外れすぎている
レン:そのリスクを抱えてなおお前らがこの町を救う理由はなんだ?
ソル:……多くの人達を助けたい先輩のためにコアを復活させるどっちも本音だぜ
レン:それだけか?
ソル:……もう一度ちゃんとサディから話を聞きたい
スピカ:ソル君……?
ソル:どんな理由があってオレ達に近付いたのかまだわからないけど……
ソル:こんなに信頼されてるんだ少なくとも悪い人間じゃないとオレは思う
ソル:サディが処刑されたら確かめる機会は二度となくなる……だから助けたいんだ
レン:自分なりに筋は通しているということか
スピカ:ねえ、ソル君……なんか焦ってない?
スピカ:サディさんは敵か味方かもわからないんだよ?
ソル:……何だよ、スピカ少し変だぞ
ソル:こういう時、真っ先に誰かを助けようとするのはいつもお前じゃないか
スピカ:助けたくないなんて言ってないよ!そうじゃなくて……!
ソル:なら助けに行こうそうすれば子ども達もまた家族に会える
ソル:オレ達だって、コアの手がかりをつかめるかもしれないそうだろ?
スピカ:う、うん…………そ、そうだよね……
スピカ:ごめんね変なこと言って
ソル:みんなも頼む一緒に戦ってほしい
キリエ:……ありがとう
キリエ:あなた達みたいのを――英雄って呼ぶのかもね
talk_19030104
ソル:よし、砦に着いたな気合入れてぶっ潰そうぜ!
ソル:ここを突破すれば捕まってる人達を助けに行けるからな!
オメガ:オメガ、気合マックス!みんなのためにがんばる!
ショウドウジ:突貫しますぞぉおおおお!!
talk_11030803
ソル:へへ、一丁上がりだな
ニア:楽勝にゃー!もはや怖いものなしにゃ!
サリ:相変わらずお見事です、ニア様
ショウドウジ:義は我らに有りッ!故に、敗ける道理など微塵もありませんぞぉお!
ソル:ああ、だよな良いこと言うじゃんか、正道寺!
スピカ:ソ、ソル君。みんな……命懸けの戦いだったんだよ?
スピカ:もっと慎重にならないと……
エグゼ:……スピカさんの言う通りっす自分ら、別に不死身ってワケじゃないんすよ?
ソル:心配しすぎだって、エグゼオレ達はガイアスだぜ?
ソル:正しいことのために戦う限り絶対に負けやしないさ!
ハント:…………
レン:ともあれ、ゾゾックに急ぐぞサディの処刑がいつ執行されるかわからん
ソル:ああ、そうだな
ソル:――絶対に、助け出してやるさ!
スピカ:……うん
talk_21030101
コージ:はぁ……絶対無理だよなぁ……どうしたらいいんだよ……
ショウドウジ:そこの君ィ!!情けないですぞぉぉぉぉ!!
コージ:ひぃっ!申し訳ありませんでしたっ!!
タマモ:ちょっと正道寺!急にそんな大きな声出したらびっくりするよ!
タマモ:アンタ、大丈夫?正道寺、謝んなよ
ショウドウジ:むむっ! これは面目ないしかし男子が簡単に無理と言ってはなりませんぞ!
タマモ:っというか、なにが無理なわけ?
コージ:実は……子どもたちからこの荷車いっぱいの食材を集めてきてってお願いされて……
コージ:でも俺、運動神経も悪いし気も弱いし、ひとりで集めれる気がしないんですよ……
コージ:その上、すぐそこの道に凶暴な魔物が徘徊していてここから動けないし…
コージ:はぁ…… 絶対無理ですよ……
ショウドウジ:無理ではなぁぁぁぁい!!心堅石穿!強い心は石をも穿つのですぞ!
ショウドウジ:やりもせぬ前から諦めてはなりませんぞぉぉぉぉ!!
タマモ:そうだよ!子どもたちが待ってるんでしょ?
タマモ:ってか正道寺もたまには良いこと言うんだね?
ショウドウジ:なにっ!たまにとは心外ですぞ!
コージ:でも……俺じゃ無理ですよホントに弱いんですよ、俺
タマモ:そういう時は人に頼めばいいじゃん!それに……
コージ:そ、それに?
タマモ:ぼやいてるばっかじゃ何も変わらないよ?
ショウドウジ:そうですぞ!人の力を借りるというのも立派な兵法の一つですぞ!
コージ:お二人とも……そうですね!俺、これから人を探してきます!
ショウドウジ:あいや待たれよ!熱き闘魂溢るる拙者らの姿が目に入らぬかッ!
コージ:いえ、見えてますが……それが何か……?
ショウドウジ:ならば余計な問答は無用ッ!拙者は強いですぞぉぉぉぉ!
コージ:じゃ、じゃああなたが手伝ってくださると……?
タマモ:わらわも手伝ってあげてもいーし!
ショウドウジ:お任せあれぇ!いざ、出陣じゃぁぁぁぁ!
タマモ:いってくるー♪
chattalk_21030102
ショウドウジ:討伐いたし候
コージ:ありがとうございます!これで探しに行ける!
タマモ:でもひとりで荷車いっぱい集めるのはキツくなーい[0031]
コージ:そうなんです…
コージ:すみません、[item:219000151(マジックオニオン)]と[item:219000271(カッパーきゅうり)]集めも手伝ってもらっていいですか……?
ショウドウジ:3
タマモ:18
chattalk_21030103
タマモ:ノルマ達成[0012][0009]
ショウドウジ:大漁也!
タマモ:これから戻るね[0009]
コージ:ありがとうございます!お待ちしてます!
talk_21030104
コージ:うぅ……どうしよう
ショウドウジ:コージ殿ぉぉぉぉ!!集まりましたぞぉ!
タマモ:あれ?なんか落ち込んでない?
コージ:お二人とも……
コージ:本当にすみません!!
ショウドウジ:どうなされたぁ!
タマモ:なになに?なんで急に謝るわけぇ!?
コージ:もうすぐ集まりそうだって子どもたちに連絡したら……
コージ:今の量じゃ足りないから[item:219000491(つやつや生肉)]と[item:219000081(もちもち肉)]をさっきの5倍集めてきてって……
タマモ:5倍!?ちょっときつくない?
コージ:……いいえ!子どもたちのためです!
コージ:残りは俺ががんばります!二人ともありがとうございました!
ショウドウジ:遠慮することはありませんぞ!
コージ:え……ですが……
ショウドウジ:出来る漢とは無理難題を吹っ掛けられるもの!
タマモ:え、そうなのぉ?
ショウドウジ:歴史をご覧じあれ!
ショウドウジ:織田信長殿は、豊臣秀吉殿に豊臣秀吉殿は、徳川家康殿にやはり無理を申された!
ショウドウジ:しかして、それを乗り越えたからこその天下なのですぞ!
タマモ:ほう……なるほどのぅ
ショウドウジ:ここが武士の正念場!この難題、乗り越えてみせましょうぞぉぉ!!
talk_21030105
ショウドウジ:大量の肉を集めて候!
タマモ:さっきの10倍だし[0008][0009]
コージ:本当に助かりました!
コージ:気を付けて帰ってきてください!
タマモ:1
talk_21030106
コージ:すごい!こんなに大量の食材を……この御恩は忘れません!
ショウドウジ:ぬわーはっはっはっは!絶対無理ということは絶対にないのですぞ!
コージ:そうですね……俺もこれからは簡単に絶対無理なんて言いません!
ショウドウジ:そう、その意気ですぞぉ!絶対は絶対にないと信長殿も申しておりましたぞ!
コージ:はい!絶対は絶対にないっすね!
タマモ:ちょっと!絶対がゲシュタルト崩壊してるし~!
ショウドウジ:げしゅたると崩壊!?一体何事かは存じませんが崩壊の危機ならば拙者が直ちに……
タマモ:なんでわらわの方が横文字詳しいの……?もーっ、なんでもないったら!
talk_21030201
ミリーノ:ひゃ~!人型兵器じゃないかぁ!!
オメガ:違うぞオメガ、機械だけど兵器じゃない
ミリーノ:すごい……なんて完成度なんだ……素晴らしい、素晴らしすぎるよ~ぜひ隅から隅まで調べてみたい~
レン:おい、そこの変態俺の生徒に近づくんじゃない
ミリーノ:な、なんて失礼なっ!ぼかぁ変態じゃないよ!
レン:ヨダレを垂らしながら年端もいかぬ女子に近づく様……俺には変態にしか見えないが?
ミリーノ:はっ!これは失礼
ミリーノ:ぼかぁミリーノレジスタンスの技術者を務めてるんだ
オメガ:オメガだオマエ、ここで何してる?
ミリーノ:ああ……つい最近、ここらへんでアスラ軍との小競り合いが起きてね戦闘の残骸を探しに来たんだ
オメガ:そんなもの、集めてどうする?
ミリーノ:貴重な資材だからねそれに敵の技術が解析できれば抵抗活動も有利になるだろう?
レン:なるほどなそれでオメガの技術に興味を示したか
オメガ:……オマエ変態オメガ、警戒する
ミリーノ:だから変態じゃないよ!技術者として君の体に興味あるだけさドゥフフフ…………
レン:オメガ、排除していいぞ
オメガ:了解オメガ、殲滅モードに移行
ミリーノ:わー! 待って待って!もう変なこと言いません絶対!!
レン:……しかし残骸の回収に来たと言うわりには手ぶらなようだが?
ミリーノ:そう! それなんだ!きみ達ちょっと手伝ってくれないか?
オメガ:手伝う? なにを?
ミリーノ:残骸を集めに来たはいいんだけど……
ミリーノ:好奇心旺盛なモンスターに持ち去られてしまったようなんだ……
chattalk_21030202
オメガ:エネミー撃破!
レン:遮熱スティールを回収できたぞ
ミリーノ:34
オメガ:どうした?
ミリーノ:まさかそんなレアモノが!
ミリーノ:技術者にはたまらない逸品だよ~!
レン:確かに高度な技術で作られている
レン:興味深いな
ミリーノ:でしょうでしょう!?
ミリーノ:わかる人にはわかるんだなぁ!
ミリーノ:貴方とは時を忘れて語らいたい!
レン:2
オメガ:逃げていったやつも
オメガ:何か部品、持ってたみたいだった
オメガ:いるか?
ミリーノ:34
ミリーノ:ぜひおねgkp。xぢあ「ら!
レン:わかった
レン:探してやるから落ち着け
ミリーノ:ありgqthpxす!!
chattalk_21030203
オメガ:エーテル式コイル見つけたぞ
ミリーノ:17
ミリーノ:技術者垂涎の逸品です!!
ミリーノ:早く!
ミリーノ:早く戻ってきてください!
ミリーノ:一刻も早く!!
ミリーノ:私にエーテル式コイルを!!
レン:気持ちはわかるが黙って待て
オメガ:42
talk_21030204
ミリーノ:ひゃ~!遮熱スティールとエーテル式コイルだぁ~!!
ミリーノ:まさかこんな物が手に入るだなんて……
ミリーノ:はぁ~このテクノロジー……なっ、ここにはこんな機構が!?
ミリーノ:この技術をもってすれば我々はあと10年は……ドゥフフフフ…………
レン:おい、いい加減にしろ!
ミリーノ:は! す、すまない……あまりのお宝を前に周りが見えなくなっていたよ
レン:まったく……俺たちはいったん戻る解析の目処が立ったら教えてくれ
ミリーノ:あ、待ってくれ!今調べて気付いたことがあるんだ!
オメガ:まだ何か欲しいのか?
ミリーノ:ああ、僕の推測が正しければ……
ミリーノ:コイツには最後のパーツが存在するはずなんだ!
オメガ:最後のパーツ?それはなんだ?
ミリーノ:マズルブレーキの破片!それで全容が解明できるはずだ!
レン:……馬鹿を言うなそう都合よく、軍事機密を丸々一つ残していくわけが――
ミリーノ:もしかしたらアスラ兵の中にも今の体制を疑問に思っている人がいるのかもしれない……
ミリーノ:コイツはきっとその人物がわざと残していったんだ僕たちレジスタンスのために
オメガ:オメガ、それ知ってる!えっと……敵に塩を送る!
レン:この場合は誤用だぞ、オメガしかし……なるほど確かにありえない話ではないな
ミリーノ:きっとそうさ!
ミリーノ:無理を承知で頼む……最後のパーツを探してくれないか!
オメガ:わかった!オメガ、頑張って塩さがす!
レン:だから誤用だと……まあいい乗りかかった船だ
レン:ソイツの完成形見せてもらうぞ
chattalk_21030205
オメガ:マズルブレーキの破片見つけた!
レン:だが、これは……
ミリーノ:どうしたんだ!?
ミリーノ:42
レン:壊されているようだ
ミリーノ:17
レン:残りの部品を探してみる
オメガ:待ってろ!
オメガ:3
chattalk_21030206
オメガ:目標達成!エバキュエート・コア見つけた!
ミリーノ:4
オメガ:17
レン:来るな、落ち着け
レン:すぐ戻る
オメガ:18
talk_21030207
ミリーノ:ようやくすべてのパーツが……
オメガ:よかったなこれで直せるのか?
ミリーノ:いや……君たちには悪いがこんなひどい破損状態では僕の技術では修理できない……
オメガ:そうか……オメガ、少し残念
ミリーノ:自分が不甲斐ないよ……僕の技術なんて結局この程度のものなんだ……
レン:この……馬鹿者ッ!
レン:このままでは貴様は少女の体に興奮しただけのただの変態だぞ!
ミリーノ:その言い方は誤解を招く!!
レン:力なくとも、富がなくとも……知恵だけは貴様の武器なのだろう?
レン:レジスタンスの人々の未来が貴様の頭脳にかかっているかもしれないんだぞ!
ミリーノ:……!!そ、そうだ……僕は技術者だ!
ミリーノ:それだけが……知恵だけがこの僕の取り柄なんだ!
レン:よし、その意気だ!貴様が諦めん限り俺も協力を惜しまないぞ?
ミリーノ:ありがとう……!でもまずは僕だけでやらせてくれ!それが僕の役目なんだから!
レン:それでこそ知恵に生きる者!訂正する……貴様は変態ではない!
ミリーノ:ありがとう……ありがとう!僕はやるぞ!やってやるぞぉ!
オメガ:……周辺温度の上昇を確認こいつら、暑苦しい……
talk_21030301
スピカ:あれ?こんなところに座り込んでどうしたの?
マゴロ:……
スピカ:お腹がすいた?
マゴロ:…………
スピカ:足が痛いとか?そ、それとも具合悪い……?
マゴロ:…………
クロム:体中の擦り傷に虫刺され泥だらけの靴……
クロム:薬草か何かを採りに山に出かけ途中で迷ってしまって……どうにか戻ってきた
クロム:違いますか?
マゴロ:……うん
スピカ:すごい!クロム君、よくわかったね
クロム:ふふ、大したことじゃないですよしかしずいぶん寡黙な少年ですね
スピカ:ねえ、どんな薬草を探してるの?
マゴロ:…………
マゴロ:……ラベンライト……
スピカ:ラベンライトね!わかった私たちが取ってきてあげる!
マゴロ:え……いいの……?
スピカ:もちろん!ここで待っててね
chattalk_21030302
スピカ:見つけたよ!
クロム:14
スピカ:すぐに戻るからもう少し待っててね
マゴロ:ありがとう
スピカ:どういたしまして[0010]
talk_21030303
マゴロ:……あの……ありがとう……
スピカ:ううん、どういたしまして
マゴロ:……妹……これで治る
スピカ:妹さんのための薬草だったの?
マゴロ:うん……熱下がらなくて……それに咳とぶつぶつも……
クロム:続く発熱に咳そして発疹……
クロム:……採ってきた薬草では意味がありませんね
スピカ:……え?
クロム:ラベンライトはその症状には効かないんです
スピカ:じゃあ妹さんには……
クロム:残念ながら効果は期待できません
マゴロ:……そんな……
スピカ:……でも、大丈夫!私たちに任せて!
マゴロ:……え……?
スピカ:クロム君は薬のエキスパートなの!ねっ?
クロム:ふふ、安心してくださいもちろん手を貸しますよ
マゴロ:あ、ありがとう……
スピカ:よーし!もう一度山にいってみよう!
chattalk_21030304
クロム:妖鳥花とカサカサリーフを手に入れましたよ
マゴロ:ふたりともごめん……
スピカ:どうしたの?
マゴロ:調合に使う水を汲みにぼくも森に入ったんだけど
マゴロ:ドン・ウッドウルフが近くにいるんだ
クロム:すぐに助けに向かいます
クロム:隠れていてくださいね
マゴロ:気をつけて!
chattalk_21030305
スピカ:やっつけたよ!
マゴロ:大丈夫だった!?
スピカ:全然へっちゃら!
マゴロ:34
マゴロ:ふたりともすごいんだね
クロム:あと必要なのは不気味な根っこだ
クロム:キミは危ないので山を降りてくださいね
マゴロ:1
chattalk_21030306
スピカ:不気味な根っこ見つけたよ[0009]
クロム:これでもう安心ですよ
マゴロ:やった!
スピカ:今から戻るね[0012]
マゴロ:はい!
talk_21030307
スピカ:これで妹さんの症状も治まるよね?
クロム:ええ、てきめんに効くと思います何かあったら連絡してくださいね
マゴロ:兄ちゃん、姉ちゃん、ありがとう妹……これで治る……ぼくもうれしい……
スピカ:ううん、どういたしまして!気をつけて帰ってね
クロム:ふふっ、打ち解けてしまえば明るくて素直な少年でしたね
スピカ:うんっ! ……あラベンライトを忘れて帰ってる!
スピカ:どうしよう追っかけたほうがいいかな?
クロム:ああ、それでしたらスピカ君が持っておいた方がいいかもしれません
スピカ:え?どういうこと?
クロム:ラベンライトは食べ過ぎに効く薬草ですから
クロム:スピカ君にぴったりです
スピカ:ク、クロム君!?もう! いくら私でもそこまでたくさんは食べませんー!