talk_11031705
ソル:嘘……だろ……
スピカ:町が……破壊されて……
レン:突っ立ってないで早く行くぞ!
ソル:あ、あぁ……
スピカ:…………
talk_11030706
レン:もうすぐ着くぞ!
スピカ:町の人達、無事だよね?大丈夫だよね?
ソル:スピカ……
レン:それを確かめに行くんだ!
スピカ:絶対大丈夫だよ!うん! きっとそう!
ソル:スピカ! 待て!
レン:気持ちがはやりすぎてるなまあ、そうなるのも当然だが
ソル:スピカ……
talk_19030401
-:暗黒龍となった双龍が暴れ、町は壊滅的な被害を受けていた。
-:崩れた家や多数の怪我人を前にうめき声や泣き声が聞こえてくる。
-:災害のような巨大な力を前に為す術もなく住人達は絶望に沈んでいた。
スピカ:ひどい……
ソル:こんなことになっていたなんて……
キリエ:お兄ちゃん達、どうしたの?
スピカ:キリエちゃん、ひとりでここに?
キリエ:ううん、お父さん達と一緒にきたんだけど……
キリエ:ここにはあの黒い龍がきたの?
クロム:黒い龍……
ソル:ああ、あいつは……ここで暴れていったんだ
エグゼ:現実は……ゲームとはまるで違うすね
キリエ:それでこんなことになってるんだね……
エグゼ:こんなの……どうやっても受け入れられないすよ……
クロム:想像以上の被害の規模ですね
レン:おそらくだが、暴れたのはここだけではないはずだ
スピカ:じゃあ、被害の範囲はもっと広いってこと……?
キリエ:あちこちの町にも来たんだって……
スピカ:こんな酷いことがあちこちでなんて……
スピカ:ごめんなさい……ごめんなさいみんな私達のせいで……
ソル:スピカは悪くない!!悪いのは……オレだ
オメガ:悪いのオメガも同じ誰か1人のせいじゃない
ショウドウジ:拙者達のしたことの結果がこのようなことに……
ショウドウジ:わかっていても認めたくないでござるな
ニア:こんなことになるなんて考えもしなかったにゃ……
サリ:ニア様を止めなかった沙璃も同じですから
ニア:ニアに付き合ってくれただけで沙璃ちゃんは悪くないにゃ!
タマモ:わらわ達のしたことの結果がこれなんだ……
ハント:誰が悪いんじゃないこの事態を招いた一因は……僕にもある
スピカ:私達、これからどうしたら何をすればいいの……?
ソル:それは……
住民A:お、おい……お前ら……
ショウドウジ:なんでござるか?
住民B:今の話はどういうことだ?
住民A:双龍様のもとへ行ったとか言ってたよな?
住民B:双龍様があんなふうになって暴れている理由はわかるか?
キリエ:お兄ちゃん達、もしかして何か知ってるの?
ソル:それは……
スピカ:…………
住民A:なんで何も言えないんだ?
住民B:お前達が双龍様に何かしたのかっ!?
ソル:……そうだ
住民A:なっ!?
住民B:お前らが……お前らのせいでっ
スピカ:石っ!? ソル君、危ないっ!
ソル:ぐ……うっ!
スピカ:ソル君、なぜ避けないの……?
キリエ:やめてっ! やめてよっ!
キリエ:石を投げるなんて酷すぎるよっ
スピカ:キリエちゃん、危ないよっ
キリエ:で、でも……
スピカ:私達なら……平気だから
住民B:こんなことくらい大したことない!
住民A:家を焼かれたヤツもいる!
住民B:怪我人も大勢出ているんだ!
住民A:全部、こいつらが悪いんだ双龍様をあんな……
クラハ:あんたら、そのへんにしとけば?
スピカ:え……? 蔵葉さん?
ソル:蔵葉、出てくるなっ、危ない!
住民A:双龍様の巫女なのに、そいつらをかばうのかっ!?
住民B:だったらお前もこいつらの仲間だ!
スピカ:やめてくださいっ
クラハ:うぐっ!?
ソル:蔵葉っ!?
スピカ:大変、額から血がっ!?
キリエ:蔵葉お姉ちゃん、大丈夫!?
住民A:あ……
住民B:お、俺は……
クラハ:このくらい大したことないって気にしないでいいから
スピカ:でも……
クラハ:ねえ、あんたらが町にいるのはどうして?
住民A:どうしてって……
クラハ:帝国軍に捕まっていたあんたらが町に戻ってこれたのなんで?
住民B:そんなことが今、関係あるのか?
クラハ:あるからそう聞いてるんですけどー?
住民A:……助けられたからだ……
クラハ:誰に?
住民B:…………
クラハ:そんなことをする義理も責任もないのに
クラハ:帝国軍を相手に戦って囚われた人達を……あんたらを解放したのは誰?
クラハ:危ない目にあっていた子ども達を守ってくれたのは誰?
クラハ:あんたら、どれだけ助けてもらったわけ?
クラハ:あれだけ英雄だとか言ってたのは嘘だったわけ?
住民A:嘘なんかじゃなかったさでも……
クラハ:こいつらはいつも全力を尽くしてたんですけど?
クラハ:そりゃ、間違ってたこともあるだろうし
クラハ:双龍ちゃんが変わっちゃった原因かもしれない
クラハ:だから許せなんて言わないでも……
クラハ:あんた達が八つ当たりをしていい相手じゃない
住民B:しかし、それは……
クラハ:なら、双龍ちゃんの巫女として何もしなかったあたしもあんたらは許さない?
ソル:いいんだ、蔵葉
ソル:オレ達がしたことの結果だオレ達に責任がある
クラハ:そんなことを言うならあたしらだって同じだよ
クラハ:自分らでは何もせずあんたらに何も言わず好きにさせたんだから
住民A:そう、だな……
住民B:本当は……わかってたんだあんた達だけのせいじゃないって
住民B:お前らが、俺達のことを助けてくれたことも
住民A:でも、町がいきなりこんなことになって……
住民B:暴力を振るい、暴言を吐いた……すまない
住民B:許してくれ
ソル:……気にしないでくれオレ達だって逆の立場ならそう思ったはずだ
スピカ:ですから頭を上げてください
クラハ:そんなことしている暇があるなら怪我人を助けて、瓦礫の撤去でもしたらどう?
住民A:……そうしよう
住民B:やらなくちゃならないことはいくらでもあるからな
スピカ:やらなくちゃいけないこと……
ソル:こんなことになるなら何もやらないほうが良かったのかもな……
talk_11030701
スピカ:…………
ソル:スピカ、平気……じゃねーよな
スピカ:どうしたら、いいのかな……?
ソル:どうするって……
ソル:軽率で安直な正義感から自分にできることを選んだ
ソル:簡単に出る答えが正しいかどうかちゃんと考えなかった
ソル:正しいと思っていたことはただ意見を押し通すだけの力でしかなかった
ソル:そして……オレが選んだ結果がこれだ
スピカ:どう償ったらいいのかな?どう謝ったらいいのかな?
クラハ:償いとか謝罪とかそんなのはただの自己満足でしょ?
ソル:蔵葉……そうかもしれないけど
クラハ:あんたらがそうやっていて状況の何が変わるわけ?
クロム:そうですね。ですが僕達は間違った判断をしたことを忘れてはいけない
クラハ:……失敗を後悔して反省してるんでしょ?
クロム:当然です。同じ過ちは二度とくり返しません
レン:ずいぶんらしくない態度だな
クロム:僕にも思うところがありますから
レン:フン、それは貴様だけではない
クロム:……そうですか
クラハ:あんたらの気持ちはわかったでも、もういいんじゃない?
スピカ:もういいって……
クラハ:後悔して反省してそれで満足?
クラハ:被害者に同情して謝罪すれば起きたことを無かったことにできるの?
スピカ:無かったことになんてならないよ……
クラハ:だったら今できることをこれからやるべきことを考えなさい
ソル:……そう、だな
スピカ:私達にできることやるべきこと……
クラハ:ま、力があるってことを悪く考えすぎない方がいいんじゃない?
スピカ:私も町の人達のためになれるのかな……?
クラハ:帝国軍に捕まった人達を助けたことは悪だったわけ?
ソル:違う、と思う……
クラハ:今、こうして瓦礫の撤去や荷物を運んでいるのは?
クラハ:これも力の使い方のひとつの形じゃん
スピカ:そうだね……
クラハ:後ろ向きにうだうだしてるならできることを探したら?
クラハ:双龍ちゃんや町の人達のためにできること、あるんじゃない?
クラハ:今もモンスター達に襲われている人がいるかもしれない
クラハ:あんたらは戦えるんでしょ?守ることができるんでしょ?
ソル:……蔵葉の言う通りだ
ソル:オレ達にできることからやっていこう
クロム:では、まずは被害を最小限に抑えることでしょうか
レン:やつらが凶暴化してるのは双龍がああなった影響か……?
クロム:状況から判断するとその可能性が高いでしょうね
スピカ:町の人達を助けるためにも
ソル:ああ、モンスターを排除する!
クラハ:そっちはよろー
クラハ:双龍ちゃんの状態や状況はあたしらが調べておくから
ソル:いや、それだって――
クラハ:自分達がやるべきことだ……なんて言わないでよ?
ソル:だけど……
クラハ:あのねえ全部が全部を1人でするのは無理っしょ?
クラハ:あんたらはモンスターを倒すあたしらは双龍ちゃんを戻す方法を探す
クラハ:それが適材適所ってやつじゃん
ソル:……わかった。よろしく頼む
クラハ:そっちこそ町のこと頼むわね
chattalk_11031702
クラハ:そっちはどう?
ソル:モンスターは倒した
クラハ:26
スピカ:蔵葉さん達のほうは?
クラハ:まだ調べてる最中だよで、悪いんだけど…
ソル:次は何を倒せばいい?
クラハ:ずいぶんと積極的じゃん
ソル:それは…
クラハ:ま、いいけどね次のモンスターをよろー
ソル:場所を教えてくれ
クラハ:あんたらのとこからだともう少し先かな
ソル:わかった。すぐに向かう
chattalk_11031703
クラハ:もう倒してきたの?さっすがガイアス
ソル:こんなことくらいしかできねーからな…
クラハ:38
クラハ:あのさ…
クラハ:頼っているあたしらが言うことじゃないけど
クラハ:…あまり自分を責めないで
ソル:そんなの…無理だ
クラハ:ま、そうだろうけどそうしようと努力しなよ
クラハ:あんた達がそんな顔だと町の人が責任を感じるってわかってる?
ソル:わかってる。でも…
ソル:町の人達に責められたほうがまだ良かった
クラハ:あんたらが余計なことをしなければ良かったのにっ
ソル:え…?
クラハ:そうすれば双龍ちゃんは穏やかに最期の時を迎えられたのに!
クラハ:傷ついたことより傷つけたことできっと双龍ちゃんは苦しんでる
クラハ:町も、人も、こんなになったのは全部…
クラハ:全部、あんたらのせいっ
ソル:蔵葉…
クラハ:どう?少しは楽になった?
ソル:…少し、な
クラハ:必要になったらいつでもいいなさいよまた、言ってあげるから
ソル:嫌なことさせて、悪かった
クラハ:そう思ってるならちゃっちゃとモンスターを倒してきて
ソル:…ああ
chattalk_11030704
モモ:倒したよ~
クラハ:24
クラハ:これでちょっと落ちつけばいいんですけどー
ソル:…他に倒すようなヤツはいねーのか?
クラハ:あんたらに頼むほどヤバそうなのはいないみたいね
オメガ:被害減った?被害ない、いいこと!
クラハ:モンスターのほうはこれで一段落ってとこ
ソル:双龍はどうなってるんだ?
クラハ:あっちこっちで色々としてるみたいですけどー
クラハ:混乱してて細かいことはわかんないわね
ソル:まだ暴れているのか…
スピカ:どうにか止めることができないかな?
クラハ:…そっちはまだ調べてるもうちょい待ってて
talk_11031801
クラハ:ああ、戻ってきた
クラハ:双龍ちゃんを元に戻せるかもしれない方法一応見つかったけど……
ソル:どんな方法だ?
クラハ:伝説の禁酒に竜殺しってのがあるの
クラハ:その酒がドラゴン種にはすごく効果がある……らしいって
ソル:らしい、か
ハント:さっきも言われたはずだ過去を振り返っていても状況は変わらない
レン:可能性はあるならやるしかない違うか、ソル?
ソル:……そうだな
タマモ:できることがあるんだし今はそれをがんばろっ
クロム:検証をしようにも実物を入手する必要がありますね
エグゼ:それにしても酒っすか龍を相手にするにはすごくそれっぽいすね
ソル:どこにあるのか教えてくれすぐに取ってくる!
クラハ:それは無理
モモ:持っている人が誰かわからないとか~?
クラハ:竜殺しは普通の状況では造ることを禁じられてるの
クラハ:必要な時に、必要な分だけ造るから余分はないってこと
ソル:つまりオレ達で造れってことか
クラハ:そういうことあんたら向きでしょ?
ソル:まあな材料は何が必要なんだ?
クラハ:タツヒカリってお米があるからそれからかな
モモ:なんかおいしそうな名前だよね~?
スピカ:あはは……どうかな
モモ:ん? あれれ?すぴにゃんらしくないな~
スピカ:え? そ、そうかな
モモ:いつもなら話を聞いただけでお腹を鳴らしたり、たくさん食べる!……とか言うのにー
スピカ:わわわ、私そこまで食いしん坊じゃないよっ!
モモ:ふふ、少しだけいつものすぴにゃんに戻ったかな
スピカ:あ……桃ちゃん……
ショウドウジ:落ち込むのも後悔するのもいつでもできるでござる
オメガ:今、できることオメガ、それをするそれしか、できない……
ソル:タツヒカリを集めに行きたい……いいか?
モモ:うん、たくさん集めておいしいおにぎり作ろう!
エグゼ:桃さん、目的変わってるっすよ!
chattalk_11031802
クラハ:タツヒカリ集め終わったみたいだね
ソル:……ああ
スピカ:202102991
クラハ:13
スピカ:他には何か必要なものってある?
クラハ:酒造りに重要なのは米と水。だから……
モモ:水を汲んでくればいい?
クラハ:23
クラハ:あ、ちなみにただの水じゃだめだから
モモ:35
クラハ:綺麗で霊力を注ぎやすい水…
クラハ:ミストホロウ源泉水が欲しいんですけどー
モモ:3
クラハ:25
chattalk_11031803
モモ:お水も汲んできたよー
エグゼ:202103001
クラハ:1
:禁酒・竜殺しの材料はそろったみたいね
モモ:竜殺しっておいしいのかな~?
エグゼ:17
エグゼ:竜を弱らせる酒を飲んでみたいって…さすが桃さんすね
エグゼ:でも未成年なんだからダメっすよ!
モモ:こっちの世界でもダメなのかな?
モモ:22
エグゼ:42
モモ:すぴにゃん、完成したら味見してもいい?
スピカ:2
モモ:あう…仕方ないから諦める~
エグゼ:とっとと酒を造って持って行くすよ!
モモ:41
モモ:エグゼ君がやる気を出してる
エグゼ:そうしないと桃さんが本当に飲みそうすから…
モモ:そんなことしないよっね、すぴにゃん
スピカ:え? う、うん
エグゼ:ますます信用できなくなったすよ…
chattalk_11031804
モモ:できたー!
モモ:202103011
クラハ:出来は良さそうじゃん
タマモ:28
モモ:すごくいい匂い…
タマモ:ほう、では一献
スピカ:17
タマモ:いいツッコミじゃん
クラハ:はあ…
クラハ:あんたらに任せとくと全部飲みそうだから早く持ってきて
モモ:はーい…
エグゼ:なんでそんなに残念そうにしてるんすか…
talk_11031805
クラハ:確かに、竜殺しだね
ソル:これがあれば、あいつを止められるんだよな?
クラハ:まだやることがあるんだから待ってほしいんですけどー
ニア:やることにゃ……?
ソル:竜殺しはちゃんとできたんだろ?じゃあ、何を……
クラハ:このままだとかなり強いけどただのお酒でしかないわけ
クラハ:霊力を込める必要があるのよ
ソル:霊力……?そういえばさっきもちらっと言ってたな
クラハ:あんたらが魔力って呼んでるのと同じようなもんだって思っといて
クラハ:エーテルの使い方があんたらとは違うんだけどね
ニア:ちょっと興味あるにゃニアの黒魔術にも応用できるのかにゃ……!?
サリ:ニア様、お気持ちはわかるのですがその……今は……
ニア:大丈夫、わかってるにゃこんな時にごめんにゃ……
サリ:いえ、こんな時だからこそ……明るく振る舞ってくれたことは承知していますから
クラハ:はいはい、詳しくはまた今度ねー
クラハ:とにかく、霊力を込めるからしばらく時間がかかるってこと
サリ:つまりそれまでの間は……
クラハ:何もないから休んでなよ
ソル:今のオレ達にできることは待つことだけか……
サリ:手持ち無沙汰ではありますが……仕方がありませんね
ニア:休んだ方がいいのはわかってるけど……心が落ち着かないにゃ
サリ:ニア様、沙璃の手を握ってください
ニア:ん……ありがとにゃ沙璃ちゃんちょっとだけ落ち着いたにゃ
ソル:…………
ハント:…………
エグゼ:空気が重いすね
ショウドウジ:鍛錬でもして気を紛らわせたいところでござるが……
ハント:休める時には休んでおけいつ何が起こるかわからないからな
ソル:何もせずにじっとしてるだけなんて……
クラハ:辛気くさい顔を並べられても気が散るだけなんですけどー
クラハ:だったら町の復興を手伝ってきたら?
ソル:……そうだなモンスターがいねーか見回りも兼ねて手伝ってくる
サリ:ソル様、沙璃もお供いたします体を動かしていた方が楽ですので
ニア:ニアもそうするにゃ人手は多い方がいいにゃ!
クラハ:できたら呼ぶからてきとーにやっといて
talk_11031901
スピカ:あっちにある瓦礫どけておいたから
モモ:すぴにゃん、少し休んだら?ずっと働きっぱなしでしょ
スピカ:私は大丈夫だよ
スピカ:……できることはこれくらいしかないし
モモ:無理しちゃだめだからね~?
スピカ:わかってる。大丈夫だよ
ニア:あんなこと言ってるけれどスピカ、無理してるにゃ
サリ:そう見えますね……
モモ:すぴにゃんは優しい子だから……
ツバサ:あれー?お姉ちゃん達も来てたの?
タマモ:ええと……ツバサっちだっけ?
オメガ:オメガも覚えてる、ツバサ前に会った
ツバサ:うん、そうだよっ
オメガ:もうひとり、一緒じゃないのか?神人ごっこしていた子いた
ツバサ:えと……カガリは家で休んでるの
オメガ:一緒じゃない? なんでだ?
ツバサ:まっくろな龍が空を飛んでったのその時、建物が壊れて……
スピカ:……っ
モモ:もしかして……
ツバサ:カガリ、怪我しちゃったの
ツバサ:ここの温泉は入ると怪我が治るし飲んでも効果があるんだって
ツバサ:手当てして薬も飲んでるけど少しでも早く怪我が治るように
ツバサ:カガリに飲ませてあげようと思ってたんだけど……
モモ:壊れちゃってるもんね……
ツバサ:ここもあのまっくろな龍に壊されちゃってたんだね……
スピカ:……さい……めん……さい……
ツバサ:……お姉ちゃん?
スピカ:ごめんね……ごめんなさい……
ツバサ:え? え? どうしたの?どうして泣いてるの?
スピカ:わ、私達が……私達のせいでごめんね、ごめんね……ごめ……
スピカ:うぐっ、うっ……ぐす……うくっ
ソル:スピカ……
ツバサ:お、お兄ちゃんどうしよう!?
スピカ:うくっ、ごめ……ごめんね私達があんなことしなければ……
ソル:いや、スピカオレだ、悪いのは……
ソル:オレが安直な方法でどうにかしようとしたから……
ツバサ:よくわからないけど泣かないで
レン:止めなかった俺にも責任はある
レン:いつまでそうしている
スピカ:双龍がああなったのは私達のせいなのっ
スピカ:町や温泉が壊されたのもみんなを怪我させたのも全部、私達が……
ツバサ:そっかぁ……でも、それは違うんじゃないかな
ツバサ:わざとああしようとしたんじゃないよね?
ツバサ:町を壊したり、みんなを怪我させたりしようとしたの?
スピカ:ちが……そんなこと、思ってないでも……
ツバサ:気にしないでなんて言えないけど……
ツバサ:私はお姉ちゃんが悪いなんて思わないから
スピカ:う……
スピカ:うああああ……!
タマモ:やっぱりやせ我慢だったみたい
ハント:泣ける時に泣いておいた方がいい
タマモ:でも、このままってわけにはいかないよねー?
ソル:スピカがこんなに苦しんでいたなんて……
ソル:オレは何をしてたんだよっ!
モモ:すぴにゃんのこともっとちゃんと見てあげなよ~?
ソル:ああ……
モモ:んじゃ、壊れた温泉をみんなで修理しちゃおっか!
ツバサ:そんなことできるの?
モモ:お姉ちゃん達に任せてっね、すぴにゃん
スピカ:ぐすっ……うん……私、がんばる……
ソル:オレにも手伝わせてくれ
レン:まず、必要なのは大理石だろう
スピカ:……それを集めてくればいいんだよね?
モモ:……少し、元気になったかな
サリ:やるべきことがあるからでしょうか
ニア:きっとそうにゃ
chattalk_11031902
スピカ:集めてきた大理石だよ
ツバサ:24
スピカ:まだ材料だけだけど…
ツバサ:でもこれならすぐに直りそうだよねっ
ソル:3
クラハ:温泉の修理を始めたっていきなりどうしたわけ?
レン:町の復興を手伝ったらと言ったのはお前だろう?
ハント:何もせずに待っているのは時間の無駄だからな
タマモ:温泉を必要としている子もいるしねー
スピカ:だから、少しでも早く直したいの
レン:202103021
レン:同じ大理石のはずだがどうだ?
クラハ:1
ツバサ:それでいいみたい
レン:他には…
クラハ:全部やるなら次はヒノキ材にしたらー?
モモ:23
ツバサ:25
スピカ:18
モモ:空元気も元気、だよね
タマモ:泣いてるよりもずっといいんじゃない?
ニア:ニア達も負けずに集めるにゃ
サリ:はい。そうですね
chattalk_11031903
スピカ:ツバサちゃん集まったよー
モモ:202103031
オメガ:14
ツバサ:30
ツバサ:さすがお姉ちゃん達すっごく早かったね
モモ:すぴにゃんがとってもがんばってるから~
スピカ:私だけじゃなくてみんなと一緒だから
ツバサ:9
ツバサ:これならすぐに温泉に入れるようになるね!
タマモ:他に必要なものってなにかある?
ツバサ:えと…待っててね
ツバサ:後はセメント粘土があれば大丈夫だって!
ニア:たくさん取ってくるにゃ
オメガ:18
chattalk_11031904
スピカ:ツバサちゃん、粘土も集まったよ
ニア:202103041
ツバサ:9
ソル:後は戻って修理だな
レン:直すならば完璧なものにしないとな
クロム:さすが蓮先生ですね
レン:…なんだ?
クロム:特に含むようなことはありませんよ
レン:フンっ、早くツバサの所へ戻るぞ
talk_11031905
ツバサ:ありがとう、みんなっこれで温泉も直せるねっ
ソル:……そうだな
スピカ:すぐに修理をしようか
ツバサ:お姉ちゃん達、戻ったばかりで疲れてるでしょ?
オメガ:これくらい平気オメガ、疲れてない
ツバサ:そんなに慌てなくてもいいからちょっと休んだら?
スピカ:でも、カガリ君のためにも早い方がいいでしょ?
ツバサ:ううん……カガリがいてもきっと同じこと言うよ
ショウドウジ:しかし、拙者達にできるのはこれくらいでござるからな……
ツバサ:これくらいって……すごいことだよ?
ソル:そもそもの原因はオレ達が……
ツバサ:もう、またそんなこと言ってる
クラハ:その子の言うこと聞いたら?
クラハ:そんな顔をして手伝われても周りが気にするんですけどー
ソル:……っ
スピカ:そ、そうだね……ダメ、だね
ツバサ:カガリだって町の人だってみんなわかってくれるよ
クラハ:後悔も反省も贖罪もするななんて言う気はないけど
クラハ:いつまでもそんなんじゃかえって迷惑だってわかってる?
モモ:……うん、そうだね
ソル:ただ、前を向いて進むだけじゃダメだってわかった
ソル:でも、今は他にやり方がわからねーんだ
スピカ:…………
クラハ:ま、いいけどね……
クラハ:止めても無駄みたいだし温泉の修理を始めたら?
クラハ:あんたらの気も少しは紛れるっしょ
ツバサ:私も手伝うよっ!
スピカ:ありがとう、ツバサちゃん
talk_11032001
クラハ:温泉の修理はどう?
スピカ:ほとんど元通りにはなったと思うけど……
クラハ:あいかわらずやること早いわできたならもっと喜んだら?
スピカ:そう、だね……
ソル:こっちのことよりも竜殺しはどうなってる?
クラハ:そっちはもうちょいかかりそう
レン:それほど時間がかかるのか?
クラハ:お酒に霊力を浸透させるのそんな簡にできるとでも?
レン:どうやら俺も焦っていたようだ無理を言ってすまんな
クラハ:ま、いいけどねー
クラハ:温泉の修理が終わったしやることなくなってくすぶってるんでしょ?
ソル:……蔵葉の言う通りだよ
クラハ:だったら頼みたいことがあるんですけどー
ソル:頼み……?
クラハ:そこから奥に入ったとこに特別な温泉があるのよ
スピカ:特別な温泉……?
クラハ:入れば身を清めて穢れを落とす神泉ってやつ
クラハ:竜殺しは負の力を帯びてる人が扱うと効果なくなるの
クラハ:で、負の力を根こそぎ消すためにそこで禊ぎをしておいてよ
ソル:ただ、その神泉に入ればいいのか?
クラハ:それでもいいんだけど……
クラハ:よりいっそう霊力を強めるならいい方法があるんだけど……
ソル:わかった、どうすればいい?
スピカ:…………
レン:あいかわらず決めたら即行動か……まったく仕方のないやつだな
ソル:竜殺しを扱うために必要なことだろ?
レン:まあ、いい……それよりも霊力を上げる方法とやらを教えてもらおうか
クラハ:レモンとゆずを集めて来て
ソル:そんなものでいいのか?
クラハ:そんなものとか言うなし!
クラハ:必要なものだし!
ソル:あ、ああ。わかった集めてくるよ
ソル:みんなもそれでいいか?
スピカ:……うん
chattalk_19032002
ニア:とってもいい匂いがするにゃ
サリ:…気持ちが落ちつきますね
クラハ:両方とも集めてきた?
モモ:202103061
モモ:202103071
エグゼ:ばっちりすよ
クラハ:30
クラハ:いい感じじゃん
ソル:これを温泉に浮かべればいいんだよな?
クラハ:17
ソル:35
クラハ:まだ他にも必要なのがあるから
ショウドウジ:なんでも言ってくだされ!すべて取ってきますぞっ!
ソル:それで何を集めればいいんだ?
クラハ:次は鳳仙花を集めてもらえる?
ハント:3
クロム:18
chattalk_11032003
クラハ:鳳仙花、集まった?
スピカ:1
モモ:202103081
クラハ:26
クラハ:次はお湯に浮かべて遊ぶアヒルをよろー
オメガ:アヒルかわいい!オメガ、アヒル好き!
スピカ:アヒル…?
モモ:お風呂で使うオモチャの?
クラハ:生きているのを捕まえても意味ないっしょ?
ニア:でも…本当にアヒルが必要なのかにゃ
サリ:浄化に関係なさそうですけど…
レン:意味、あるのか?
クラハ:5
ハント:僕達には遊んでいる暇はないはずだが?
クラハ:うっわ、こわーい
クラハ:42
レン:ふざけているのか?
クラハ:そんなわけないじゃん
ハント:だったら――
ソル:蔵葉が言うんだ必要なんだろ
クラハ:25
chattalk_11032004
レン:…取ってきたぞ
エグゼ:これでいいすよね?
エグゼ:202103091
クラハ:そう、それそれっ
クロム:しかしこれがどう役立つのか興味がありますね
クラハ:あたしが個人的に欲しかっただけだけど?
レン:個人的に…どういう意味だ?
クラハ:どういう意味もなにも言ったままだけど?
クラハ:ほら、かわいいっしょ?
オメガ:5
オメガ:アヒルかわいいとってもかわいい!
ハント:そんなものを僕達に取りに行かせたのか?
ソル:…蔵葉、本当なのか?
クラハ:42
クラハ:ま、冗談はさておき…
エグゼ:17
レン:待て、本当に冗談なのか?
クラハ:こんな時にふざけるわけないっしょ
モモ:ふざけるわけないって今……
エグゼ:桃さん、つっこんだら負けすよ
クラハ:禊ぎに使うだけだしすぐに霊力を込めるわ
ハント:竜殺しの方の準備がまだ終わってないのに?
クラハ:アヒルは竜殺しほど手間がかからないし
クラハ:終わり次第、あんたらには禊ぎをしてもらうから
クラハ:15
クロム:1
talk_11032005
クラハ:うん、全部そろったじゃん
ソル:それで禊ぎってどうすればいいんだ?
クラハ:奥にある温泉――神泉に浸かって穢れを祓うわけ
モモ:それってもしかして全員で?
クラハ:当たり前でしょ?
ソル:ならオレ達は後で入るから先に女子から――
クラハ:込めた霊力の効果はそんなに長く持たないわよ
スピカ:それってもしかして……
クラハ:一緒に入れ!
ショウドウジ:は、破廉恥でござらんか!?
オメガ:効率がいいのは理解した理解したけど、したくない!
エグゼ:全員一緒なんて無理すっ!
クラハ:あははっ!
クラハ:そんなに慌てて、どんなことを考えてるわけー?
クラハ:できるだけ薄着になるなら全裸じゃなくてもいいんですけどー
ショウドウジ:ぐ……!
エグゼ:うううう……
モモ:だったらみんなで一緒に入ればいいよね~
エグゼ:いいんすか?
タマモ:全裸ってわけじゃないんだし別にかまわないでしょ?
ショウドウジ:見なければいいだけでござるしな!
ハント:必要ならば照れている場合じゃないだろう?
オメガ:オメガ、入る!
エグゼ:なんだか自分だけがおかしいみたいな流れすよっ
-:cutin_00030_00
スピカ:なんだか不思議な感じ……
モモ:体の奥から綺麗になってくみたいだよ~
タマモ:なんとも心地良い……
モモ:あまりこっち見たらだめだからね~?
エグゼ:そんなこと言われなくてもまともに見れないすよ
ショウドウジ:男らしく目をつぶっていればいいでござる!
レン:ただの禊ぎだろう気にしすぎだ
クロム:この温泉の効能のほうが気になりますしね
タマモ:それはそれで失礼じゃない?
モモ:竜殺しも用意したしこれで浄化が上手く行くといいんだけどね~
ソル:ここまでやったんだどうにかやり遂げてーな
スピカ:みんなでがんばったんだからきっと……なんとかなるよ
ソル:オレのせいであんな姿になっちまったからな……
スピカ:ソル君だけのせいじゃないよ
ソル:コアに過剰なエーテルを注ぐって決めたのはオレだ
ソル:それに双龍が闇に堕ちそうになった時どうにか止めていれば……
スピカ:……して……
スピカ:どうして……ソル君はいつもそうなのっ!?
ソル:スピカ!?い、いきなりどうしたんだ?
スピカ:いきなりじゃないっずっと思ってたことなのっ
スピカ:たしかに私達はエーテル集めに積極的じゃなかったかもしれない
スピカ:でも一緒にやったことなんだよ?
スピカ:あれはソル君だけの責任じゃない私達みんなの責任でしょっ!
スピカ:そんなふうに何もかも全部1人で抱えて……
スピカ:1人で決めて、1人で進んで……みんなが一緒にいるのに!
スピカ:私だって一緒にいるのに!
スピカ:どうして相談してくれないの?頼ろうとしてくれないの!?
ソル:オレは……
スピカ:――ソル君、昔からそうだったこの世界に来る前から……
スピカ:怪我のせいでサッカーを続けられなくなった時もずっと1人で悩んでて……
スピカ:でも結局、勝手に立ち直って……私には何も相談してくれなかった
ソル:それは、スピカに心配をかけさせたくなかったから――
スピカ:――心配させてよっ!!
ソル:スピカ……?
スピカ:幼馴染でしょ!?心配するに決まってるよ!
スピカ:ずっと……そうだったソル君はいつだってずっと先の道を歩いてて……
スピカ:私のことなんて見てなかった……
スピカ:私はいつだって……ソル君の背中しか見えてなかった!
ソル:違うそれは違う、スピカ……!
スピカ:ソル君は、みんなが大切だから目の前の人を助けたいから
スピカ:自分がどうにかしなきゃっていつもそう思ってる
ソル:……オレが決めたことの責任はオレが取るべきことだろ!?
スピカ:そんなことわかってるよっ
スピカ:でも、私達だって同じなの
スピカ:ソル君だけに押し付けて何もしないでいるなんてできないよっ
スピカ:ソル君のわからずや!!
ソル:スピカ……?
-:遠ざかっていくスピカを追うこともできずソルは呆然と見送る。スピカの思いを汲みきれずソルは何も言えなかった。
-:そんなソルに対し周りにいる者達も声をかけられずただ黙り込むのだった。
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-:ソル達は蔵葉の協力により双龍の進行ルートを予測しそこで待つことにした。
-:用意した竜殺しを自分達から少し離れた場所に置くと龍が来るのを待った。
モモ:双龍、ちゃんと来るかな~?
レン:蔵葉達の言葉が事実なら鳳仙花のエキスの効果で龍を引きつけるはずだ
スピカ:お酒、飲んでくれるといいんだけど……
ソル:そう、だな
スピカ:う、うん、そうだね
モモ:ふたりともぎこちないね~
スピカ:そ、そんなことないよ?
ハント:ソル、あの後スピカとちゃんと腹を割って話したのか?
ソル:いや、それは……
ハント:時間が経つほどこじれるぞ自分に非があると思うならちゃんと謝ってこい
レン:ハントがこういうことに口を出すのは珍しいな
ハント:これから双龍と対峙するんだ少しでも不安要素があるなら早めに排除しておきたい
レン:そういうことならば貴様らしい判断と言えるな
ソル:なあ、スピカ、その……
スピカ:な、なにかな?
ソル:温泉では悪かった
ソル:オレが考え無しに口にしたから怒ったんだよな?
スピカ:あ、ううん、私こそごめんね
スピカ:あの時はその……なんだかかっとなっちゃって……
スピカ:これで仲直りでいいかな?
ソル:あ、ああ、そうだなでも、何がそんなに……
双頭の龍(右頭):ギャウ、ギャオオオオ!
双頭の龍(左頭):ゴオオオオオオ
スピカ:ソル君、双龍が!!
ソル:……来たみてーだな
-:cutin_00029_00
双頭の龍(右頭):ギャウ、ギャオオオオ!
双頭の龍(左頭):ゴオオオオオオ
スピカ:話しかけてもダメそうだね……
タマモ:理性が残っているようにはみえないね
ハント:うまく竜殺しを飲んでくれればいいんだが……
-:やってきた暗黒龍は誘われるように竜殺しの前に降り立つ。
-:辺りを確かめ匂いを嗅ぎそして酒に舌を伸ばした。
タマモ:飲んでるみたい……
ハント:これならどうだ?
双頭の龍(右頭):ピチャピチャ、ゴクッ、ゴキュ……
双頭の龍(左頭):ゴフッ、ゴク、ゴクゴキュ……
エグゼ:飲んでいるすね
モモ:このまま全部飲んでくれたらきっと……
-:暗黒龍は竜殺しを全て飲み干した。
-:ソル達は息を潜めたまま暗黒龍の様子をうかがう。
双頭の龍(右頭):ギュウウオオオオオオっ!!
双頭の龍(左頭):ギャっ、グルルルルウウウウッ!
モモ:え……?
エグゼ:どうして何もなかったみたいに飛んで行くんすかっ!
モモ:お酒、効果がなかったの……?
エグゼ:そんなのってないすよ……
クラハ:あははー。まさかとは思ったけど仕方ないねー
ソル:仕方ないって……え?
クラハ:あたしらにできることは全部したんだよ?
クラハ:それでも無意味だったんだからそれ以外、どう言えっていうの?
スピカ:無意味だなんて……
クラハ:双龍ちゃんを助けられないってはっきりしたんだよ?
クラハ:他になんて言えばよかった?
ソル:それは……
クラハ:あたしが……あたしらが双龍ちゃんを戻すのに失敗して何も感じないと思ったわけ?
シンノ:蔵葉の気持ちもわかってやってください
シンノ:私達は双龍様に見守られて育ったんです
シンノ:ですので、双龍様は何よりも大切な家族です
シンノ:だからこそ助けたいどうにかしたいそう……思っていました
クラハ:今だってそう思ってるし!
クラハ:だから、このまま双龍ちゃんを放ってなんておけないよ……
ソル:他に方法があるのならそれを――
クラハ:あると思う……?
クラハ:竜殺しのことだって探して、調べて、やっと……
ソル:だったらどうすればいいんだよ
クラハ:どうしたらいいのかなんてあたしのほうが聞きたいわよっ
スピカ:……っ
クラハ:これだけやっても無駄なんだ……
クラハ:双龍ちゃんはもう……戻らない
ソル:他に、方法は全くないのか!?
クラハ:あったらこんなこと絶対に言わないよ
スピカ:もう、どうしようもないんだね……
クラハ:……う……くっ……
シンノ:蔵葉、泣いていても状況は悪化するだけですよ
クラハ:ぐすっ。そうだね……
クラハ:双龍ちゃんもあんなことをしたいはずないし
シンノ:暗黒龍として災厄を振りまくより静かに永眠っていただきたい
クラハ:お願い……双龍ちゃんを…………して……
ソル:……え?
クラハ:救えないのなら苦しませたくないだから、もう終わりに……
スピカ:終わりって……
クラハ:お願い、双龍ちゃんを解放してあげて
スピカ:蔵葉さん……
クラハ:…………
ソル:蔵葉やシンノ達を苦しめ双龍を討伐するように言わせちまった
ソル:オレ達が……いや、オレの軽率な判断が原因だ
ソル:だからこそ放っておけない
ソル:みんな、ついてきてくれるか?
スピカ:……うん
シンノ:向かう途中には帝国軍が多い気をつけてください
シンノ:では……みなさん、双龍様のことをお願いします
talk_11032102
スピカ:本当にこれでいいのかな?
ソル:いい、とは断言できねーよでも……
レン:やるしか、ないだろうな
クロム:被害と現状を考えれば放ってはおけませんね
ハント:僕達のしたことの責任は僕達が取るしかない
スピカ:そう、だね……
ソル:後で恨まれるかもしれない
ソル:また町の人達の憎しみを買うかもしれない
レン:そうなるだろうなしかし……
ソル:ああ、オレ達にできることはこれだけだ
ソル:やるしか、ねーんだ……
talk_21032201
ソル:あれは、まさか……!?
ソル:サディ!
サディ:ソル……
スピカ:どうしてこんなところに?しかも、そんな格好で……
ソル:まだ怪我も治ってねーだろ!
スピカ:そんな状態で……無茶しすぎですよっ
タマモ:もしかして双龍っちに会いに向かってたわけ?
サディ:ええ……そうよ
ハント:立っているのもやっとの状態でか?
タマモ:ただ会いに行くって感じじゃないみたいだけど?
サディ:双龍様が闇に堕ちたのを感じたのだから止めに……
スピカ:え……?
ソル:知ったんじゃなく、感じた……?
ソル:サディ、双龍と何か関係があるのか?
サディ:ええ。もうかなり前の事だけど命を助けてもらったわ
-:サディは、かつてとある理由で命の危機に瀕したこと。その時、双龍に力の一部を分け与えられ命を救われたことをソル達に話した。
スピカ:……だからサディさんは双龍のことを大切に思っていたんですね……
サディ:そうよだから命に代えても、守りたい
ソル:でも、オレ達はこれから……
サディ:――その目を見ればわかるわ決断したのね
サディ:……双龍様を、殺すと
ソル:……そうだ
サディ:だったら……あなた達を双龍様の元へ行かせない!
ソル:頼む、通してくれあんたとは戦えねーよ
サディ:通さない双龍様は、私が守る
ソル:闇に堕ちていてもか?
サディ:まだ救えるかもしれない!
サディ:私の体の中には双龍様に救ってもらった時に分けていただいた力が宿っている
サディ:それを捧げれば元に戻るかもしれない……
ソル:捧げるって――ちょっと待てよ!?
ソル:それってサディが死ぬってことじゃないのか!?
サディ:双龍様に救われた命それをお返しするのは当然のこと
スピカ:そんなの違いますよ!
スピカ:助けたサディさんに死んでほしいなんて……
スピカ:双龍もそんなこと思ってないはずです!
サディ:ありがとう、スピカでも……決めたの
サディ:双龍様はフォレスヘイムの……いいえ
サディ:アスラの未来の象徴として必要だから
ソル:オレのせいで……双龍があんなことになったんだ……
サディ:……薄々勘付いてはいたわ
ソル:だったらどうして倒しに行くのかわかるだろ?
ソル:暗黒龍になった双龍の被害は今も広がっている
サディ:だからよ。あれは双龍様の意志ではない
サディ:そもそも、コアにエーテルを注ぐだけであんなふうになるはずがない
ソル:なんだって……?
サディ:貴方達の他に悪意ある者の介入があったはず
スピカ:一体、誰がそんなことを?
サディ:双龍様が振りまいている瘴気……あのまがまがしい気配に私は覚えがある
サディ:――ダークカプセルアレのいまわしさは、貴方達もレトロジカで思い知ったでしょう
ソル:なっ……ダークカプセル!?じゃあまさか――
サディ:ええヒアデスが仕組んだ罠である可能性が高いわ
ソル:でも、あいつは倒したはずじゃ……
サディ:詳しい方法はわからないけどきっとあの時、混乱に生じて細工をしたのでしょう
ソル:だったらその罠を解明すれば双龍を元に戻せるんじゃ
サディ:それはわからないけど……
サディ:ヒアデスの性格を考えれば望みは薄いわ
ソル:……っ
サディ:だから、私の命を捧げるの!
サディ:そうすれば双龍様が元に戻るかもしれない!
サディ:双龍様には穏やかな最期を迎えてほしいの!
サディ:寿命が尽きればコアの継承が行われるわ
サディ:そうすればきっと……
ソル:命を捧げたら、必ず戻るのか?
サディ:…………
スピカ:そうじゃないんですか……?
サディ:どうなるかはわからないわ
サディ:けど、たとえわずかでも可能性があるのなら……
ソル:……っ
ソル:……オレも、同じようなことを思っていたよ
ソル:だからこそ、わずかな可能性に命をかけるようなことはさせない!
サディ:言葉を尽くしたとしても私達の考えはきっと平行線のままね
ソル:……引く気はねーんだな
サディ:改めて聞くけど引き返す気はない?
ソル:…………
スピカ:ソル君……
ソル:悪いなサディ……
サディ:……いいえ、違うわ私はサディじゃない
サディ:我はアスラ皇帝に仕えし戦士
サダルメリク:冥王四元帥が1人――――サダルメリク!!
サダルメリク:さあ、全霊をかけて戦えガイアス貴様らの討つべき敵が目の前にいるぞ!!
talk_11032202
サディ:やはり……届かないか……
ソル:ごめん、サディ双龍のことは……
サディ:行かせない……双龍様を……殺させない……
ソル:どうしてまだ立つ……!
サディ:救われた命なのそれを還すだけなぜ、邪魔をするの……
サディ:たとえ闇に堕ちても元に戻りさえすれば……
ソル:……だとしても、だ今の双龍を放ってはおけない
サディ:貴方達なら闇に堕ちた双龍様も殺せるでしょうね……
ソル:他に、方法がないんだ……
サディ:私が命を捧げる!
ソル:それは見過ごせないと言ったはずだ!
サディ:なぜ……
サディ:なぜ、ガイアスは……貴方達はここにいるの!?
サディ:何をもってその力を振るっているの!?
ソル:……っ!
スピカ:それは……
サディ:貴方達は強い……いえ、強すぎるわ
サディ:私を止め、双龍様を殺すこと……
サディ:その考えや選択は正しいの?自分達の行動は正しいの?
ソル:……正しいとは限らない間違いもした
ソル:今だって、間違ったことをしているのかもしれない
ソル:そう言われても仕方ない
ソル:オレは助けた人達に褒められ持ち上げられて
ソル:気付かないうちに自分が英雄だと思い上がっていた
ソル:だからこそ責任を持って双龍を止めなくちゃいけない!
サディ:それが私に……フォレスへイムの人々にとって大切な存在であっても?
ソル:……そうだ
ハント:ソル、本当に双龍を殺せるのか?
ソル:……双龍は倒すよ
サディ:やめて……
サディ:双龍様を殺さないで……お願い、ソル……!
ソル:サディ、それ以上動いたら傷に障る
ソル:一度、蔵葉のいるところへ戻ろう
サディ:貴方達がいなければ……貴方達が来なければ……
ソル:……ごめん
サディ:おね、がい双龍様を……傷……つけない……で……
スピカ:サディさんっ!?
レン:気絶したようだな
ソル:……蔵葉達のところへ連れて戻ろう
talk_11032301
モモ:サディちー、大丈夫かな?
ソル:手当は蔵葉に任せたんだ大丈夫だろう
スピカ:ソル君は、やめる気はないの?
ソル:ああ……
ソル:あんな状態なのにオレ達を止めようとしたんだ
ソル:サディの気持ちは痛いほど伝わってきたよ
サディ:だったら、今からでも諦めて……
ソル:サディっ!?
スピカ:そんな状態で動いたらだめですよっ
ソル:蔵葉、どうしてサディを連れてきたんだっ
クラハ:話したいことがあるって言っても聞かないんだから仕方ないっしょ
スピカ:話なら後で聞きますから……怪我の治療をしないと!
サディ:行かせない……
サディ:貴方達を双龍様のところへ行かせないわ……!!
サディ:たとえ私の命をかけても――
ソル:無理だよ、サディ
ソル:今の……いや、万全の状態でもあんたにオレ達は止められない
サディ:く……っ
ソル:サディ……
サディ:ならば、双龍様のところへ行くのは……私を殺してからになさい
ソル:そんなことできるわけないだろっ
スピカ:サディさん、そこまで……
クラハ:あたしだってサディちゃんと同じ気持ちだよ
クラハ:でも……仕方ないじゃん
ソル:蔵葉、サディが命を捧げる以外に本当に方法はないのか?
クラハ:竜殺しでの浄化も失敗したのに?
クラハ:他に方法なんてあるわけないじゃん!
クラハ:そんなのがあるなら最初から言ってるし!
クラハ:できるのなら自分でやってるし!
ソル:……だよなすまない
ソル:サディ、悪いけれどオレ達も、決断しなきゃいけないんだ
サディ:…………
ソル:はは……っ!まさに闇の神人に相応しい役回りだよなぁ……
スピカ:そうだね、私達が光の神人なら違っていたかもしれないね……
クラハ:……あのさー、ちょっといい?
クラハ:何で闇の神人が悪いみたいな言い方してるわけ?
クラハ:つーかあんたら神人なの?思い込みじゃね?
エグゼ:確かに確証はないっすけど……
クラハ:仮にそうだったとしてー神人なのに光とか闇とかこだわる理由があるの?
エグゼ:えええ……!?闇のイメージって悪じゃないすか?
クラハ:はあ? 誰がそんなこと言ったわけ?
モモ:違うの~?
クラハ:なんで驚いているのかわからないんですけどー
クラハ:光と闇って言っても役割が違うだけっしょ?
エグゼ:そ、そうなんすね……
ソル:伝承でも、闇の神人が双龍を堕としたって……
クラハ:あれを知ってそう思ったわけね
ソル:ああ
クラハ:あれ、続きあるんだけど?
ソル:……え?
スピカ:本当に伝承の続きがあるの……?
クラハ:昔に行ったヒートグラース霊堂移設地の中で見たことがあるんだよね
レン:続きとはどんなものだったんだ?
クラハ:そんなこと言われてもちらっと見ただけだからよく覚えてないし!
レン:重要なことだというのに貴様は何をしているんだ
クラハ:あんたは何年も前に読んだ本の一節を覚えてるわけ?
クラハ:じゃあ今から3281日前に読んだ本の内容言ってみろし!
レン:…………
クラハ:ふっふーん!!そら見ろし! ざまー見ろし!
レン:ああ、思い出したぞタイトルは――
クラハ:覚えてんのかよ!!きっも! きっも!
クロム:蓮は少々特殊ですので真に受けなくて大丈夫ですよ
クラハ:少々どころじゃなくない!?もういーし! 帰れ!
モモ:はいはい、話戻そう~サディちーは知らない?
サディ:私は、見たことがないわ……
モモ:そっかぁ~じゃあ、知ってるのは蔵葉っちだけってことだね
クラハ:だからあたしだって覚えてないし!
クロム:他に何か思い出したことはありませんか?
クラハ:え? うーん……
クラハ:たしか、何か使って双龍ちゃんをうんぬんかんぬん……
ソル:どうにか思い出してくれっ
クラハ:食い付きすぎじゃない?しょせんは伝承でしょ?
ソル:そこにヒントがあるかもしれないだろ
クラハ:そんなあやふやなものなんてすがるだけ無駄じゃん
サディ:その通りねソル……さっき貴方が私に言ったことと何が違うの?
ソル:そうだな
ソル:サディが死ねば双龍が元に戻るかもしれないってことと同じくらい不確かな可能性にすぎない
ソル:だけどオレ達が諦めるということは双龍を殺すってことだ
ソル:だから……オレ達は簡単に諦めたらダメなんだ
スピカ:私も諦めたくないよ
スピカ:同じようにわずかな可能性なら誰も犠牲にしたくない
ソル:これ以上、誰かが泣いたり傷つく姿を見たくねーんだ!
スピカ:ソル君……
クラハ:ま、そういう考え方は嫌いじゃないけどね
クラハ:だとしても伝承なんて当てになると思うわけ?
クラハ:もしも双龍を助けたければ死ねって書かれていたら死ぬわけ?
レン:伝承をそのまま鵜呑みにするつもりもない
クロム:もちろん間違っていることも多いでしょう。ですが……
クロム:そこに一欠片の真実が含まれているかもしれません
レン:だから俺達は知る必要がある知るべきだ
クラハ:……あーはいはい!わかったわかった!
クラハ:じゃあ、壁画でも何でも見に行ってくればいいじゃん!
ソル:そこにヒントがあるなら……
クロム:行くしかないでしょうね
レン:信じるかどうかはこの目で見てから決める急ぐぞ!
talk_11032302
ショウドウジ:この奥に壁画があるはずでござるな
エグゼ:本当に双龍を救う手がかりがあればいいんすけどね……
タマモ:言い伝えとか伝承って案外、馬鹿にできないしねー
オメガ:正道寺、先頭でつっこんでいい
ショウドウジ:うおおおお、任せるでござる!……って、なんで拙者がっ!?
ニア:これで大丈夫なのかにゃ?
サリ:少し不安になってきました
モモ:悲壮な感じで行くよりもいいんじゃないかな~
talk_19030403
-:cutin_00027_00
ソル:これが蔵葉の話していた……
ハント:……伝承の続き、みたいだな
クロム:これが歴史から失われていた例の伝承の続きなのですね
-:光の巫女がこぼした涙は希望の<光>と悲哀の<闇>2色の神人となって地に降りた。
-:迷いし闇の神人らを光の双龍は慈愛と共に迎えたが――闇の神人は双龍を闇へと引きずり堕ろした――
-:神人らは光の剣をとり双龍の魂を救わんがため悲運に抗う。闇に堕ちた双龍の魂は浄められ一握の希望と勇気を神人らに授けた。
-:cutin_00027_00
レン:闇に堕ちた魂を救う……だと!?
ソル:これが伝承の全てだとしたら双龍を救えるかもしれない!
-:それは絶望に沈んでいたソル達にとっては微かだが確かな希望の光となった。
ソル:光の剣ってなんだ?本当に剣なのか?
クロム:比喩でしかなく剣とは限りませんですが……
スピカ:もしかして双龍のことを助けられるかもしれない……?
モモ:きっとそうだよっ!
タマモ:蔵葉っちは伝承なんか信じないって言っていたけど?
クロム:そうですね。これもただの作り話かもしれません
タマモ:でも、デタラメをわざわざ残すかな?
スピカ:長く生きている龍なんだし本当にあったのかも……
レン:光の剣を探せばはっきりするんじゃないか?
ニア:もしこの伝承が本当なら双龍を元に戻せるかもしれないにゃ
サリ:やってみるだけの価値があるのではないでしょうか
レン:これは……俺達にとって行く先の道を照らす光だ
ソル:それがどんなに小さな希望だとしても
ソル:まだオレ達にできることがあるかもしれない……
talk_11032303
-:ソル達が霊堂移設地から出るとシンノと蔵葉に支えられたサディが待っていた。
ソル:サディ、休んでいろ……って言っても無駄か
サディ:……すべて諦めた貴方達が双龍様を討ちに行くかもしれない寝ていられないわ
クラハ:はいはいどうどうサディちゃんそれで伝承の続きはわかったわけ?
ソル:ああ、おかげさまでな
スピカ:伝承が本当なのかどうかはまだわからないけど……
シンノ:もしよろしければ内容を教えていただけませんか?
-:ソルは壁画に記されていた伝承の続きを蔵葉達に語った。
クラハ:魂を救った……?
シンノ:光の剣、ですか……
ソル:何か思い当たることがあるのか?
シンノ:私にはありませんが……
シンノ:この先のゼオラートのラッサムの町に代々鍛冶をしてきた親族がいます
シンノ:双龍様に仕える一族の直系ではありませんが、光の剣について何か知っているかもしれません
クラハ:あー……そんな人いたねー名前覚えてないけどー
シンノ:蔵葉……
ソル:光の剣があれば双龍の闇を浄化できるかもしれない
クラハ:埃被ってた壁画の伝承なんかをホントに信じるわけ?
ソル:……たしかに光の剣なんて存在しないかもしれない
ソル:今からすること全部が無駄になるかもしれない
クラハ:だったら……
ソル:それでも……かけてみてーんだ
サディ:可能性は限りなく低いわ
ソル:ああ、確かにな
ソル:でも、さっきサディ自身が言ってたろたとえわずかでも可能性があるのなら――ってさ
サディ:それは――そうだけれど
スピカ:なら、決まりですね
クラハ:はいはい……んじゃ光の剣についてさっさと調べなさいっての
シンノ:……ふふ嬉しそうですね、蔵葉
クラハ:う、嬉しくねーし!
ソル:オレは……双龍を救える可能性があるなら伝承を信じて光の剣を探したい
ソル:みんなは、どう思う?
ショウドウジ:徒労に終わるかもしれないですぞ?
ソル:わかってる。それでも、だよ
ショウドウジ:ならば、今度ははっきりと言えるでござる
ショウドウジ:可能性があるのならば信じる価値はありますぞ!!
オメガ:正道寺と一緒。助けられるなら助ける、オメガもそうしたい
ニア:ニア達にできることがあるなら全部、試してみるにゃ!
サリ:ニア様がそう言うのなら……いえ沙璃は、双龍様を救いたいです
ハント:救えるなら手を尽くすべきだだが、もしダメだった時は……
ハント:双龍を……暗黒龍を完全に倒すべきだ
ソル:ああ、わかってるそれもオレ達が果たすべき責任だ
タマモ:他人事のような感じではないしわらわも救いたい
エグゼ:自分だって助けたいと思ってるすよ
エグゼ:このままバッドエンドなんて絶対認められないっす!
エグゼ:……えっと、桃さんはどうすか?
モモ:もちろん助けたいよみんなと一緒だね~
レン:軽率で安易な決断……ではないようだな
ソル:そのつもりだ
レン:貴様なりに考え抜いたすえの答えのようだな
レン:フン、だったら反対する理由はない
レン:俺も同じことを思っていた
クロム:僕もソル君が出した答えが正しいか確かめたいです
ソル:みんなありがとう
サディ:貴方達……
ソル:なあ……スピカはどうしたい?
スピカ:え……?
スピカ:わ、私もみんなと同じで伝承を――
ソル:スピカ
スピカ:な、なにかな?
ソル:今回のことはスピカが少しでも嫌だと思うならやらない
スピカ:で、でもみんなの意見は?サディさんの思いは?
モモ:ソル君がそう決めたのならすぴにゃんがしたいようにすればいいと思うよ?
エグゼ:そういうことも踏まえた上でソル君に賛成したすから
レン:フン、今回のことは全員が意見を1つにする必要があるからな
クロム:伝承が真実なのか興味はつきませんが……どちらでもかまいません
タマモ:そういうこと
ハント:今度こそは多数決ではなく全員の同意が必要だからな
ショウドウジ:スピカ殿の思うままに答えればいいでござるよ
オメガ:スピカの気持ちが大切
ニア:どっちを選んでもニアは反対しないにゃ
サリ:今度こそ、全員の心を1つにして前へと進みたいのです沙璃達は、仲間なのですから
サディ:……スピカ貴方の意思を聞かせて
スピカ:みんな……
ソル:今まではオレが1人でつっ走ることが多かっただろ?
ソル:それでもスピカはいつもそんなオレの後ろにいてくれた
ソル:オレはきっとスピカに甘えていたんだ
ソル:でも……今度はちゃんとスピカ自身の気持ちを知りたい
ソル:これからは後ろじゃなく隣にいてほしい
スピカ:私だって間違うかもしれないよ?
ソル:もしもそれが間違った判断ならそれを信じたみんなで責任を分かち合えばいい
ソル:だからスピカがどうしたいのか聞かせてほしい
スピカ:もしも、私が反対したら……?
ソル:そうなったら、みんなで考えて他の方法を探すさ!
スピカ:闇に堕ちた双龍を救いたいって気持ちは変わらないんだね
ソル:暗黒龍になっちまった双龍を放っておけねーだろ?
スピカ:ふふっ、ソル君らしい
スピカ:……そっかそうなんだ!
ソル:スピカ?
スピカ:ソル君を信じる、じゃなくてソル君を信じる事ができる自分を大切にすればいいんだね
スピカ:私を……ううん、私達を信じてソル君が出した答えだもん
スピカ:私は伝承が真実であることに光の剣にかけてみたい
スピカ:双龍を助けられるなら助けたい
スピカ:だから――
スピカ:行こう! ゼオラートへ!
ソル:ああ!
-:闇に蝕まれた双龍。傷付いていく人々。そしてサディとの衝突――。次々と押し寄せる悲劇の先に待っていたのはあまりにも微かな希望だった。
-:それでも彼らは今目の前にある確かなもの――強い絆を力へと変えてただ前だけを見つめる。はたしてソル達は伝承に記された光の剣を手に入れ双龍を救い出せるのか。
talk_21031001
???:ふはははははははっ!他!
エグゼ:な、なんすかっ!?
タマモ:不審者……?
???:失礼なことを言わないでくれたまえ!
快眠男:私は謎のヒーロー・快眠男!!
エグゼ:ヒーローってよりも怪人寄りの名前じゃないすか……
タマモ:カイミンって、気持ちよく寝るあの快眠ってこと?
快眠男:そうだとも!
エグゼ:たまもさん、まずいすよ
エグゼ:こういうのには関わらないほうがいいす
タマモ:わらわもそう思ってたとこ
エグゼ:がんばってくださいっすじゃ、自分らはこれで!
快眠男:まあ、待ちたまえ!
快眠男:様々な苦難、あらゆる困難見えぬ明日への不安もろもろ……
快眠男:今、この町の人々は不眠に苦しんでいる!
快眠男:そんなフォレスへイムの民達に安らかな眠りをもたらすため私はここにいるのだ!
タマモ:む……
エグゼ:これは断れない流れっすね……
快眠男:ということで君達には協力を願いたい!
タマモ:え? 嫌ですけど
エグゼ:断るんすかっ!?さすがたまもさんす
タマモ:だって怪しすぎでしょ色んな意味で
快眠男:他者を思う気持ちは恥ずべきことではない!
快眠男:さあ、もう一度聞くが協力を頼みたい!
エグゼ:やっかいなのに巻き込まれたすね……
タマモ:断りにくいね……
タマモ:わらわ達に一体何をさせたいわけ?
快眠男:人々の快適な眠りのためにはとある薬が必要だ
エグゼ:結局、薬に頼るんすか!?
快眠男:私は人々の快眠のためには手段を選ばないのだ!
エグゼ:そういうのは選ぶべきだと思うすよっ!
快眠男:これも良い眠りのためだでは、よろしく頼む!
chattalk_21031002
タマモ:14
カイミンオトコ:よく集めてくれた!
エグゼ:この薬用きんかんって睡眠に関係あるんすか?
タマモ:味と匂いはいいけど関係なさそう
カイミンオトコ:37
エグゼ:41
カイミンオトコ:説明よりも実物を見せたほうがいいだろう
タマモ:たしかにその通りだけどさー
カイミンオトコ:では、健康ショウガをよろしく頼む!
タマモ:健康ショウガ…?
エグゼ:たまもさん、どうしたすか?
タマモ:ううん、なんでもない
エグゼ:じゃ、探しに行くっすかね…
タマモ:そうしよっか
タマモ:他の材料もわかればはっきりするだろうし…
カイミンオトコ:全ては良い眠りのために
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エグゼ:29
カイミンオトコ:30
カイミンオトコ:では、続けて次の素材を頼めるかな?
エグゼ:いいすけど……あといくつあるんすか?
カイミンオトコ:なに、次で終わりだ
エグゼ:で、何が欲しいんすか?
カイミンオトコ:黄金はちみつだよ
タマモ:黄金はちみつ…じゃあやっぱり…
エグゼ:どうしたんすか?
タマモ:これは多分眠り薬の材料じゃないってこと
エグゼ:35
カイミンオトコ:ほう…気付いたか
エグゼ:41
エグゼ:だったら何のためにこれを集めてるんすか!
タマモ:何を作るつもりなのかはなんとなくわかるけど…
タマモ:でも何のために作るのかはわかんないな
カイミンオトコ:なに、すぐにわかるさ
エグゼ:何か別の目的があるなら手伝いはやめるすよ?
カイミンオトコ:安眠のためなのは本当だ安心していい
カイミンオトコ:そこの子も予想くらいしているだろう?
タマモ:……当たっているかわからないけどね
カイミンオトコ:確かめるためにも良い眠りのためにも
カイミンオトコ:黄金はちみつを頼むよ
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エグゼ:黄金はちみつを集めてきたすよ
エグゼ:202103151
カイミンオトコ:9
エグゼ:本当に渡していいんすかね
カイミンオトコ:今さらじゃないかね?
タマモ:これほしい?
カイミンオトコ:5
エグゼ:たまもさんどうします?
タマモ:いいんじゃない?
エグゼ:そうすか?じゃあ持ってくすよ
カイミンオトコ:では良い眠りのために待っているよ
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タマモ:これで全部そろったけど
快眠男:たしかに受け取った手間をかけたな
快眠男:これで町の人々を快眠に導くことができるというものだ
エグゼ:やばい薬じゃないすよね?
タマモ:そこは心配しなくて平気だよー
快眠男:色も香りもいい感じだなでは――ごくっ! ごくっ!ぷはぁ! 美味し!
エグゼ:えええっ!?自分で飲むんすかっ!?
タマモ:やっぱりね……
エグゼ:どういうことすかっ!?
タマモ:それって喉の薬でしょ?
快眠男:まさにその通りだよ!よくわかったね!
タマモ:わらわも昔、似たような材料で薬餌をこしらえたからの
エグゼ:たまもさんの知恵袋半端ねーっす……
エグゼ:ってか、安眠のための薬だって言ってたすよね?
エグゼ:嘘をついたんすか?
快眠男:まあ、待ちたまえ。嘘ではないと今から証明をしてみせよう
快眠男:あー、あ、あー、あああ~
快眠男:闇は深く、月は淡く町を照らす夜の静寂は優しく安らぎへと誘う
エグゼ:歌……? しかもめちゃくちゃうまいすね……
タマモ:優しくて温かい声……それに……
エグゼ:聞いていると、なんだか……眠く、なってくるすよ……
エグゼ:薬が必要ってこういうことだったんすね……
タマモ:そうじゃな……
快眠男:私はこれから歌いながら町を回ることにする
快眠男:キミ達も戻ってベッドに横になりゆっくりと休むがいい
エグゼ:ふぁああ……今すぐ泥のように眠りたいっす……
タマモ:そうだねぇ……そういうワケにもいかないけどさー……うぅ……
快眠男:町の人々に安らかな一時を……穏やかな休息を
快眠男:そして……健やかで心地の良い眠りを
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ソル:えっと……依頼人はあんたでいいのか?
マヤ:はいこの温泉で働いておりますマヤと申します
レン:聞いた話では最近になって湯の湧きが急激に悪くなったらしいが
マヤ:その通りでございます……このままではいずれ温泉が枯れてしまうかもしれず……
レン:温泉には多種多様な健康的メリットがある
レン:疲弊したこの町の人間にとってはなくてはならないものだろうに
ソル:体も心も癒せないのはキツいよな……
マヤ:……その通りでございます
マヤ:無理を承知でお願いしますどうか、湯の湧きが悪化した原因を調べていただけないでしょうか?
レン:任せろ原因は俺達が必ず突き止める
ソル:悪ぃけど少しだけ待っててくれよな、マヤさん
マヤ:ああ……ありがとうございます!
レン:何か原因に心当たりはないか
レン:たとえば地震だ大きな地殻変動が起こった後に温泉が枯渇することがある
マヤ:地震は最近起きていませんですが……
マヤ:ここ数日、モンスターの動きが活発になっているようです
マヤ:そのせいで私達では調査ができなくて
ソル:となれば原因はそいつらかもしれねえなでも、何のために……
レン:とにかく、まずは湯元の調査だ行くぞ、ソル
ソル:ああ、急ごうぜ
マヤ:お願いいたします湯の癒やしを待つ人々のためにもどうか……!
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ソル:湯元の近くについたけど…
レン:見たところ異常はないな湯はしっかり湧いている
レン:となれば、原因は湯元でなく湧いた湯を温泉郷まで運ぶための管か
マヤ:34
ソル:この辺りをもう少し探してみようぜ
レン:ああ、事件の解決に丁寧な現場検証は不可欠だ
レン:徹底的に調査するひとまず、現場に残されたモンスターの痕跡を集めるぞ
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レン:なま温かい表皮を見つけたぞ
レン:何か覚えはないか?
マヤ:申し訳ございませんその情報だけでは何とも…
マヤ:36
ソル:実物を見れば何かわかるんじゃないか?
レン:一理あるな
レン:一度、マヤの所に戻ろう
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ソル:どうだ、マヤさん何かわかりそうか?
マヤ:この表皮は……熱湯ギガジャクシのものです!
レン:……なるほどでかした、マヤ有益な手がかりだ
マヤ:それとついさっきお客さんから新しい情報をいただきました
マヤ:以前、モンスターが温泉付近で穴を掘っていたのを見たようなんです
ソル:そいつが熱湯ギガジャクシかこれで犯人ははっきりしたな、蓮
レン:……どうだろうなとにかくその穴の場所へ向かうぞ
ソル:了解だマヤさん、場所を教えてくれるか?
マヤ:わかりましたお気を付けて!
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ソル:よし熱湯ギガジャクシを倒したぜ
ソル:これでとりあえず安心だな
マヤ:13
レン:待てこれをよく見ろ、ソル
ソル:…なんだ、この足跡?明らかに熱湯ギガジャクシとは違うぞ
レン:熱湯ギガジャクシに見せかけた別のモンスターの仕業か
レン:このままではおそらく湯の湧きは戻らん
ソル:なんつー頭のいいモンスターだよ……
レン:マヤ心当たりはないか
マヤ:…頭がいいと言えば熱湯ミノタウロスでしょうか
レン:助かる痕跡を追うぞ、ソル
ソル:今度こそ終わらせようぜ
マヤ:熱湯ミノタウロスはタチの悪いモンスターです
マヤ:どうかお気を付けてください
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レン:熱湯ミノタウロスを倒したぞ今度こそ完了だ
マヤ:本当にお疲れ様でしたでもなぜモンスターが温泉を…
レン:どうやらヤツは自分専用の温泉を作ろうとしていたようだ
マヤ:そのために熱湯ギガジャクシを使って管に穴を空けたのですね
ソル:ひとまず穴を閉じたからじき湯がそっちに行くと思うぜ
マヤ:お二人のおかげです本当にありがとうございました!
ソル:いいよ、礼なんてこれで町の皆も少しは疲れが癒せるよな
レン:ソルの言う通りだ礼を言われる筋合いはない
マヤ:いいえ、そんなことございません
マヤ:お二人がいて下さらなければ町の人々にとって憩いの場である温泉が台無しになるところでした
マヤ:9
レン:また何かあれば言え
レン:俺はともかくこのお人好しが力になるだろう
ソル:うっせーっての
マヤ:ふふ…ぜひゆっくりと温泉に浸かっていってくださいね
マヤ:…と言いたい所なのですけれど
マヤ:どうやら、そんなお時間はなさそうですね…
ソル:ごめんやるべきことが多くてさ
マヤ:32
マヤ:お気になさらないで下さい
マヤ:ですが…いつか来てくださいね
マヤ:その時はこの私が誠心誠意、おもてなしいたしますっ!
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マヤ:私はこの温泉郷で働いているマヤと申します
マヤ:この間はソルさんとレンさんにも大変お世話になりまして……
ショウドウジ:そのマヤさんが一体なんの用でござるか?
マヤ:まずは温泉郷を救っていただきありがとうございました
ニア:あれはニア達にとっても必要なことだったにゃ
ニア:だからお礼はいらないにゃ
マヤ:お礼を伝えるのは礼儀ですし感謝しているのは事実ですので!
ショウドウジ:それで、本題はなんでござる?
マヤ:それが、ここ最近……少し困ったことがありまして……
ニア:困ったこと?
マヤ:正体不明の覗き魔が出没して女風呂が覗かれると苦情が相次いでいるんです
ニア:こんな時に覗きだなんて許せないにゃ……
ショウドウジ:そのような不心得者は許せないでござる
マヤ:捕まえようとはしたのですが……
ショウドウジ:逃げられてしまったわけでござるな?
マヤ:その通りでございます……覗き魔の捕縛をお願いできませんか?
ショウドウジ:拙者に任せて下されぇ!
ニア:もちろんにゃ!
ショウドウジ:この正道寺、人々の安息のため全力で取り組む所存ッ!!
ニア:せっかく温泉を直したのにゆっくりできないと意味ないにゃ
マヤ:ああ、ありがとうございます!よろしくお願いいたします!
chattalk_21031102
マヤ:覗き魔を捕まえたとうかがいましたがどうなりましたか!?
ショウドウジ:もちろん、きっちりと成敗したでござる!!
ニア:もう二度と覗けないようになったにゃ
マヤ:それでしたら安心ですね
ニア:残念ながらそうとも言い切れないにゃ
マヤ:41
ショウドウジ:それはどういうことでござるか?
ニア:魔法で痕跡を調べたら覗いていたのは1人じゃないにゃ
ショウドウジ:なんですとぉおおっ!!
ニア:だから他にも犯人はいるにゃ
ショウドウジ:許せん! そいつもつかまえるでござる!
マヤ:25
ニア:3
chattalk_21031103
ショウドウジ:覗き魔、捕まえたでござるううううっ!!
ニア:またアスラ兵かにゃ……こいつらどうしようもないにゃ……
マヤ:ありがとうございます!これで今度こそ安心して皆様が温泉に入れますね!
ニア:そう言いたいけれどまだなんだにゃ
マヤ:41
ショウドウジ:こやつを捕まえる時に逃げていく影を見たでござる
マヤ:一体、どれだけ覗きがいるのでしょう?
ニア:せっかく温泉を直したのに……
ショウドウジ:こんなことをするなんて本当に迷惑でござるな
ニア:ふふふ…絶対に許さないにゃ
ショウドウジ:42
マヤ:42
ニア:絶対に逃がさないにゃどこまでも追いかけて捕まえて…
ニア:しっかりとたっぷりとおしおきするにゃ!
chattalk_21031104
ショウドウジ:成敗ぃいいいいっ!!
ニア:これで終わりにゃ!!
ショウドウジ:アスラ帝国軍が覗きとは…
ショウドウジ:38
ニア:39
マヤ:13
マヤ:今度こそ終わりでしょうか?
ショウドウジ:これ以上はさすがにいない…と思うでござる
マヤ:1人や2人ではなくこれほどいたとは驚きですね……
ショウドウジ:温泉でのんびりするのも大変でござるよ
マヤ:お二人のおかげで安心して温泉を使えるようになりました
マヤ:9
ニア:17
ショウドウジ:ニア殿?
ニア:念のため、もう少しだけ見回りをするにゃ
ショウドウジ:わかりましたぞ!
ショウドウジ:しらみつぶしに残りを探すでござるよっ
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ニア:お待たせしたにゃ
マヤ:いろいろとお願いしてしまい大変申し訳ございませんでした
ショウドウジ:気にすることなどありませんぞ
ショウドウジ:当然のことをしただけでござる
ニア:そうにゃ、覗きなんてするやつは許さないにゃ
マヤ:おかげで皆様が落ちついて温泉を使えるようになりました
マヤ:重ね重ね……本当にありがとうございました!
ニア:それは良かったにゃ!
マヤ:今度はお友達も連れて温泉に入りに来てください
ニア:ありがとうなのにゃとっても嬉しいにゃ
ショウドウジ:さて、戻るでござるか
ニア:そうするにゃ
マヤ:気を付けてくださいねその辺りは滑りやすく――
ショウドウジ:ぬああああああああっ!?
ニア:正道寺っ!?
ショウドウジ:ごぼごぼ、ぶはっ、ごほげふっ、何が……
温泉女性客A:きゃああああああっ!!
温泉女性客B:覗きよーーーーっ!!
ショウドウジ:覗きですとっ!?不埒者はどこにいるでござるかっ!?
温泉女性客B:何とぼけてるのよっ!
温泉女性客A:あんたのことよっ!!
ショウドウジ:ち、違いますぞっ!拙者が覗きだなんてそんな……
温泉女性客B:違わないわよっ!出てって!
ショウドウジ:あらぬ誤解ですぞぉおお!
ショウドウジ:拙者、この命に賭けて誓いますぞ!
ショウドウジ:覗きなどと卑劣な行為は断じて!断じてしていないと!!
ニア:正道寺、何をしてるにゃ!いいからさっさと退散するにゃ!
ニア:居座れば居座るほど泥沼にゃ!!
ショウドウジ:ニア殿、誤解を解きに行かせてくだされっ!
ニア:いいからこっちに来るにゃ
ショウドウジ:拙者は、拙者は、覗きなどではございませんぞおおっ!!
マヤ:ふふふ、最後まで楽しく賑やかな方々でしたね