talk_11032905
ソル:さ、星剣を作りに行こうぜ!
サリ:過酷な環境と聞きましたが……
スピカ:どんな所なんだろう……
ソル:どんな場所だって関係ないさたとえ火の中、水の中ってやつだ
スピカ:ふふ、そうだね
talk_11032906
ソル:もうすぐ町に着くな
スピカ:鍛冶場までもうすぐだね
ソル:ああ、そうだな
ショウドウジ:もうひと踏ん張りですぞぉぉぉぉ!
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タバンヤンド住人:鍛冶場へ行く? 本気なのか?
ソル:もちろん、本気だ
タバンヤンド住人:あんなところに何の用だ?
スピカ:そんなに酷い場所なんですか?
タバンヤンド住人:ああ。ひでえとこだ
タバンヤンド住人:火口も近えし、まともなやつなら長居しねえし、したいと思わねえ
タバンヤンド住人:悪いことは言わねぇやめておけ
ソル:……たとえどんな場所だろうとオレ達が行くのは変わらない
タバンヤンド住人:そこまでこだわるなんてどんな理由があるんだ?
ソル:剣を鍛えるためだ
タバンヤンド住人:剣なら他の鍛冶場がいくらでもあるだろうに
ソル:聖光の星剣を作るにはそこしかないんだ
タバンヤンド住人:おいおい、そんなもん本気で鍛えるつもりか?
ソル:そうだ
タバンヤンド住人:……本気みてぇだな
スピカ:あの、どうにか場所をお教えいただけませんか?
タバンヤンド住人:そりゃかまわねぇが……
タバンヤンド住人:聖光の星剣みたいなもんを鍛える以外には人が寄りつかねぇそれがどういう意味かわかるだろ?
ソル:今はほとんど使われてないのか?
タバンヤンド住人:それもある、が……
タバンヤンド住人:今はモンスターの巣窟になってるって噂だぜ?
タバンヤンド住人:……それでも気持ちは変わらねえのか?
スピカ:はいっ
タバンヤンド住人:覚悟はできてるみてぇだな場所は教えてやる後は好きにしたらいい
スピカ:ありがとうございますっ
talk_11032901
クロム:鍛冶場についての情報も得ましたしさっそくですが、向かいましょう
ニア:そこで聖光の星剣を作ればいいんだにゃ?
ソル:ああ、剣があれば暗黒龍を救えるはずだ
ジェイ:た、大変だ!
ニア:にゃ? すごく慌ててるにゃ
スピカ:あの、何かあったんですか?
ジェイ:モンスターが……
ジェイ:モンスターが群になって町へ向かってきてるんだ!!
ニア:それは大変にゃ!?
スピカ:ソル君、もしかして……
ソル:……暗黒龍の影響かもしれないな
ジェイ:暗黒龍? もしかして……
ジェイ:双龍様に何かした連中ってお前らなのかっ!?
スピカ:……っ
ソル:……そうだ
スピカ:ソル君っ!?
ジェイ:やっぱりそうなのか……
ジェイ:お前らが双龍様をあんなふうにしたんだな!
ソル:そう思われてもしかたないことをオレ達は……した
ジェイ:お前ら……お前らのせいで……モンスターが来るんだぞ!?
ジェイ:お前らが町に来なければこんなことにならなかったんだっ
タマモ:誰が悪いとか、誰の責任だとかそんな話をしてる場合なわけ?
クロム:僕達を責めたところでモンスターはいなくなりません
ジェイ:くそっ、どうすればいいんだよっ
タマモ:ソルち、どうする?
ソル:オレがどう答えるかなんてわかってて聞いてるだろ?
タマモ:そうだけどさ、こういうことは一応、聞いておかないと
ソル:何もかもオレ達の責任だなんて思うのはやめたんだ。でも……
ソル:目の前で危ない目に遭う人を放っておくようなことはしたくない
ソル:みんな、力を貸してくれモンスターを押し返す!
スピカ:ソル君ならそう言うと思ってたよ
タマモ:そうそう、そうじゃなきゃソルちじゃないもんね
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ソル:思っていた以上に厄介だなみんな、大丈夫か?
スピカ:まだ戦えるよっ。でも……
オメガ:あんなに倒したのにまだ、いるモンスター、たくさん、いる
ショウドウジ:どこから集まってきたのかずいぶんな数でござる
オメガ:モンスター、いっぱい倒したオメガ達、がんばった
オメガ:それなのに、倒しても倒してもどんどん来る
ショウドウジ:ならば、すべてのモンスターを倒せばいいだけのこと!
ソル:そう言いたいところだけどいくらなんでもこれだけの数を相手にするのは厳しいぜ
オメガ:モンスター、町へ向かってるオメガ達だけで防げないっ
オメガ:ソル、どうする?オメガ達、どうしたらいい?
スピカ:私達だけじゃ倒しきれないよっこのままだと町が……
ショウドウジ:拙者達にできることは少しでも敵の数を減らすこと!
ショウドウジ:この正道寺、力尽きるその時まで倒して倒して倒しまくるでござる!
ショウドウジ:さあ、かかってくるでござる!いくらでも相手をしてやりますぞおおおおおっ!!
ケイ:気になってきてみれば無茶をしてるじゃないかい
ショウドウジ:ケイ殿、なぜここに……!?
シンヤ:親方が気になってしかたないみたいだから……
シンヤ:ひぐっ!? いててて……酷いっす、親方
ケイ:そんな軽口を叩く余裕があるならハンマーでモンスターの一匹でもぶっ叩いてきなっ!
シンヤ:わかったっす
ソル:……いいのか?
ケイ:いいも何も、あたしらの町を自分達の手で守るだけさ
シンヤ:親方、全部を倒すのは無理っす
ケイ:だったら時間稼ぎに専念しな!
ケイ:それなら剣を打つくらいの間は持つだろうさ
ソル:ケイ……
ケイ:ぼーっとしてるんじゃないよとっとと行きなっ!
スピカ:はい!
talk_11032903
レン:どこを見てもモンスターだらけだな
ソル:倒しながらだと時間がかかりすぎるっ
スピカ:せっかくケイさん達が作ってくれた時間が……!
クラハ:あんた達ってばどこにいてもおんなじことしてるんだから
ソル:蔵葉……?
クラハ:おひさー
スピカ:どうして、蔵葉さんが……?
クラハ:どうしてって……そんなことを気にしてる場合?
クラハ:……手助け、必要なんでしょ?
ソル:蔵葉、よろしく頼むっ
クラハ:へえ、他人の助けを素直に受け入れるようになったんだ
クラハ:ちゃんと成長してるじゃん
スピカ:ありがとう、蔵葉さん
クラハ:いいって、双龍ちゃんのためでもあるんだしさ
レン:お前らしい理由だなだが……助かった
ソル:このままモンスター達を押し返すぞ!
talk_11032904
ニア:こんなに倒しているのに勢いが衰えないにゃ
クラハ:……あたしらでさえこの状況ってかなりまずいんじゃない?
サリ:どれだけモンスターが残っているのでしょうか?
ニア:わからないにゃ。でも……
ニア:まだ終わりじゃないってことだけはわかるにゃ!
サリ:ニア様、お気を付け下さい沙璃が守ります
ニア:大丈夫だにゃ。まだやれるにゃ!
ソル:いくらここを抑えても他の場所まで手が回らない
クラハ:こりゃ、まいったわねー
シンノ:弱音とはらしくないですよ蔵葉
キリエ:助けに来たよっ!
ソル:シンノ、それにキリエまで
キリエ:レジスタンスのみんなも一緒だよっ
シンノ:微力ながら、私達も手助けいたします!
スピカ:皆さんありがとうございます!
talk_11033001
ハント:……モンスターの気配は遠のいたようだな
モモ:はふー、さすがに疲れたよ~
ソル:助けに来てくれたみんながいなかったらと思うとぞっとするな
スピカ:蔵葉さん達がいなかったら防ぎきれなかったよね
クラハ:そう言ってもらえるのは嬉しいけど、ちょっと気が早いんじゃない?
シンノ:ええ。まだ終わってはおりません
ソル:そうだな。聖光の星剣を手に入れて、暗黒龍を助けないと
シンノ:そのためにも皆さんは先に進んでください
ソル:……オレ達は?
ソル:シンノ達はどうするんだ?
シンノ:…………
クラハ:そんなこと、気にしないでいいんだけど?
スピカ:私達に知られたくないことがあるんですね?
シンノ:……隠しても無駄のようですねその通りです
シンノ:ここはどうにかなりましたがこの先にもモンスターの被害を受けている場所があります
ハント:逃げたやつらが他の場所を襲っていたのか
モモ:ソル君、助けに行きたい?
クラハ:やめてよね。今、最優先でやるべきことはなに?
ソル:…………
ハント:ソル、いつまでモンスターの相手を続けるんだ?
ハント:僕達は星剣を作りにきたんだ
ハント:暗黒龍をどうにかしなければ状況は悪化し続けるぞ
クラハ:そうそう、わかってるじゃん
スピカ:だったら、鍛冶場へ行くのとモンスター退治で半分ずつに別れたらどうかな?
ハント:今、戦力の分散をするのは悪手だ。どこも守れなくなる
シンノ:だからこそ私達に任せてください
クラハ:だからそう言ってるじゃん
スピカ:え? でも……
シンノ:各個人の力はあなた達には及びませんが人数はいます
クラハ:あんたらが剣を作る間くらい大丈夫だって
キリエ:蔵葉お姉ちゃんはお兄ちゃん達と一緒に行って
クラハ:え……?
シンノ:星剣を鍛える場所に巫女がいた方がいいでしょう
キリエ:こっちのことは任せてっ
クラハ:……わかったそれじゃ、頼むね
スピカ:シンノさん、キリエちゃん……
シンノ:バロンさんやケイさんがいればきっと聖光の星剣を鍛えられます
バロン:うん、ざいりょうもそろってるしだいじょうぶだよっ
シンノ:みなさんも、気をつけて
ソル:後は任せた俺達は……剣を作りに行く!
talk_19030602
ショウドウジ:ふおおおおおおおおっ!?熱くて暑いでござるぞおおっ
ソル:すごい熱だな……
クロム:なるほど、たしかに過酷な環境と言えますね
レン:鍛冶場が使われなくなった理由がわかるな
オメガ:人間には、大変な環境オメガでも長くいたくない
バロン:だったらあきらめてひきかえす?
ケイ:あんたらがここまで来たのは星剣を打つためだろ?
レン:ああ、そうだ
バロン:それならまよってなんていられないよね?
ソル:オレ達はみんなの思いを背負っているんだ
ソル:だから……今は迷わない
スピカ:ここで諦めたりしないよ
ソル:みんな、進もう!
talk_19030603
ソル:……モンスターがいるな
モモ:話に聞いてた通りだね~
エグゼ:めっちゃ凶悪そうなんすけど
エグゼ:せっかく鍛冶場についたのにあいつがいたら使えないすよ
ソル:追い出しても剣を作っている時に戻ってきたらやっかいだしな
モモ:やっつけちゃう?
エグゼ:うええ……あんなのに勝てるんすか?
モモ:大丈夫だよ……たぶん
エグゼ:たぶんとか言ってるすよっ
モモ:大丈夫だって……きっと
エグゼ:今度はきっととか言ってるすっ
ソル:何にしろ、やるしかないだろ
エグゼ:やっぱりすかっ!?
ソル:いくぞ、みんな!バロン達が剣を鍛えあげるまであいつをなんとかするぞ!
モモ:おー!
talk_19030604
ソル:はぁ、はぁ……なんとか退治したぞ
スピカ:け、剣は……?
バロン:できた~
バロン:これが星剣だよっ
ケイ:思っていた以上に手間取っちまったね
クラハ:やっと、できたんだ
スピカ:蔵葉さん、それが……?
クラハ:そう、聖光の星剣、だよ
ソル:……すごいな
タマモ:前のとは明らかに違うわ力を感じる……
クラハ:お願い、双龍ちゃんを――
ソル:ああ、わかってる余韻に浸るのはまだ先だ
ソル:暗黒龍との戦いはオレ達に任せてくれ
クラハ:ありがとう
talk_11033002
ショウドウジ:シンノ殿やキリエ殿が心配でござるな
サリ:今も戦っているのではないでしょうか?
オメガ:オメガも気になってた様子、見に行く!
ショウドウジ:急ぎ戻るでござるよっ!
talk_11033101
スピカ:キリエちゃんっ!?
キリエ:お姉ちゃん達……?
モモ:何があったの?
キリエ:レジスタンスのみんなが防衛するために戦ってて……
タマモ:その人、怪我してるじゃない
キリエ:治療のために安全なとこまで運ぶところだったの
モモ:ということは、この先にいる人達はモンスターと戦っているんだね~?
キリエ:そうなの。だから――
ソル:わかっている。オレ達も一緒に戦うよ
キリエ:ありがとうっ
怪我したレジスタンス:う……
怪我したレジスタンス:あ……ここは……?
キリエ:動いたらだめ。すぐに治療してもらうから
怪我したレジスタンス:その前に、仲間に伝えることがあるんだ……
スピカ:どんなことですか?私達が伝えますっ
怪我したレジスタンス:オレの傷は……う、ぐぅ……モンスターにやられたんじゃない
スピカ:どういうことですか?
怪我したレジスタンス:相手は、帝国の……アルデバラン軍の兵だった
ソル:なんだって……!?
怪我したレジスタンス:防衛するために町は混乱しているやつらはそれに乗じて……
クロム:これはなんともタイミングが悪いですね
エグゼ:泣き面に蜂ってやつすね
ハント:暗黒龍はどうするんだ?
ソル:わかっている。でも……
クロム:アルデバラン軍が相手となれば対処できるのは僕達だけでしょう
ハント:余計なことをしている時間はないはずだ
エグゼ:だったら急ぐしかないすね
ソル:エグゼ……?
クロム:悩んでどちらも疎かになるよりもいいでしょう
ソル:クロムも……
ハント:時間を無駄にできないやるのならば行くぞ
ソル:ああ、そうだな。行こう!
talk_11033102
-:ソル達は目の前の光景を見て絶句していた。
-:死屍累々。そこには数多くの兵士達が折り重なるように倒れていたのだ。
クロム:鎧や紋章などから見るにアルデバラン軍のようです
レン:何かと戦った後のようだが……
スピカ:み、みんな、あっちを見てっ!
-:cutin_00029_00
ソル:暗黒龍……!
レン:まさかこんなところにいるとはな……
クロム:こちらの世界に来てからは予想外なことばかりですね
レン:退屈しないでいいじゃないか
ソル:あいつを放っておけば被害はさらに広がるだろうな
ソル:ここで戦うか……?
レン:そのために聖光の星剣を作ったのだろう?
クロム:星剣を作り終えた今となっては好都合と言えなくもありません
スピカ:こっちに向かってくるよっどうするの、ソル君っ
ソル:聖光の星剣を使って暗黒龍を倒す!
ソル:行くぞ、みんな!
talk_19030605
ソル:く……!?
スピカ:ソル君、大丈夫っ!?
ソル:ああ……大丈夫、だ
スピカ:そんな……
エグゼ:聖光の星剣が通じないってマジすか
モモ:これは予想外だったね~……どうしようっか
ソル:まだだ……
スピカ:ソル君……?
ソル:まだ、終わってないオレ達は、まだ戦える
ソル:勝てないのならせめて少しでもダメージを与える
ソル:これ以上、被害を広げないためにみんなも力を貸してくれ!
モモ:うん、そうだね諦めるには早すぎたよ
エグゼ:やってやるすよっ
ソル:うおおおおおおっ!
-:cutin_00029_00
暗黒龍(右頭):ギュオオオオオオッ!
暗黒龍(左頭):ガアアアアアアアッ!
ソル:はあ、はあ、はあ……
ニア:暗黒龍が逃げていくにゃっ
スピカ:今のは……なんだったの?
サリ:一瞬のことでしたが聖光の星剣が光ったように見えました
ソル:剣が光った……?
スピカ:暗黒龍が逃げたのはそのおかげなのかな
サリ:沙璃にはわかりませんが可能性はあると思います
ニア:でも、どうして戦っている時には光らなかったのにゃ?
ソル:それはオレにもわからないけど、はっきりしたことはある
スピカ:……そうだね
ソル:どうにか聖光の星剣を使えるようにならないと……
ソル:暗黒龍と何度戦っても勝てない
talk_11033103
シンノ:皆さん無事だったんですねよかった……
モモ:シンノさん達こそよく無事で
シンノ:ええ。どうにか第二波も退けることができました
エグゼ:あれだけの数に攻められて守り切ったのはすごいすよ
シンノ:サディさんとその部下の方々のおかげです
サディ:双龍様は、人々が傷つくことを望んだりしないでしょう?
ソル:それでも、だよありがとう、サディ
ソル:サディ達がいなければ町を守りきれなかったはずだ
サディ:守りきったわけではないわ
タマモ:どういうこと?
サディ:暗黒龍がいる限り、同じことがおきるはず
ハント:つまり、またモンスター達が襲ってくるというわけか
サディ:残念だけれど、その通りね
シンノ:今、手分けをして防衛のための準備を進めています
ソル:……オレ達にも手伝わせてもらえないか?
サディ:人手はいくらでも欲しい状況だけど……いいのかしら?
ソル:ああ、任せてくれ
サディ:ありがとう、お願いするわね
シンノ:聖光の星剣もあるのならば百人力でしょう
ソル:……剣の力は当てにはできないんだ
シンノ:それはどういうことでしょう?
ソル:この剣を使っても暗黒龍を倒せなかった
シンノ:星剣の力を使ってもですか?
サディ:それほどの相手だということ?
モモ:たしかに強かったけどそれだけじゃないんだよ~
ソル:オレが、この剣の力を使いこなせなかったんだ
シンノ:原因はわかっているのですか?
ソル:……わからない
サダルメリク兵A:サダルメリク様、ご指示をお願いします
サディ:わかったわ
シンノ:あまりのんびりとしてはいられないようですね
サディ:話の途中で悪いのだけれどその続きは後にしましょう
talk_11033201
クラハ:そっちの準備はどう?
ソル:あ、ああ大丈夫……だと思う
クラハ:なんで自信なさげなわけ?
ソル:いや、そんなことは……
クラハ:あるっしょ?
ソル:……悪い
スピカ:みんなもいるんだし大丈夫だよっ
ソル:モンスターが来たらちゃんと撃退してみせる
クラハ:だったらいいけど……
クラハ:まぁーたくだらないこと考えてたんでしょ?
ソル:……くだらない?
クラハ:あんたらは戦う時に手を抜いていたわけ?
エグゼ:そんなことしてないすよっ
エグゼ:自分達にできることをやってるっす!
クラハ:あたしもそう思ってる
エグゼ:へ……?
クラハ:ちゃんとやるべきことをしてたじゃん
クラハ:一回だめだったら諦めるの?
ソル:いや、諦めない諦めるつもりはない
エグゼ:でも、簡単に割り切れることじゃないす
スピカ:もしも、また……
ソル:がむしゃらに前を目指していた時は気付かなかった
スピカ:最善だと思っていたことがそうでなかったらって……
クラハ:そんなのはやる前に考えることじゃないっしょ
クラハ:今、自分達にできることをするしかないの
ソル:ああ……
クラハ:モンスターが攻めてきたみたい
スピカ:また……しかもこんな時に
クラハ:ね? 悩んだり後悔してる暇なんてないでしょ?
ソル:……そうだなこっちは任せてくれ
talk_19030606
ハント:蔵葉にはああ言ったがやれるのか?
ソル:もう失敗はできない
ハント:お前は何を怖れている?
モモ:戦うことが怖い?
ソル:いや、そうじゃない
ソル:戦いが怖いんじゃない失敗することが怖いんだ
ソル:はは……今までは気にしてなかったのにな
ハント:臆病ではなく慎重ならば何の問題も無い
モモ:そうそう、問題ないよ~
ハント:意気込みすぎて空回りするよりはそのほうがいい
モモ:それに、戦っているのはモモ達だけじゃないよ?
ハント:僕達がいなくてもシンノ達はちゃんと耐えていたじゃないか
ソル:……そうだな
モモ:もう大丈夫そうだね
ソル:失敗は失敗、敗北は敗北だだけど……
ソル:同じことはくり返さない次は成功させる
ソル:行こう、みんな!
ハント:ああ
talk_11033202
スピカ:どうにかなったね
ソル:うだうだ考えるよりも動いているほうがいいな
スピカ:ふふっ。ソル君らしいね
キリエ:みんな!
スピカ:キリエちゃん
クラハ:こっちも終わったみたいね
ソル:蔵葉、無事だったんだな
クラハ:心配されるようなことはなかったわよ
クラハ:……って言いたいけどそれなりに大変だったわ
キリエ:お兄ちゃん達こそ大丈夫だった?
ソル:ああ、オレ達は……
モンスター:グルウウウウウ!
スピカ:モンスター!?
クラハ:まだ残ってたわけっ!?
ソル:キリエ、危ないっ!?
キリエ:え……?
ソル:くそ、間に合わな――
キリエ:わわっ、危ないっ!?
キリエ:はああっ!! たあっ!!
ソル:なっ!?
スピカ:えぇ……!?
キリエ:もう……びっくりさせないでよねっ
スピカ:キリエちゃん……?
キリエ:蔵葉お姉ちゃんっ
クラハ:わかってるっつーの
クラハ:たあああっ!!
ソル:蔵葉……?
クラハ:……で、いつまで呆けた顔してるわけ?
ソル:あ、ああ……そうだな
クラハ:まったく……ちゃんとトドメを刺しておきなさいよね
キリエ:びっくりしちゃったね蔵葉お姉ちゃん
スピカ:二人とも、すごかったよ?
キリエ:えへへ。ありがと
クラハ:こっちだって経験を積んでるしこれくらいできるっつーの
ソル:……良かった
キリエ:良かったって何が?
ソル:二人が無事なことがだよ
ソル:取り返しのつかない過ちを犯すところだったんだ
クラハ:はあ? あんた何様なわけ?
クラハ:少しはマシになったと思ったらまだそんなこと思ってんの?
ソル:いや、でもオレ達が見落としていた敵が……
クラハ:双龍ちゃんに負けてからまた何か抱えてると思ってたけど……
クラハ:そんなことまで責任を負うつもりなわけ?
クラハ:産まれてから一度も失敗してない人間なんているわけないじゃん
クラハ:そんなのがいたらもうそれは人じゃない
クラハ:誰もが失敗を、後悔を胸に抱えているの
ソル:そう、だな……
クラハ:自分にできることだけすればいいの
クラハ:あたしらはあたしらで自分にできることをしてるんだから
クラハ:守ってもらうばかりじゃないあたしらだって戦える
キリエ:そうだよ。モンスターなんてやっつけちゃうんだからっ
ソル:暗黒龍をどうにかしなくちゃモンスターを全部倒さなくちゃ……そう考えてた
キリエ:そう思ってくれるのは嬉しいけどお兄ちゃん、がんばりすぎだよ
ソル:……また間違えていたみたいだ
クラハ:生きるってことは何かに挑戦しているってことじゃん
クラハ:挑戦しているってことは失敗しているってことでしょ
クラハ:失敗しない挑戦はただの作業
クラハ:何の失敗もしない人生は何もしていない人生
クラハ:あんたはちゃんと前に進んでる
クラハ:失敗をしたと思うならそれを乗り越えるだけ
クラハ:……そうでしょ?
ソル:失敗してもいい。それを取り戻せばいい……か
キリエ:わわっ。大変だよっ
キリエ:モンスターがたくさん来てるっ
エグゼ:暗黒龍の影響を受けたモンスターすね
クラハ:わかっていると思うけれどあんた達がやるべきことは?
ソル:気負いすぎないこと
エグゼ:無理せずに生きて戻ってくることすね
スピカ:そうすればやり直す機会もあるから
モモ:自分達だけで全部をどうにかしようとしないこと~
ソル:オレ達の後ろにはみんながいてくれる
ソル:だからこそ、自分にできることに全力を尽くす!
キリエ:私達のことも信じてっ
ソル:ああ。後ろは頼むよ
クラハ:任せなさい
ソル:暗黒龍を救うためにもあいつらを倒すぞ!
talk_11033301
ソル:ジャックマン……?
ジャックマン:何を驚いている
ソル:こんなところで会うなんて思っていなかったから……
ジャックマン:俺も生きて再会することがあるとは思ってはいなかった
ソル:物騒なことを言わないでくれ何にしても無事だとわかってよかったよ
ジャックマン:貴様達も変わらず……いや、変わったようだな
スピカ:変わった……どこか違っていますか?
ジャックマン:出会った頃とは顔つきが違う
ジャックマン:ただの甘ちゃんだったが多少はマシになったようだな
ソル:もう少し素直に褒めてくれてもいいんじゃないか?
ジャックマン:褒められたいのならば俺以外の誰かに頼むんだな
ソル:まったく、相変わらずだな
ジャックマン:お互いにな。しかし今はそんなことをのんびりと話している場合じゃない
ソル:ああ……そうだな
ニア:ジャックマンはここで何をしていたんだにゃ?
ジャックマン:この場所を防衛拠点にするための準備だ
サリ:防衛拠点ですか?
ジャックマン:対侵入者用の設備を整えたりトラップの用意を少しな
ニア:少しなんてもんじゃないにゃかなりのもんだにゃ
サリ:これを一人でやったんですか?
ジャックマン:あいにくとどこもかしこも手が足りなくてな
ソル:すごいな……
ジャックマン:だが、これでは不完全だ
ソル:だったらオレ達も何か手伝えることが――
ジャックマン:頼みたいところだが……
スピカ:ソル君!
ニア:何かが来るにゃ!
サリ:ニア様は沙璃の後ろへ隠れてくださいっ
ニア:戦うなら一緒にゃ隣は任せるにゃ!
スピカ:後、もう少しなのにっ
ソル:……させない
ソル:オレ達の邪魔をするなあっ!
ソル:これは……
ニア:星剣に力が集まっているにゃ
サリ:すごいです……
スピカ:見て!
ニア:みんな逃げていくにゃ
ジャックマン:その剣の力か……
ソル:そう、みたいだ
ジャックマン:なかなか大したものだなしかし……
ジャックマン:モンスター達がいつまた襲ってくるかわからん
ソル:敵が来たら、またオレが星剣を使えば――
ジャックマン:ずっとここにいるつもりか?
ソル:それは……
ジャックマン:お前らには譲れない目的があるんだろう?
ソル:……ああ
ジャックマン:ならば、その剣に頼らずとも防衛できるようにするべきだ
ニア:その通りだにゃ
サリ:では防衛設備の強化が必要ですね
ジャックマン:時間には限りがあるができることをやるしかない
ソル:だったらせめてオレ達にも手伝わせてくれ
ジャックマン:……いいのか?
スピカ:それくらいのことをする時間はあります!
ジャックマン:ならば遠慮なく容赦なく手伝わせるとしよう覚悟しておけ
chattalk_11033302
ソル:これでいいんだよな?
ソル:202103331
ジャックマン:いちいち確認をする必要があるのか?
タマモ:ということは
タマモ:1
タマモ:ってことよね?
ハント:素直にこれで問題ないと言えばいいものを
タマモ:相手はジャックマンよそんなの今さらでしょ
ハント:言葉にしなければ伝わらない
ハント:今はミスをしているような余裕はないはずだ
ジャックマン:わかったわかったそれで問題ない
ジャックマン:…これでいいんだろ?
タマモ:41
ソル:よし、それじゃ次だ
chattalk_11033303
モモ:見つけてきたよー
モモ:202103341
ジャックマン:それだ。よくやってくれた
モモ:41
エグゼ:えええええええっ!?
エグゼ:い、いったいどうしたすか!?
ジャックマン:…いいからとっとと持って来い
モモ:いつものジャックマンに戻ったね~
エグゼ:態度が悪いほうが安心するなんて…
レン:ジャックマンこれで全部のはずだ
ジャックマン:ああ、材料はそろったようだな
ジャックマン:これでバリアー発生装置が作れる
レン:何のための材料集めかと思えば、そういうことか
クロム:なかなか面白くなってきましたね
ジャックマン:遊びじゃないんだがな…
クロム:当然、わかっています
レン:…時間がないとっとと作るぞ
talk_11033304
レン:よし、問題なく完成したな
ソル:早くジャックマンのとこに持っていこうぜ
レン:ああ
talk_11033305
ジャックマン:……よし、これで防衛設備もどうにかなるな
ソル:それが完成したらモンスターが来ても対処できるのか?
ジャックマン:そのための準備だ。もっとも……限界はある
クロム:そうは言っていますがなかなか見事な作りですよ
ハント:すべてが必要最低限にしかし無駄なく配置されている
クロム:その上で、しっかりと効果を発揮できるようになっています
ジャックマン:安心するな。手は尽くしたが完璧ではない
ソル:だったら、ここを攻められたらどれくらい持つんだ?
ジャックマン:今まで襲ってきたモンスターと同程度の規模ならしばらくは問題ない
ソル:そうか。なら、守るんじゃなくて打って出ることができるな
ジャックマン:何をするつもりだ?
ソル:オレ達にしか……いや、違う
ソル:オレ達がすべきことをするだけだ
talk_11033401
クラハ:へえ……たいしたもんね
ジャックマン:しかし、町の全てを完璧に守りきるのは不可能だ
クラハ:こんだけやってあるなら……
ジャックマン:何をするつもりだ?
クラハ:悪いようにはしないから任せて見てて
クラハ:はあ、はあ、はあ……さすがに疲れるわ
ジャックマン:トラップと防御の強化……霊力を使った結界か?
クラハ:そーゆーこと
クラハ:あたしの全霊力を使ったからそれなりの効果はあるはずよ
クラハ:これでかなりの時間がかせげるわ
ソル:あとは、オレ達が暗黒龍をなんとかすれば……
クラハ:影響を受けて暴走しているモンスターはいなくなるわね
スピカ:でも、暗黒龍がどこにいるのかわからないよ?
サディ:私に任せて
ソル:サディは知っているのか?
サディ:今はわからない……けど……
-:サディは胸の前で手を組み目をゆっくりと閉じる。
サディ:……わかったわ
ソル:わかったって暗黒龍の居場所がか!?
サディ:昔エネルギーをわけてもらった影響でしょう
サディ:気配……というようなものを感じることができるの
クラハ:巫女のあたしでも、双龍ちゃんの居場所を探るのは難しいのにすごいじゃん
スピカ:それで、どこにいるんですか!?
サディ:あちらへしばらく行った辺りに気配を感じます
クラハ:向こう……しばらく行ったところ……タバン溶岩洞のある辺りかも
サディ:それで、深い場所にいるように感じたのね
クラハ:つまり暗黒龍はタバン溶岩洞の中にいるってわけね
スピカ:そんなところで何をしているのかな?
ハント:この前の戦いで与えたダメージを回復しているんじゃないか?
クロム:あの戦いは無意味ではなかったということですね
スピカ:暗黒龍の傷が治る前にどうにかしないと……
ソル:……新たに被害を受ける前に倒すしかない
ソル:みんな、それでいいか?
スピカ:うん、行こう
クロム:回復して移動されたら探すのも追うのも難しいでしょう
ハント:戦うのならば今が最大でおそらく最後のチャンスだ
サディ:私も一緒に行くわ
ソル:まだ本調子じゃないだろ?
サディ:気にしないで
ソル:サディ、無理をするなって
サディ:治っているから
ソル:そうは言っても……
サディ:私なら、近づくほど双龍様の居場所が正確にわかります
クラハ:……連れていくしかないんじゃないの?
スピカ:ソル君、サディさんにも一緒に来てもらおう
ソル:……わかった
サディ:ありがとう、皆さん
クラハ:決まったみたいねここはあたし達に任せてあんたらはさっさと行っちゃいな!
ソル:……わかった、後は頼む
talk_19030607
サディ:あ……
スピカ:どうしたの?
サディ:感じたわ。間違いない……暗黒龍はここにいる……
ソル:……そうか
エグゼ:わかってはいたけれど実際にいるとわかると嫌なもんすね
モモ:今度こそ勝って双頭の龍を助けるんでしょ~?
エグゼ:わかってるすよ
エグゼ:逃げたりするつもりはないすから
サディ:では、行きましょう
ソル:みんな油断するなよ
talk_19030608
-:cutin_00029_00
ソル:オレ達の言うことがわかるか!?
暗黒龍(右頭):グルルルウルルウウゥ
暗黒龍(左頭):ガアアアゴオオォオォ
サディ:わからないみたいですね
スピカ:ソル君、やっぱり……
ソル:ああ……でも覚悟は決めたな、スピカ
スピカ:うん、やろう、ソル君
ソル:聖光の星剣、力を貸してくれ!
-:cutin_00031_00
暗黒龍(右頭):ギュオオオオオオッ!!
暗黒龍(左頭):ガアアアアアアアッ!
サディ:ソル、暗黒龍がひるんだわ
ソル:悪いな、暗黒龍――いや、双龍
ソル:オレ達があんたを闇に堕とした謝ったところで変わらない
ソル:だから……
ソル:オレ達があんたを解放する!
スピカ:うん。私も、もう迷わない
ソル:行くぞ、みんなっ!
talk_19030609
ソル:はあっ、はあっ、どうだ!?
スピカ:お願い、戻って……!
-:ソル達は祈るような気持ちで暗黒龍を見つめていた。
-:暗黒龍の体を覆っていた闇がゆっくりと薄れ、晴れていく。
双頭の龍(右頭):グルゥウウウ……コレハ?
双頭の龍(左頭):グガ、グルゥ……ドウナッテイルノ……?
ソル:言葉が……
ソル:オレ達のことがわかるのか!?
双頭の龍(右頭):どうやら、そのようだ
双頭の龍(左頭):長い、悪夢を見ていたそんな気がします
ソル:よかった……
双頭の龍(右頭):我らは、あの力に飲まれていたのだな?
双頭の龍(左頭):たくさんの命を傷つけ奪ったのですね
ソル:すまない。オレ達がしたことが原因だ
スピカ:一緒に元いた場所へ戻りましょう
双頭の龍(右頭):元いた場所へ……
双頭の龍(左頭):帰る……
ソル:ああ。みんなが待っているだから――
アルデバラン:ふはははははっ、隙だらけだぞ!
ソル:なっ!?
-:安堵から生まれたわずかな油断をソル達の一瞬の心の隙をアルデバランは逃さなかった。
アルデバラン:おおおおおおおおおっ!!
-:渾身の、そして強烈な一撃は双頭の龍の強固な鱗を貫き厚い肉を深く穿った。
-:アルデバランの一撃は双頭の龍に致命的な傷を与えることに成功していた。
双頭の龍(右頭):グアアアアアッ
双頭の龍(左頭):ガフッ、ガアアアアアッ
-:双頭の龍は苦痛に呻くとその巨体を揺すった。
スピカ:嘘……どうして、どうしてぇっ!?
ソル:お、おいっ。大丈夫なのかっ!?
アルデバラン:ははっ、はははっ、ふはははっ
-:まるで地震が起きたかのような揺れの中、アルデバランは高笑いを続けている。
サディ:あ……ああ……あああぁ……あ、あ、あああああ……!!
アルデバラン:弱っていたとはいえ、他愛ない
ソル:アルデバラン、きさまぁ……!
アルデバラン:何を怒る。お前達の目的も同じだったはずだ
アルデバラン:これでフォレスへイムコアが手にはいるぞ?
ソル:いくらベガ先輩のためでも……オレ達は双龍を殺してまでコアを得るつもりはなかった!
ソル:許さない、許さないぞ!アルデバラン!
アルデバラン:ならばどうする我を憎み、殺すか?
ソル:……ああ、お前は許せない
サディ:……待って、ソル
ソル:サディ……?
サディ:アルデバラン、自分のしたことがわかっているのだろう?
アルデバラン:世界に害悪をまき散らす暗黒龍を退治したのだ我に感謝するがいい
ソル:……っ
サディ:アルデバラン、つまらん嘘をつくな
サディ:元に戻ったことを知った上で斬りかかったな?
アルデバラン:だとしたら何だというのだそれを殺すことに変わりはなかろう
ソル:そうしないためにオレ達はここまで来たんだ!それを……
アルデバラン:貴様らの事情など興味はないその剣は飾りか?
アルデバラン:自らが正しいと言うのならば力を使い、押し通せばよかろう
ソル:それが望みなら、お前を――
サディ:ソル、ここは私に任せてほしい
スピカ:え……?
ソル:なんでだよっ!あいつはオレが――
ソル:……っ!?
サディ:あの男のしたことは許せないあの男のことを絶対に許さない
サディ:ねえ、ソル。あの男のことは私に任せてもらえるだろう?
ソル:わ、わかった。ここは任せる
アルデバラン:よかろう、俺の相手は貴様だサダルメリク
アルデバラン:貴様が相手ならば不足無し我が全力を持って応えよう
サディ:冥王四元帥の一人でもアスラ帝国軍でもなく
サディ:ただ一人の人間として……
サディ:双龍様を傷つけたあなたを倒します!
アルデバラン:できるものならばやってみるがいい!
アルデバラン:さすが冥王四元帥の一角たいした腕だ
アルデバラン:だが俺には勝てん
サディ:それは私の台詞だ
サディ:お前の野望もここで潰えることになる
アルデバラン:さあて、どうかな
アルデバラン:貴様がいるとやっかいだここで決着を付けよう
サディ:望むところだ
-:一瞬の隙が命取りとなる激しい攻防。
-:ソル達は二人の戦いを見ていることしかできなかった。
-:そして永遠に続くような戦いの天秤がわずかにサディに傾いた。
サディ:これで、すべて終わり――
アルデバラン:……っ!
サディ:あ……
アルデバラン:隙だらけだぞサダルメリクゥ!!
サディ:ぐ……っ
スピカ:サディさんっ!?
アルデバラン:く、はっはっは……甘い、本当に甘いな……
-:アルデバランは血を吐きながらも壮絶な笑みを浮かべる。
ソル:アルデバラン、きさまぁっ!
スピカ:しっかりしてっ。サディさんっ
サディ:ぐ、ごふっ。はあ、はあっ
アルデバラン:その深手では、戦うどころかもうまともに動けまい
アルデバラン:だが、今の我では貴様らを相手にするにはいささか分が悪い
アルデバラン:引かせてもらうぞ
ソル:逃がすと思っているのか!
アルデバラン:たしかに今の我が相手ならば勝てるだろう
アルデバラン:だが、その女のことはいいのか?放っておけば確実に死ぬぞ
アルデバラン:貴様らは仲間であるサダルメリクを見捨てるのか?
ソル:くそっ
アルデバラン:……甘いな。その甘さはいつか命取りになるだろう
-:そう言い残すとアルデバランは身を翻しその姿を消した。
スピカ:あ……!?
サディ:アルデバラン……
サディ:あの人は変わりませんいえ、変われないのでしょう
ソル:サディ、最後の一撃の時どうして手を止めたんだよ……
サディ:なぜ……だったんでしょうね……
モモ:あのまま戦っていれば勝っていたのに……
スピカ:サディさん、優しすぎるよ……
サディ:やさしさ、などでは……ない、です……がふっわたしにも……わからない……
ソル:もういい、しゃべるなっ!
クラハ:これは酷い……止血を急いでっ
クラハ:すぐに手当しないとやばいって!
ソル:くそ……!
クラハ:彼女のことは任せてあいつのこと追うんでしょ?
ソル:……頼む、蔵葉サディを助けてくれ!
クラハ:わかってるってのっ全力を尽くすからだから――
ソル:ああ、オレ達はあいつをアルデバランを追う!
talk_11033402
ニア:……いないみたいだにゃ
ハント:……これは?
ソル:血の跡か……?
ハント:止血もロクにしていなかったからな
ハント:こっちには足を引きずったような痕跡もある
ニア:これを辿っていけば見つけられるにゃ
ハント:傷ついた振りをして子を守る鳥や自分の足跡を辿って戻る動物もいる
ハント:ヤツのしかけた罠の可能性もある……どうする、ソル?
ニア:そこまでするかにゃ……?
ソル:サディとの戦いで、あいつもかなり傷を負っていたはずだ
ニア:あの状態では、ニア達を罠にかける余裕もないと思うにゃ
ソル:それにあの傷だ、まだ遠くまで行ってないはず
サリ:沙璃はこのままにしておいてはいけないと思います
ニア:ニアも沙璃ちゃんと同じ考えだにゃ
ハント:どうする? 判断はソルに任せる
ソル:あいつを放ってはおけないアルデバランを追おう!
ハント:わかった
ニア:了解にゃ!
talk_19030610
ソル:……もう逃がさないぞアルデバラン
アルデバラン:まさかここまで追い詰められるとはな……
ソル:双頭の龍は元に戻っていたなぜ、あんなことをしたんだ!
アルデバラン:なぜ……? く、はははっ
ソル:何がおかしいんだ!
アルデバラン:貴様らもいつか知るだろう
ソル:知る? 何をだ……?
アルデバラン:俺がそれを語るとでも思うか?
ソル:……そうか
ソル:お前は双龍を殺したお前はサディを傷つけた
ソル:だから……
ソル:オレ達がお前の野望を打ち砕くっ!
アルデバラン:かかってくるがいい返り討ちにしてくれるっ
talk_11033403
ソル:く……!! 強いっ
スピカ:サディさんとの戦いで怪我しているのにっ
クロム:わずかにアルデバランのほうが上ですか
エグゼ:自分たちだって強くなったのになんてやつっすか
ソル:ほんの少し、一瞬だけでも隙があれば……!
-:ソル達の戦いはより一層激しさを増していく。
ソル:くっ、オレ達はお前に負けられないんだっ
-:相手が勝利を確信したその瞬間こそが大きな隙となる。
-:アルデバランの猛攻に耐えながらソルはチャンスを待った。
アルデバラン:終わりだ……!
-:トドメを意識してかアルデバランの一撃は大振りとなっていた。
-:ソルはその僅かな隙を見逃さなかった。
ソル:おおおおおおおおっ!!
アルデバラン:ふんっ、やはり、狙っていたか
ソル:なっ!?
アルデバラン:貴様が我の隙をうかがっていたのはわかっていたっ!
-:アルデバランの隙――それはソルを誘う罠だった。
ソル:しまっ――
アルデバラン:これで終わりだああっ!!
アルデバラン:ぐああっ!?
ソル:な、なんだっ!?
スピカ:え……?
エグゼ:マジすか……?
アルデバラン:バカな、なぜ貴様がここに……!
スピカ:ベガ先輩っ!?
ソル:先輩……?
ベガ:今だ、ソル!
ソル:これで、終わりだ……!
-:ソルの渾身の一撃を受けアルデバランは血を吐きよろめきながら後ずさる。
アルデバラン:ぐはっ! が……あ……こんな、ところで……俺が……
スピカ:あ……!?
アルデバラン:お、おおおぉぉぉぁぁ……!
-:崖の端から足を踏み外しそのまま姿を消した。
ソル:……いくらアイツでももう生きてはないだろう
スピカ:ソル君……
ソル:大丈夫だ後悔はないよ
スピカ:……うん
ベガ:どうやら、間に合ったようだな……
ソル:ありがとう、先輩あの時、助けてもらわなかったらオレはたぶん……負けていた
ベガ:……少し見ないうちに変わったようだな
スピカ:先輩、良かった……
ベガ:よく、やったな
-:笑顔でそう告げるとまるで糸の切れた人形のようにベガは膝から崩れおちた。
ソル:ベガ先輩っ!!
ベガ:大丈夫だ……少し、無理をしただけ……
スピカ:先輩、しっかりしてくださいっ
クロム:こんな状態でよくあれだけ動けましたね
ソル:戻ろう、双頭の龍の元へ蔵葉たちがいるならどうにかできるはずだっ
talk_11033404
サディ:……彼は?
ソル:倒したよ。もう二度と会うこともないはずだ
サディ:そう……
サディ:ごめんなさいソルあなたに全てを押し付けて
ソル:いや。いいんだ。それよりも双龍は……?
サディ:アルデバランに攻撃された怪我が……
ソル:やっぱり無理なのか……
ベガ:あなた達が双頭の龍なんだな
ベガ:醒めない夢の中にいるようだったその中で双頭の龍に出会ったんだ
ソル:双龍に……?
双頭の龍(左頭):おそらくそれは、わらわ達が闇に堕ち、助けを、救いを求めていた時のこと
双頭の龍(右頭):我らの力――コアの意志が届いたのだろう
ベガ:そのおかげで私は目覚めることができたのだろうな
ソル:じゃあ、先輩にもサディのように双龍の力が……?
ベガ:……どうだろうな
ベガ:コアの、双龍の傍にいるからか体の調子も戻っているようだが
ベガ:助けてもらったというのに私にはあなた達を救う力はない……すまない
双頭の龍(右頭):……気にせずとも良い
双頭の龍(左頭):わらわ達が消えるのは避けられない運命です
双頭の龍(左頭):遅いか早いかの違いでしかありません
ソル:でも、本当ならもっと……
双頭の龍(右頭):消える前に頼みがあるのだ
ソル:頼み?
双頭の龍(左頭):このままではわらわ達は全ての力を失うでしょう
双頭の龍(右頭):この身にある力を継いでもらいたい
スピカ:それって……コアのことですか?
双頭の龍(左頭):そのとおりです
双頭の龍(右頭):そして継承するのは――
スピカ:ベガ先輩……?
ベガ:いや、違う。私ではない
ソル:まさか……サディ、なのか?
サディ:私が、ですか……?
双頭の龍(右頭):我らの力をその身に宿すものよ
双頭の龍(左頭):わらわ達の力をコアを継承しましょう
双頭の龍(右頭):受けてもらえぬか?
サディ:し、しかし私は……
双頭の龍(右頭):我らはもう長くは持たぬ
双頭の龍(左頭):ならばこそ、信じられるものにコアを受けとってほしいのです
サディ:……わかりました
サディ:未熟な身ではありますが双龍様のコアを、そして願いを継いでいきます
双頭の龍(右頭):では、始めよう
双頭の龍(左頭):コアの継承をわらわ達の願いと祈りを
-:cutin_00032_00
ソル:オレ達が余計なことをしなければ……
双頭の龍(右頭):悲しむことはない
双頭の龍(左頭):わらわ達は感謝をしています
双頭の龍(右頭):我らのためを思ってのこと全てを許そう
双頭の龍(左頭):全てを受け入れましょう
スピカ:双龍様……
ソル:すまない。そして……ありがとう
双頭の龍(右頭):願いはいつか欲望に信仰はいつか依存となる
双頭の龍(左頭):そうなる前に気付いたのです
双頭の龍(左頭):愛しきフォレスへイムの民が自ら選び、立ち上がった
双頭の龍(右頭):それが何よりも嬉しいのだ
ソル:……わかった
双頭の龍(右頭):遠き場所から来た者達よ
双頭の龍(左頭):遠き場所へ行く者達よ
双頭の龍(右頭):そのまま進むがいい
双頭の龍(左頭):そのままの心を失わないでいなさい
双頭の龍(右頭):我が名はトラオミカミ
双頭の龍(左頭):我が名はネリオムカミ
双頭の龍(右頭):我らのために力を尽くしてくれたこと
双頭の龍(左頭):わらわ達のために涙を流してくれたこと
双頭の龍(右頭):決して忘れぬ
双頭の龍(左頭):心からの感謝を
双頭の龍(右頭):巫女よ、長き務めご苦労であった
双頭の龍(左頭):これからは自らのために生きてください
クラハ:双龍ちゃん……
サディ:たしかに……たしかにコアを双龍様の力を受け取りました
サディ:さようなら、双龍様
-:双頭の龍の体が淡く輝く。
-:虹が砕けたかのように色とりどりの光の粒子が踊るように天へと昇っていった。
スピカ:……行っちゃったね
ソル:そうだな……
クラハ:さあーって、これからやることは山積みだよっ
ソル:あ、ああ。そうだな
スピカ:蔵葉さん、大丈夫?
クラハ:いつまでも辛気くさい顔をしてられないっしょ
クラハ:これまでよりもこれからのほうがずっと大変なんだから
サディ:双龍様の力を私が継承したことアルデバラン軍が壊滅したこと
サディ:フォレスへイムの民に伝えなければ
クラハ:真実を知らないままではいられないし
クラハ:真実を知ってほしいから
クラハ:それがたとえどんなことであったとしても
ソル:蔵葉は強いんだな
クラハ:強くなんてないでも……
クラハ:あたしはこれからもずっと双龍ちゃんの巫女だから
クラハ:立ち止まってなんていられないでしょ
クラハ:双龍ちゃんは感謝してたじゃんだから……
クラハ:いつまでも悲しんでられないって
ソル:そうだな。オレ達も決して忘れない
スピカ:双龍様のことをずっと
ベガ:本当に、いつの間にかみんな強くなったな
スピカ:ベガ先輩……ベガ先輩ベガ先輩っ!!
ベガ:おいおい、今、強くなったと言ったばかりなのに泣くんじゃない
スピカ:だって、だって……
-:ベガの胸にすがって泣きじゃくるスピカをみんなは温かく見守っていた。
ベガ:みんなにも心配をかけたなすまなかった
ソル:いいんですよ。無事な姿を見られたんですから
スピカ:ぐすっ。これからはずっと一緒ですよね?
ベガ:ああ、そのつもりだよろしく頼む
talk_11033405
-:双頭の龍が闇に堕ち暴走したこと。
-:コアを得るために双頭の龍を手にかけたこと。
-:他にもアルデバランの行っていた数々の悪事。
-:その全ては詳らかにされ多くの民の知るところとなっていた。
ベガ:私がいない間に、本当に色々なことがあったようだな
スピカ:はい。たくさん、ありました
ソル:でも、オレ達がこの町でできることはもう無いんだな
ハント:無いほうがいいのだと思うがな
タマモ:その通り。あとは町の皆が自分達で乗り越えなくちゃいけないことだよ
サディ:ええ、彼女の言う通りよ
ソル:サディっ!?
サディ:双龍様の加護を失いこれからは自分の力で立って歩く必要があります
ベガ:……体はもういいのか?
サディ:はい。大丈夫ですきっと……双龍様のコアを継承したからでしょうね
ソル:……そうか
サディ:信じて、求めて、すがって双龍様は、私の……私達の全てだった
サディ:自分の足で歩くことを放棄し庇護の元にいただけ
サディ:だから、私はもっと広い世界を見てみたいいえ、見ないといけないの
サディ:今、このアスラで何が起きているか知るためにも歩きだすつもり
ソル:そうか……
サディ:ということでよろしくね
ソル:え? 一緒に来るのか?
サディ:ええ。そのつもりよだめ、かしら?
ベガ:サディ、私達には元の世界へ地球へ戻る目的がある
サディ:わかっているわ
ソル:それでも、いいのか……?
サディ:ええ。私がそうしたいんです
サディ:それに、もともとあなた達が元の世界へ戻る手助けをするつもりだったもの
ソル:それはありがたいけどサディはここにいたほうが……
サディ:コアが無いと困るでしょう?
ベガ:私はどうやらコアの影響を受けているようだからな
ベガ:彼女の言う通り、傍にいてもらうほうが良さそうだ
サディ:ふふっ。だったらなおさら私を拒めないはずですよね?
サディ:それとも冥王四元帥としてコアを悪用するかもしれない
サディ:……そう脅して、無理やりでも同道すると言ったほうがいいか?
エグゼ:そうやって話しているとサディさんっていうよりサダルメリクって感じすね
サディ:どちらのほうがいいかしら?
モモ:どっちでもいいんじゃないかな
モモ:サディでもサダルメリクでもこれから私達と一緒に旅する仲間になるんだから
スピカ:よろしくね、サディさん
ソル:一緒に、行こう
サディ:はいっ
-:皆が差し出した手を笑顔で掴むサディ。
-:新しく仲間となったサダルメリクと共にソル達は旅立つ。
-:薄暗い森の中を一人の男が歩いていた。
-:体はボロボロに傷ついていたが目はギラつき、力を失っていない。
アルデバラン:く……やっとここまできたというのに……
アルデバラン:俺は諦めん。俺はここで終わらん
アルデバラン:このままで終わると思うなしばらく、預けておいてやる
-:血が流れ過ぎたのだろう凍えるような寒さに震え力の入らない足を動かす。
-:だが、ついに限界を迎えたアルデバランは、その場に前のめりに倒れこんだ。
アルデバラン:こんなところで死ぬのか俺は……
アルデバラン:まだ、死ぬわけには……
アルデバラン:我が宿願を果たすまで……死んでなるものか……
???:こいつはアスラ帝国の……
???:ならば、使えそうだな
???:せいぜい、役立ってもらうぞ
-:幾多の過ちと挫折を絆と意志の力で乗り越え、ソル達はフォレスヘイムの民、サダルメリク、そして……ベガを救うことができた。
-:ベガだけでなく、双頭の龍の意志を継いだサダルメリクも仲間になり、ソル達に笑顔が戻る。
-:フォレスヘイムの地で更なる成長を遂げたソル達はそれぞれの想いを胸に再び歩み始めた。
-:アスラ帝国はかつての姿を取り戻すことができるのか。ソル達は地球に戻ることができるのか。そして・・・アルデバランの運命は・・・
-:ソル達の旅は終わらない。to be continued
talk_21031601
サリ:あれは何の行列なのでしょうか?
エグゼ:ああ、公衆トイレに並んでいるんすよ
サリ:皆様の家に、トイレは無いのでしょうか?
エグゼ:モンスターの被害で家が壊れたり避難したりで足りてないらしいす
サリ:それであんなにたくさんの方が……
トイレ待ち住人A:漏れるゥ……
トイレ待ち住人B:もう駄目だ……おしまいだ……
トイレ待ち住人A:俺のことはいいから先に行け!せめて、お前だけでも……
トイレ待ち住人B:共に腹痛に苦しんだ仲間を放っておけるか!
エグゼ:地獄絵図すね……
サリ:沙璃達にできる手助けが何かあればいいのですが……
エグゼ:モンスター相手ならともかくトイレのことすからね
エグゼ:自分達にできそうなことはなさそうすよ
???:ふははははははははっ
???:天が、地が、人が呼ぶ!助けを求めて俺を呼ぶ!
エグゼ:な、なんか来たすね
トイレマン:苦しみと絶望に襲われた人々のお腹に、真の平和をもたらすため!トイレマン、ここに参上!!
エグゼ:あれは目を合わせたらだめな感じす沙璃ちゃん、逃げるっすよ!
サリ:たしかに、そうしたほうが良さそうですね
トイレマン:トイレに困った時は私を呼べ!トイレがない時は私を呼べ!
サリ:エグゼ様、数が足りないのでしたら沙璃達で、簡易トイレを作ったらいかがでしょうか?
エグゼ:それいいっすね、沙璃ちゃん
トイレマン:堂々と無視するのはよくないぞ!諸君!
エグゼ:放っておいてほしかったのに絡んできたすね……
トイレマン:さて今、キミ達はとても良いことに気付いた!
トイレマン:地獄の釜が開いたようなこの状況をどうにかできるのは我々だけだ!
エグゼ:一緒にしないで欲しいすけど何をするつもりなんすか?
トイレマン:もちろん、キミ達が考えていたようにトイレを作るのだ!
エグゼ:なんでトイレを作ろうとしているんすか?人助けすか?
トイレマン:人々に快適なトイレをもたらすため各地を巡っている謎のヒーローだからだ
エグゼ:自分で謎って言っちゃうあたりがまさに謎すね……
トイレマン:さて、トイレマン戦隊のキミ達には今から私が言うものを集めてほしい!
エグゼ:トイレマン戦隊って、そんなのになった覚えはないすよ!?
トイレマン:最初に必要なのはペーパーロールだ
エグゼ:沙璃ちゃん、どうするす?自分は断ったほうがいいと思ってるんすけど……
トイレマン:情けない! 困っている人々を助けようという気概はないのか!?
トイレマン:それでもキミは男なのか!?ヒーローであろうとは思わないのかい?
エグゼ:男すけどヒーローとかなんとかそういうことは全然思わないすね
トイレマン:そんな悲しいことを言うものではない!
トイレマン:私にはわかっている!キミの心にも正義の熱い想いが宿っていることを!
トイレマン:心の底では、人々が居心地良く安息できるトイレを欲しているそれを作りたいと願っているはずだ!
エグゼ:まずいす。対話ができないタイプす
サリ:でも、彼の言う通りにして困っている人達を救えるなら……
トイレマン:私はそのためにいるのだ!さあ、信じてついてきたまえ!
サリ:エグゼ様、沙璃は手伝おうかと思います
エグゼ:これはとっとと片付けたほうが早そうすね……
エグゼ:わかったすよ。自分もやるす
トイレマン:それでこそヒーローというものだ!
chattalk_21031602
エグゼ:言われた物を集めてきたす
エグゼ:202103361
トイレマン:さすがトイレマン戦隊だすばらしい早さだな!
エグゼ:そんなのに入った覚えは無いすけどね…
トイレマン:むっ!?
トイレマン:6
エグゼ:トイレに行ったみたいすね…
サリ:大丈夫でしょうか?
エグゼ:まだ行列ができたままなんすかね
トイレマン:その通り!
トイレマン:今や行列は前よりもさらに長くなっている!
トイレマン:これを解消できるかどうかそれはすべてキミ達の双肩にかかっている!
エグゼ:そんなものをかけないで欲しいす…
サリ:急がなければいけませんね次はどうしましょう?
トイレマン:よく言ってくれた!次はおしゃれな壁掛けを頼む!
サリ:1
エグゼ:3
chattalk_21031603
サリ:おしゃれな壁掛けになります
サリ:202103371
トイレマン:うむっ、確かに!
トイレマン:6
サリ:様子を見に行かれたみたいですね
エグゼ:その間、少し休めるすね
サリ:疲れた顔をしてますし手が震えてますけれど大丈夫でしょうか?
エグゼ:大丈夫、ただの低血糖す
エグゼ:寝食忘れて色々してるとよくあることすから
サリ:それは大丈夫だとは言いません
サリ:さっきあげた飴でも食べてください
エグゼ:食べたすよちょっと変わった味がする飴だったす
サリ:変わった味? 変ですね沙璃の時は…あっ
エグゼ:どうしたすか?
サリ:な、なんでもないです
エグゼ:もしかして消費期限が切れてたりとか?
サリ:そ、それは…
エグゼ:冗談すよ。おかげでめまいもなくなって手の震えも止まったすから!
サリ:…大丈夫そうですね
エグゼ:ばっちりっす!
エグゼ:これでまた素材集めができるっす!
トイレマン:みなの様子を見てきた状況はあまり良くない
トイレマン:すまないがもうひと頑張りしてほしい!
エグゼ:わかっているすよで、他に何が必要なんすか?
サリ:ふふっ
エグゼ:沙璃ちゃん、どうかしたんすか?
サリ:先ほどまでは乗り気ではなかったようですけれど今は前向きですね
エグゼ:ま、まあ…困っている人を助けるためすから
エグゼ:こうしている間も苦しんでる人がいるはずすから
エグゼ:あまりのんびりしてはいられないすよっ
トイレマン:まさにキミの言う通り危機はそこまで迫っている
トイレマン:急いでポプリフラワーを集めてきてくれ!
エグゼ:1
chattalk_21031604
エグゼ:ポプリフラワーも集めたす!
サリ:これで必要な物が揃いましたよね?
トイレマン:ああ、その通りだ……うおっ!?
エグゼ:どうしたんすか!?
トイレマン:6
エグゼ:トイレに行ったみたいすね
エグゼ:40
エグゼ:あの行列すからしかたないけど戻ってこないすね…
サリ:でも、この場合ですと…
トイレマン:16
エグゼ:41
サリ:何があったのでしょう?
トイレマン:こちらはもう限界だ!トイレ待ちの行列が崩壊する!
トイレマン:みんながトイレを求めている!みんながトイレを待っている!
トイレマン:私に支えきれなくなるのも時間の問題だ!
トイレマン:急いで戻ってきてくれ!
エグゼ:4
talk_21031605
トイレマン:スペシャルな公衆トイレの完成だ!
エグゼ:やったすよっ!
サリ:これで困っている人達を助けることができますね
トイレ待ち住人A:これで安心して過ごせるな
トイレ待ち住人B:このトイレ、最高だな……
トイレマン:あの満足した顔を見れば苦労も吹き飛ぶというものだろう?
エグゼ:それはそうすけど……
サリ:行列の長さがあまり変わっていないように見えます
エグゼ:他のトイレに比べて回転率が落ちていないすか?
トイレマン:むう……居心地を良くしすぎたかこれは盲点だったな
エグゼ:まあ、みんな喜んでくれてるししかたな……うっ!?
サリ:エグゼ様、どうされたんですか?
エグゼ:な、なんだか、お腹の具合が……
エグゼ:いったい、どうしてなんすかっ!?
サリ:あ……
トイレマン:自ら作ったトイレを体験する丁度よい機会だな!
エグゼ:そうすけど、この行列は……はうっ!? 出ちゃいそうすは、早くしてほしいす……!
-:終わりの見えない行列の彼方遥か先を見つめるエグゼ。
-:今、エグゼの人としての尊厳を懸けた戦いが始まる!!
エグゼ:ふぐぅううっ、が、我慢すぅうっ!
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レン:食材集めかこの辺りの動植物の分布や状況を知るのにも都合がいい
ニア:スピカと桃も喜ぶにゃ!依頼があった店はここかにゃ?
オラつきアスラ族:なあなあサリカちゃ~んいい加減俺っちと付き合ってクレヨォ~
オラつきアスラ族:こんな店、俺っちがこねーとすぐにつぶれちまうぜ?
サリカ:そ、そんなこと……
オラつきアスラ族:ないとでも思ってんのか? あ?
オラつきアスラ族:俺がマジになったら、店に客がこねぇようにしてやんぞ?
レン:目障りで聞き苦しく不快極まりないな
レン:ニア、あの馬鹿も客なのか?
ニア:とてもじゃないけどお客には見えないにゃ……
ニア:サリカさんって人が店長のはずにゃ若くて綺麗だから絡んでいるにゃ
オラつきアスラ族:ああっ!?てめえら、聞こえたぞ?今、なんつった?
レン:黙れ、そしてすぐに失せろ
オラつきアスラ族:てめえみたいなもやしやろうがちょーしにのってっとどうなるか教えてやろうか?
レン:はあ……
ニア:先生、やるなら半殺しまでにゃ!
オラつきアスラ族:ははっ、お前らなに言って……
ニア:ちゃんと手加減したのかにゃ?
レン:もちろんだ。もっとも骨の一本もへし折ったほうが良かったかもしれんがな
サリカ:あ、ありがとうございますっ!
レン:余計な世話とは思ったが……
サリカ:い、いえっ。そんな……
サリカ:絡まれてとても困っていたんですお助けいただき感謝してますっ
レン:なんだ、普通に話せるじゃないか
サリカ:え……?
レン:その調子で、嫌なことは嫌だとはっきりと言ったらどうだ?
サリカ:それは……
レン:気持ちは口に出さんと伝わらんぞ
サリカ:気持ちを言葉に……
サリカ:…………
レン:顔が赤いぞ?熱でもあるのか?
サリカ:い、いえっ。大丈夫ですっ
レン:そうか?
サリカ:は、はい。なんでもありません
ニア:もしかして……
レン:何か心当たりがあるのか?
サリカ:……っ!?
ニア:依頼の内容について考えていただけにゃ
ニア:サリカさん、店の食材が足りなくて困ってるのに間違いないかにゃ?
サリカ:はい……先ほどのあの人が店の仕入れをする時に……
ニア:何か邪魔をしてきたんだにゃ?
レン:ロクでもないことばかりをする……もう少し痛めつけておくか
サリカ:他の店やお客さんも協力してくれたので明日からは平気ですでも……
ニア:今日の分が足りないのにゃ?
サリカ:はい……そうなんです
ニア:それくらいのことなら簡単にゃニア達に食材集めを任せるにゃ
レン:ニア、勝手に決めるな
ニア:先生も手伝うつもりだったにゃ?
レン:まあ知った以上、見て見ぬ振りはできないだろう
レン:それに、ああいう馬鹿をのさばらせてはおけないからな
サリカ:え? いいんですか?
ニア:もちろんにゃ!そういうわけで任せておくにゃ!
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ニア:どっちもこのままでも美味しそうにゃ[0024]
ニア:7
サリカ:あ、あのっ、そのままよりお料理したほうが…
レン:わかっているニアも本気で言っているわけじゃなかろう
サリカ:そうだったんですね…
ニア:にゃ…[0031]
レン:まさか、本気だったのか?
ニア:34
ニア:そ、そんなことないにゃ先生は何を言ってるのかわからないにゃ[0027]
レン:…まあ、いい。次だ他には何が必要なんだ?
サリカ:レッドトマトとグリーンキューカンバー、です
ニア:3
レン:では行くぞ
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ニア:集めてきたにゃ[0024]
サリカ:9
レン:これで全部か?
サリカ:あ、その…
レン:返答が遅いな何かあったのか?
サリカ:す、すみませんっ
ニア:もしかして…何かしている最中だったのかにゃ[0031]
サリカ:材料を集めてもらってますし美味しく食べてほしくて…
サリカ:ウチの秘伝のタレの作り方を探してて…
サリカ:タレがあれば料理がもっと美味しくなるんです
レン:…そういうことか
サリカ:怒らないんですか…?
レン:俺達のためにしてくれていたことを怒る理由はないな
ニア:秘伝のタレがどんな味か気になるにゃ[0027]
レン:つまり他にも材料が必要なんだな?
サリカ:え? そ、それは…
レン:はっきりしたらどうだ?
サリカ:追加で…必要、です
サリカ:で、でも…料理の分だけでなく、タレの材料まで…
ニア:1
レン:大した手間でもない気にするな
サリカ:お願いしてもいいんでしょうか…?
レン:俺達が手伝うと迷惑か?
サリカ:そんなことありませんっ
レン:ならば、なぜそんなに遠慮をしているんだ?
サリカ:お願いしてばかりで申し訳なくて…
レン:だそうだが、どう思う?
ニア:迷惑だなんて考えもしなかったにゃ[0028]
レン:手伝うと最初に言ったはずだ
ニア:先生は言い方はキツいけど嘘はつかないにゃ[0028]
レン:はっきりとさせたいだけだ
サリカ:ふふっ、ありがとうございます
ニア:それで、ニア達は何を集めればいいのかにゃ[0031]
サリカ:グリーン大豆とノース小麦それと、パニヤマ岩塩です
レン:では、行くぞ
ニア:3
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ニア:14
サリカ:13
ニア:これがあれば秘伝のタレが作れるのかにゃ[0031]
サリカ:はい、そうです
サリカ:それぞれの材料を特定の比率で混ぜて…
ニア:任せておくにゃ[0030]先生が上手くやってくれるにゃ[0029]
サリカ:41
レン:俺が作るのか?
ニア:科学の実験みたいだから先生の得意分野にゃ[0028]
ニア:25
レン:…まあ、いいだろう
レン:では細かい作り方を教えてもらえるか?
サリカ:は、はいっ
ニア:15
レン:問題なかろう
ニア:それじゃタレ作りを始めるにゃ[0030]
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ニア:にゅふふふ…[0029]できたにゃ[0024]
サリカ:9
レン:それほど味が変わるのか?
サリカ:はいっ、あるか無いかでまったく違うんですっ
サリカ:風味を引き立てて味を…あっ!?
レン:どうした?
サリカ:つい熱中してしまって…
ニア:サリカは料理が好きなのにゃ[0024]
サリカ:はい、大好きです
レン:では、のんびりしてないでサリカに届けに行くぞ
ニア:1
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ニア:ただいま……にゃっ!?
オラつきアスラ族:なあ、サリカ。いいかげん俺の女になれって
サリカ:それは……その……
オラつきアスラ族:俺ってばちょーやさしーし見た目もイケてるだろ?
オラつきアスラ族:カレシにしたら周りに自慢できんぞ?
ニア:サリカがまた絡まれているにゃっ
ニア:助けに行くにゃ!!
レン:待て
ニア:ど、どうしてだにゃ!?サリカが…
サリカ:私は、あなたとお付き合いをするつもりはありません!
サリカ:ここは食事をするための店ですナンパをしたいのなら迷惑です出て行ってくださいっ
オラつきアスラ族:あぁっ!? なんだと?優しくしてやってりゃちょーしにのりやがって
オラつきアスラ族:この店は客に対する態度を知らねーようだな
オラつきアスラ族:俺ら、大事な大事なお客様を怒らせたらどうなるのかわかってんのか!?
サリカ:あなたのような人はお客様ではありませんっ
サリカ:ですから、もう二度とこの店に来ないでくださいっ
オラつきアスラ族:てめぇ、優しくしてりゃつけあがりやがってぇ!
レン:つけあがっているのはどちらだ?
ニア:先生、どうするにゃ?呪いでもかけておくかにゃ
オラつきアスラ族:ひっ!? ひいいっ!?こんなとこ、二度とくるかっ!
サリカ:え? あ……蓮、さん……それにニアさんも……
ニア:ニア達がいたことに気付かなかったのかにゃ?
サリカ:必死でしたから、その……
レン:そうか、しっかりと見ていたぞ
レン:よく言ったぞ、サリカそしてよくがんばったな
サリカ:わ、私……蓮さんに教えてもらったことをしただけですから
レン:教えられたからと言ってすぐに実行できるかは別だ
レン:もう一度、言うぞよくやった、サリカ
サリカ:ありがとうございますあ、あの、私……
サリカ:私……あのっ!
レン:そんなに慌てなくていい落ちついて、ゆっくりと話せ
サリカ:わ、私っ!さっき助けてもらった時から貴方が好きです!
レン:な、なにを言って……
サリカ:私、本気で蓮さんのことを好きなんですっ
レン:いきなりそんなことを言われてもだな……
ニア:先生、サリカは真剣だにゃちゃんと返事をするにゃ
ニア:気持ちは口に出さないと伝わんないにゃ
レン:たしかにそう言ったがしかしだな……
サリカ:私では、ダメでしょうか?
レン:そんな顔をされても……
サリカ:好きです、蓮さんっ
レン:……っ!?
ニア:先生、どうするにゃ?
レン:そ、それは……
レン:へ、返事は保留させてもらう!
ニア:保留……?
レン:……よし、今の気持ちをはっきり口にしたぞ!
レン:では、俺は先に戻るぞ!
ニア:トンチみたいな言い逃れを……まったくしょうもないにゃ
サリカ:ふふっ
ニア:サリカ、告白の返事がアレで良かったのかにゃ?
サリカ:はい。いつか聞かせてもらえるまでずっと待ってますから
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???:俺はグマグガってもんだ相談に乗ってくれるってのはお前らか?
クロム:内容次第ですがそうなりますね
グマグガ:がははははっそりゃそうか!
ショウドウジ:それでどんな相談があるのでござるか?
グマグガ:ここは鍛冶の町だ鉱石を集めて加工して道具を作る
グマグガ:皆の生活を支える仕事ってわけだ
クロム:そうでしょうね
グマグガ:で、ここからが相談なんだが何の道具を作るにしても当然だが大量の鉱石が必要だ
ショウドウジ:グマグガ殿が鉱石を集めているというわけでござるな?
クロム:鉱石不足、もしくは採掘に問題でもありましたか
グマグガ:がははは、話が早いな簡単に言えばそうだ
クロム:外から買い付けてきてはどうです?
グマグガ:もちろん多少はやっているが作ったものの値段が今よりもあがっちまうんだよ
グマグガ:それに本当に良い鉱石ってやつは必要な量を確保するのが大変でな
クロム:グマグガさんが採掘をするのをやめるわけにはいかないと
グマグガ:俺と同じくらいの年の同業はみんな引退しちまってな
グマグガ:今やっているやつらはまだまだ尻に殻をつけたひよっこばかりだ
グマグガ:この仕事が好きで続けてたんだがさすがにちと厳しくてな
ショウドウジ:体力的な問題でござるか?
グマグガ:それは無いとは言わねえが何より暑さだな
グマグガ:良い鉱石を採るためには火口の近くまで行く必要があるんだがよ……
グマグガ:昔はなんてことなかったんだが今はその暑さが堪えるようになっちまった
グマグガ:まだまだ若いもんにはまけねぇぜ!
グマグガ:……と言いたいがさすがに寄る年波にはかなわねえ
グマグガ:今はまだいいんだがそのうちまともに採掘ができなくなりそうでな
クロム:暑ささえどうにかなればまだ大丈夫なんですね?
グマグガ:そりゃ石を見る目も力も衰えちゃいねえよ
ショウドウジ:しかし火口近くで熱い上に動けば暑いのも当然ですぞ?どうにかできるのでござるか?
クロム:いくつか方法を思いつきますが手っ取り早いのは飲み物でしょうか
グマグガ:ああ、汗をかくからなちゃんと飲んでるぜ
クロム:ええ、それも重要ですが僕が言っているのは体温を下げる飲み物です
クロム:クーラードリンクとでも名付けますか
ショウドウジ:そんなものがあるのでござるか?
クロム:今はありませんので作ればいいだけです
ショウドウジ:嫌な予感がするでござるが……
グマグガ:がははははっ、そいつは面白そうじゃねーか
グマグガ:無駄に考えてもしかたねえそんな便利な物が作れるなら試してみようぜ!
クロム:任せておいてください
ショウドウジ:この正道寺、やるとなれば全力を尽くす所存でござる!
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グマグガ:よう、そっちはどうだ?
ショウドウジ:ばっちりでござるよ!
クロム:202103431
グマグガ:そうかそうか助かるぜ
グマグガ:こっちは暑くてたまらねーからな
クロム:もう少し我慢してください
ショウドウジ:クーラードリンクは遠くないでござる
グマグガ:がははっ、そうかそうかそりゃ楽しみだ
ショウドウジ:3
グマグガ:10
ショウドウジ:暑さも熱さも吹っ飛びますぞおおおっ!!
グマグガ:お前の熱さは消えそうもねーけどな!
ショウドウジ:拙者の胸に燃えさかる炎は簡単には消えないでござるからな!
chatttalk_21031803
ショウドウジ:14
ショウドウジ:202103441
クロム:あと1つで必要な物がそろいますよ
グマグガ:がはははっそうかそうか
ショウドウジ:まさか鉱石を掘っているのでござるか?
グマグガ:ああ、そうだぜ!
グマグガ:クーラードリンクってやつができるまで、鉱石の1つも掘っておこうと思ってな!
ショウドウジ:34
クロム:無茶をして何かあったら意味がありませんよ?
グマグガ:がはははっ、無茶はしねえよま、多少の無理はするがな
グマグガ:鉱石を待っているやつらがたくさんいるんだよ
ショウドウジ:17
グマグガ:死なねえ程度にやっとくからドリンクのほうを頼むぜ!
クロム:止めても無駄そうですね
ショウドウジ:これ以上、グマグガ殿が無理をしないですむように残りも急ぐでござる!
クロム:ええ、そうしたほうが良さそうです
ショウドウジ:18
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ショウドウジ:30
ショウドウジ:202103451
クロム:これで必要な素材はすべてそろいましたね
ショウドウジ:クーラードリンクを作れますぞ!
グマグガ:そうかそうか!そいつは楽しみだな!
クロム:ではさっそくドリンクの製作実け…いえ、精製をしに戻りましょう
ショウドウジ:34
クロム:どうしました?
ショウドウジ:今、何か不吉な言葉が聞こえたような気がしたのでござるが…
グマグガ:細けえことはいいんだよ!んじゃ、待ってるぜ!
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ショウドウジ:できたでござるか?
クロム:ええ、完成しました
ショウドウジ:見た目は普通の飲み物と変わらないですな
ショウドウジ:匂いも…味のほうはどうなんでござる?
クロム:味にもこだわりましたので美味しいですよ
ショウドウジ:さすがクロム殿ですぞ!
クロム:さて、グマグガさんに届けにいきますか
ショウドウジ:楽しみに待っているに違いないでござるよっ
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グマグガ:こいつがクーラードリンクってやつか
クロム:ええ、これを飲むか体にかければ一定の間、体温が適正な状態に維持されるようになります
グマグガ:どっちでもいいのか?
クロム:飲んだほうが効果が長続きしますよ
グマグガ:ほう! そいつはすげえな!んじゃ、さっそくいただくぜ
ショウドウジ:ちょ、ちょっと待つでござる!
グマグガ:なんだなんだ?
ショウドウジ:まずは少量を体にかけて試してからのほうが良いのではござらんか?
グマグガ:飲んだところで死ぬわけじゃあるめえ
グマグガ:なに、細けえことは気にするな!
クロム:毒物ではありませんからそこは安心してください
ショウドウジ:で、では拙者が先に試すでござるよ!
グマグガ:そうかそうか。んじゃよろしくたのまあ
ショウドウジ:ではいくでござる!んぐんぐんぐ……ごく、ぷはあっ!
グマグガ:そんで、どんな感じなんだ?
ショウドウジ:む……たしかにだんだんと涼しくなってきたでござるな
グマグガ:そうかそうか、んじゃ俺も飲んでみるか
ショウドウジ:涼し……いや、なんだか寒いくらいになって……
グマグガ:おいおい大丈夫か?唇が真っ青だぞ?
ショウドウジ:ガタガタブルブル、カチカチさむ、さむむむ……さむすぎでござるううううっ!
クロム:体温が下がり過ぎていますねどうやら材料の配分を間違えてしまったようです
ショウドウジ:寒すぎますぞおおおっ!?し、死んでしまうでござる!!
グマグガ:そいつはまずい!おら、これでどうだ!
-:バッシャアアアアッ!
ショウドウジ:あひゅいいいいいいいっ!?
ショウドウジ:お湯っ、熱湯っ!?熱いでござるううっ!!
クロム:寒い時には熱いお湯に浸かるのは効果的ですからね
グマグガ:だろう?
ショウドウジ:今度は熱すぎますぞおぉっ!熱くて死にますぞぉおおお!!
グマグガ:んじゃ、クーラードリンクをたっぷりかけてやるぜ!
-:バッシャアアアアッ!
ショウドウジ:寒いですぞぉおお!寒くて死にますぞぉおおお!!
グマグガ:む。加減が難しいな
グマグガ:んじゃ、これくらいか?
-:バッシャアアアアッ!
ショウドウジ:熱い、熱いでござるううううっ!!
グマグガ:これでもダメかんじゃ、両方同時にやったらどうだ!
-:バッシャ、バッシャアアッ!
ショウドウジ:熱い、寒い、熱寒いでござるううううっ!!
クロム:熱と冷気を相殺して適温になるというわけではないようですね
グマグガ:みてえだな
ショウドウジ:はあはあはあ、死ぬかと思ったでござるよ……
クロム:このドリンクは出来損ないです飲めませんね
ショウドウジ:それは拙者が味見した時にわかったのではっ!?
クロム:検証というのは一度ではなく回数を重ねたほうが良いのですよ
ショウドウジ:たしかにその通りでござるが……
クロム:どうやら改良をする必要があるようですね
クロム:すみません、今すぐにはお渡しできそうもありません
グマグガ:がはははははっできなかったんならしかたねーって
グマグガ:ま、いつか完成するのを楽しみにしてるぜ!
クロム:完成させたら、最初にあなたの元へ届けますので
グマグガ:それまでは倒れねえように無茶も無理もしねえでおくぜ!