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ヒアデス:なぜだ! 術式は完璧なはずゥなのに何故、私の言うことを聞かナイィイイイイッ!
ヒアデス:こうなれば仕方ない。最後の手段に……ヒヒッ、ヒヒヒヒヒィイイッ!
アルデバラン:大層な口を聞いていた割には術式が不完全だったようだな
アルデバラン:完全に自我を消し去り道化とするには無理があるか
ヒアデス:ゾディアックという種は謎な部分も多くゥ、あと少し実験を重ねれば必ず、必ずゥ!
アルデバラン:あと少しだと?
アルデバラン:貴様には実験をしやすいようラクーンで自由にできるようにしてやったはず
アルデバラン:その結果がこれか!
アルデバラン:無能に用はない!
ヒアデス:ぐっ……す、すまなかった!私が悪かったァア
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ヒアデス:こ、これは!?
アルデバラン:貴様にくれてやる。好きに使えこれが最後のチャンスだ
ヒアデス:ヒヒッ! ヒヒヒィ! これがあればあんなことやこんなこと……たくさん実験ができるゥウ!
アルデバラン:次を失敗したら命は無いと思え
ヒアデス:ヒヒヒヒヒヒイイイ!!
ベガ:仲間には、手を出すな……
アルデバラン:ククク、ヒアデスに手を加えられているにも関わらずまだ減らず口を叩くか
アルデバラン:ゾディアックというのは……まあよい
ベガ:うぐぐ……
アルデバラン:そう案ずるな貴様は仲間の元に返してやる然るべき時に然るべき場所でな
アルデバラン:楽しみに待ってろハッハハハ、ハッハッハッハ!
-:一方、その頃、ソル達は――
モモ:わー、綺麗~黄金色の海みた~い♪
ソル:ここが聞いてた皇国の台所の異名をとる大穀倉地帯メトロシアンか
スピカ:美味しいものなら何でもそろう巨大市場が自慢なんだってね
タマモ:ふふふ、よいのう……大地が祝福し、風が語りかけておる斯様な土地は命がよう育つわ
モモ:たまちぃ、なにそれ~?またお婆ちゃんになってるよ~
タマモ:なっ、なってないし!ただの冗談だし!
タマモ:まったく、この世界の風はどうにも濃くていかんのう調子が狂ってしまうのじゃ……
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オシチ:へぃらしゃぃらっしゃーい!新鮮野菜のてんこ盛りだよー!
スピカ:ふわぁぁ~♪みんなすごく美味しそ~う!
ソル:どれも品質最高、特級って書いてあるな
オセン:いーやーだー!お野菜なんて食べたくないのー!
オシチ:ちょいと、何て子だい!八百屋の前でよくもそんなことを!
オセン:だって、お姉さんのお野菜ちっとも美味しくないんだもん!
オシチ:ぎくぅ!? な、何言ってんだぃ!そんなこと、ある訳がないだろう!
ソル:なんだよそれ、そんなこと言ったらかわいそうだろ
ソル:試しに食って証明してやるよ
オシチ:あっ、お客さん待っとくれ!そっちは見本で――
ソル:しゃく、もぐもぐ、もぐもぐ……
ソル:むはッ!?
ソル:うぁああぇああっあああああ!!マズゥウウウウ!!
ソル:なんっ、なん……!?辛ッ、苦ッ、酸っぱああああ!!うあぇええええああああ!!
オセン:ほーら、だから言ったのに!
スピカ:えー、どうして? どうなってるの?こんなに綺麗で美味しそうなのに
オシチ:お客さん、ごめんよ!どうか説明させておくれ!
ソル:ちょっ、待ってくれ……水、水を……
-:ソルの体調が回復するのを確認しお七から事の詳細を聞く一行だった。
-:しかし、それはどうにも要領を得ないものだった。
オシチ:それがねぇあたしらも何が何だかさっぱりで
オセン:最近突然、お野菜も、お米もお魚も、お肉も、みーんな変な味になっちゃったんだよ
オシチ:ごめんよ、お客さん……丹精込めて作ったもんを捨てるなんて気が引けてねぇ
オシチ:こうして商品見本で並べといてさ売る時はこっそり、昔収穫したよれよれの野菜と取り替えてたのさ
クロム:しかし不思議ですね、見た目はほらこんなにも美しいのに中身がよろしくないだなんて
-:そう言うと、クロムはたまも達の方を見てにっこりと笑った。
タマモ:なにそれ、ひょっとしてわらわのことを言ってんの?
モモ:ひどーい、クロム君モモ、腹黒なんかじゃないよ~
スピカ:そ、そうだよ、言い過ぎだよ?
クロム:おや、僕は誰のことも言っていませんけど……
-:――!?
クロム:皆さんは外見も中身もお美しいじゃないですかふふふ……
ソル:ったく……クロムお前のことだ、もう原因がわかってるんじゃないのか?
クロム:ふふ、もちろんここへ来る前から僕にはわかっていたのです
ソル:あー、また始まったよ……
クロム:あれ、信じてくれないのですか?いいでしょう、ではキミにもわかる形で示しましょうか
ソル:あー、そうしてくれでないと話が進まねー
クロム:ソル君、キブカソーン地方の品種[item:202100331(キブカニシキ)]を持ってきてくれますか
ソル:それって米だよな?米ならそこにあるじゃねーか
クロム:ふふ、それじゃあダメですよ他の地域のものと比べてみないと何もわからないでしょう?
ソル:まあ、確かにそうか……
オセン:ねえねえ、お兄ちゃん!前みたいに美味しいお野菜食べられるようになるの?
クロム:ふふ、そうですね前よりも美味しくなってしまうかも知れませんよ、ふふふ
オセン:やったー、おせん、早く食べたーい!
ソル:まあ仕方ねーか採ってきてやろう
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オセン::どう? とれた?
スピカ:手に入れたよ[0010]
クロム:24
オセン::やったー!
ソル:ただの米だけどな
スピカ:でも美味しそうだよ[0010]♪
クロム:スピカ君、食べてはいけませんよ
スピカ:食べないよ!
ソル:38
クロム:それでは、次に
クロム:ザントロード地方の品種[item:202100341(ザントニシキ)]をお願いしますよ
ソル:えー[0017]また米かよ
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オセン:集まった?
ソル:集めてきたぜ!
クロム:28
スピカ:38
オセン:すごーい!
スピカ:これもすごく美味しそう♪
スピカ:って、さっきと同じに見えるけど
クロム:7
クロム:確かに、見た目はね
クロム:でも言いましたよ
クロム:いかに美しいスピカさんでも中身まで美しいとは限らない
スピカ:そんなことないってば!
スピカ:33
クロム:ふふふ
クロム:では、次
クロム:レッドホーネットが持っている[item:202100351(試験薬草)]を頼みましたよ
スピカ:1
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オセン:大丈夫?
ソル:26
スピカ:1
クロム:28
オセン:すごーい! 見せて見せて!
ソル:ああ、すぐに行くぜ!
クロム:実験もしてしまいましょう
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ソル:よう、待たせたな、クロム!
クロム:やれやれ、まったくです化石になるかと思いましたよ
ソル:そんなに待たせてねーよ!ったく、少しは感謝くらい
クロム:しぃ、お静かに既に実験は始まっていますので
ソル:……ちぇ
スピカ:どきどき……
ソル:そわそわ……
クロム:ふふ、なるほどね……
ソル:何かわかったのか!?
クロム:ああ、予想通りの実につまらない結果が出たね
スピカ:つ、つまらないって?
クロム:誰かがこの土地を汚していたのですよ
ソル:それって、土壌汚染ってことか?だったらクロムなら楽勝だろとっとと浄化剤を調合してくれよ
クロム:そうしたいのは山々ですがね汚染は魔力による毒だったのです
スピカ:ええっ!? 魔力の毒?それってどうすればいいの?
クロム:魔法はまだ不慣れですしかし問題はありません僕達には既に浄化法がありますので
スピカ:えーっと、浄化法って……そんなの誰か知ってたっけ?
ソル:なるほどな、魔法といえば……
スピカ:あ、そっか! ニアちゃんだ!
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ニア:んにゃ、そう言うと思ってもうやっているのにゃ……
ソル:流石、ニアちゃんだぜ!
ニア:ふにゃ、ふにゃにゃにゃにゃーー!!
ニア:ごめんにゃ、だめなのにゃー何かが邪魔してうまくできないにゃ
スピカ:ど、どどどうしよう……ニアちゃんでダメだったらもう誰も魔法なんて……
ソル:スピカ、そうでもねーよオレたちにも魔法使いの知り合いがいるだろ?
スピカ:え……?
ニア:うにゃ、久しぶりに会いに行くにゃ……
スピカ:あ、わかった! カリンさんだ!
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カリン:あら、久しぶり血相を変えてどうしたの?
ニア:うにゃ……
カリン:ん? どうしたの? ニアちゃん元気がないようだけど
ソル:いや、それが魔法の毒を浄化するのに失敗しちゃって……
カリン:え!? ニアちゃんが失敗!?
ニア:うにゅ、つらいのにゃあまり言わないで欲しいにゃ
カリン:あ、ごめんねでも、それは仕方ないわよ
スピカ:どうしてですか?
カリン:ニアちゃんが使っているのは貴方達の星の魔法だからね
カリン:ここはぱにぱにぱにぱに独自の魔法を使わないと難しいのよ
スピカ:それって、ニアちゃんすぐに使えるようになるのかな?
カリン:うーん……
カリン:ホルトナイト遺跡の奥地に住む[item:202100691(霊鳥の羽)]があれば、いけるかも……
ソル:そいつがあれば、ニアちゃんでも浄化魔法が使えるんだな
カリン:だけど、霊鳥デスアクアレイブンは凄く手強いからね
カリン:それにホルトナイトでは最近アスラ兵が占拠して悪さをしているって話だしね
ソル:でも、それしか方法がねーならやるだけだぜ
ソル:な、ニアちゃん頑張ってくれるよな
ニア:うにゅぅ……
ミサ:ニア先生、元気出して
ニア:にゃ!? キミは!?
カリン:ふふふ、そうよニアちゃんのおかげで魔法が使えるようになった美佐よ
ミサ:がんばって、ニア先生!
スピカ:ふふ、ニアちゃん美佐ちゃんの前で、しょんぼり顔は見せられないね
ニア:にゃにゃ、頑張るのにゃー!
-:自分を先生と慕う者の前では変な格好は見せられないニアが一歩、大魔法使いへの道を進めた瞬間であった。
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サダルメリク:で、マザーコアについての情報は?
諜報部員:それが……
サダルメリク:どうした? 続けなさい
諜報部員:は! どうやらマザーコアは大月蝕の日に力が最も弱まるとのこと
諜報部員:そのため光の巫女はマザーコアに力を取り戻す儀式をしていたようです
サダルメリク:アルデバランは用意周到にその日を狙っていた訳か
サダルメリク:ヤツめ、マザーコアをどうするつもりだ
諜報部員:さらに調べましたところある地方の言い伝えではこの世を滅ぼす兵器とも
諜報部員:また別の地方の書物には別世界とこの星とを繋ぐ通信手段とも様々な表現で言い伝えられております
サダルメリク:兵器に通信手段……改めて調べてみると……本当に何なのだ、マザーコアとは
サダルメリク:アルデバランが奪ってきた実物はどうした?
諜報部員:完全にエネルギーが消失していて学者連中からの報告では冬眠しているのだとか
諜報部員:今はただの結晶の塊に過ぎないと最終報告があがってきています
サダルメリク:……冬眠マザーコアは生命体とでもいうのか……
サダルメリク:……力を失ったマザーコア……ガイアスの娘
サダルメリク:……嫌な予感がするな