talk_31050101
モモ:あたしは……桜華桃……高校1年生で料理部に所属していて……
モモ:パパの住んでいる世界と勝手に決められた許婚が嫌で……家を飛び出して……
モモ:そう……あたしはロマンチックな本当の恋がしたくて……
???:……もさん……モモさんっ!
モモ:むにゃ……エグゼ君?いつのまに、寝てたんだろう……
エグゼ:びっくりしたっすよ話してる途中で急に反応がなくなったんすから
モモ:あはは、ごめんね~今後のこと、色々考えてたら疲れて眠っちゃったみたい……
モモ:……ちゃんと地球に帰れればいいんだけれどね~
エグゼ:もしも自分達このまま帰れなかったら……ううぅぅ……
モモ:エグゼ君……大丈夫だよ、大丈夫っ!
モモ:絶対に帰れるって~!というか帰るっ!
モモ:ちゃんと戻ってあたしはロマンチックな恋を絶対にしてみせるんだから~!
エグゼ:あはは……なんだかんだいって桃さん、強い人っすね……
エグゼ:自分は、不安で不安で……
モモ:エグゼ君! ご飯食べよ~!お腹空いてるでしょ?
エグゼ:えっ?そういや目が覚めてから何にも食べてないっすね……
モモ:病は空腹からって言うでしょ~?美味しいもの食べれば元気出るって~!
エグゼ:あはは……それを言うなら病は気からっすね……でも確かに、そうかもしれないっす
モモ:ね! 早速一緒に食材集めよっか~!
chattalk_31050102
タヌヒコ:お疲れぃ
タヌヒコ:材料は手に入ったか?
モモ:26
エグゼ:すぐ持っていくっすww
talk_31050103
モモ:かんせーい!ぜーんぶ食べていいよ~!
エグゼ:おお……めちゃくちゃ豪華っすね……
エグゼ:食べきれるか心配す……
モモ:あ、そっか……エグゼ君、あんまりご飯食べれないんだっけ?
エグゼ:ええ……申し訳ないっす……
モモ:食べられるだけでいいからね?
エグゼ:ありがとうっすいただきます!
エグゼ:はむっ……んぐっ……
モモ:どう? どう?
エグゼ:い、意外にいけるっすね……
エグゼ:こうやって味わって物を食べたことあんまり無かった気がするっす
エグゼ:……
モモ:あっ! よかった~!エグゼ君、ようやく笑ってくれた~!
モモ:元気出たんだね~♪
エグゼ:桃さんのおかげっすよありがとうっす
モモ:どういたしまして~♪それにやっぱりエグゼ君笑うとかわいいね♪
エグゼ:えっ、か、かわいいっすか?
モモ:なんだかペットみたいな感じ!
エグゼ:ど、動物扱いっすか……なんかこう、微妙な気分すねぇ……
talk_31050201
キリ:うーん……うーん……
モモ:どうしたの~?何かお悩みなのかな~?
キリ:あなたはガイアスの……ええ、実はちょっとだけ……えっと、その……
キリ:どうしたらいいかわからなくて……
モモ:う~ん? 何が~?
キリ:え、えっと、その……こ、告白っ、し、したくて……
モモ:告白っ!?それって、もしかしてもしかしなくても愛の~?
キリ:は、はい……
モモ:きゃー! すごいすごい!でもやっぱり勇気がいるもんね~!わかるよ~!
キリ:そうなんです……告白しようとすると頭がぼうっとしてしまって……
キリ:いつも、ちゃんと思いを伝えられなくて……
モモ:好きな人とお話しすると緊張するもんね~!うんうんっ、わかるな~!
キリ:桃さんも恋をされたことがあるんですか?
モモ:あー……それは……
キリ:……?
モモ:そ、それよりもお守りを作ろう~!恋愛成就のお守り~!
モモ:それがあればきっと上手く告白できるよ~!
キリ:お守り……確かにちょっと欲しいかも……
モモ:確か~ヤンチキのトサカって好きな人とラブラブになれる効果があるって聞いたことあるな~!
モモ:すぐに集めてきてあげるね~!
キリ:あ、ありがとうございます!
chattalk_31050202
タヌヒコ:お疲れぃ桃ちゃん
モモ:28
タヌヒコ:その様子だと
タヌヒコ:収集が完了したようだな
モモ:バッチシだよ[0021]
モモ:これで桐ちゃんの恋は成就したも同然[0008][0009]
モモ:すぐに届けてあげないとね!
タヌヒコ:1
talk_31050203
キリ:ありがとう、桃さん!
モモ:これでバッチシだね!後は勇気を振り絞って告白するだけだよっ!
キリ:勇気を……うう、でもやっぱり怖い……
モモ:もしかしてフラれちゃうかもって考えてる?
キリ:はい……
モモ:ダメだよっ!恋にマイナス思考はご法度~!
モモ:笑顔笑顔っ♪きっと大丈夫あなたの想いは伝わるよ♪
キリ:桃さん……ありがとうございます!
キリ:えへへ、桃さん恋愛経験豊富なんですね……
モモ:えっ……!?
キリ:こんなに適確なアドバイスを頂けて本当に嬉しいです!
キリ:流石です♪
モモ:えっと、あははは、うん
キリ:?どうかされましたか?
モモ:いや、うんっ!なんでもないよっ!
キリ:そ、そうですか……あの、桃さん
キリ:もう少しだけ……勇気が出るまで……相談に乗っていただけますか?
モモ:もちろんだよ~♪恋の相談なら桃にお任せ♪
-:一度も恋愛をしたことがない。今さらはそうとは言い出せず、桃は相談に乗るのだった……。
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モモ:臨時教師桜華桃ビシビシ指導していくよ~!
コンタ:お、お願いします……!
-:ある日のこと。桜華桃は紺田に勉強を教える依頼を受けた。
-:適任であるはずの蓮は別件で忙しく、代わりに彼から手ほどきを受けた桃が教鞭を執ったのだ。
コンタ:わあ……綺麗なお姉さんだなぁ……こんな人に教えてもらえるなんて、ラッキー……
モモ:コン君?さっそくよそ見かな~?桃ちゃん怒っちゃうぞ~!
コンタ:わわ、ごめんなさい!集中しますっ!
モモ:ふふ、よしよしっ!最後までちゃんと出来たらお姉さんがよしよししてあげるね♪
コンタ:ほ、本当ですか!?頑張りますっ!
モモ:よーし、いい返事だね~!あー……えっと……
モモ:蓮せんせーがくれたカンペは……あ、あった……
コンタ:カンペあるんだ……
モモ:ふむふむ、さすが蓮せんせー!あたしでもわかるっ!まずはこの星の歴史からだね~!
モモ:それで、マザーコアが出来たんだって~!
コンタ:…………
コンタ:も、桃さん近すぎるよ……これじゃ、い、息が当たるし……全然集中できない……
モモ:コン君……? 聞いてる~?
コンタ:はひっ!?だ、大丈夫です! 聞いてます!
モモ:ホントかな~?じゃあ、今言ったこと言える~?
コンタ:あ、えっと、それは……その……
モモ:も~!やっぱり聞いてないじゃ~ん……
モモ:……あたしの授業やっぱりわかり辛いかな……?
コンタ:そ、そんなことないですよ!お姉さんの授業……とっても、その……楽しいです
コンタ:ただ……その……
モモ:え~?聞こえないよ~?
コンタ:ち、ちかっ!
モモ:わっ……
コンタ:む、胸があたっ……
モモ:ご、ごめんね!コン君、大丈夫?
コンタ:…………
モモ:あれ? コン君……?コン君!? 気絶してるの!?なんで、どうして!?
モモ:コン君、起きて~~~!まだ授業は終わってないよ~~~!
-:その後、紺田は何とか覚醒するが、終始桃にどぎまぎしてしまい、勉強に全く集中できなかった。
-:結局、紺田の成績はあがることなく、それどころか下がってしまったのだった……。
talk_31050401
チヨ:いらっしゃーい!!ガイアスが作ってくれた料理だよー!
モモ:愛情たくさん入ってるよ~!い~っぱい食べて行って~!
チヨ:いやぁ桃ちゃんありがとうねぇ、助かるよ厨房も接客も手伝ってくれるなんて
モモ:えへへ、お礼なんていいよ~あたしも丁度お料理作りたかったんだ~
モモ:それにお客さんがあたしの料理を笑顔で食べてくれてるのが見れてとっても嬉しいし♪
チヨ:あはは、それはよかった♪じゃあこの調子で手伝って――
お客:ギャアアッ!!
モモ:ど、どうしたの!?
お客:モヒカンケーンが!料理を食い荒らして逃げていったんだ!
チヨ:ひ、ひどい……せっかく桃ちゃんが作ってくれた料理を……
モモ:お客さんが……お料理が……
モモ:許さない……!絶対に許さないっ!ボッコボコしてやるんだから!
モモ:逃げるな~~~~!!
チヨ:も、桃ちゃんも……怒るんだ……
chattalk_31050402
モモ:26
チヨ:あのケーンたちは……?
モモ:ぶっ飛ばして……
モモ:あ、いや……ボッコボコ!
チヨ:あ、はぁ……
モモ:今から戻るね[0001]
talk_31050403
モモ:ふぅ……ただいま、千代さん!
モモ:ちょっとだけお話してみたらちゃんと反省してくれたみたい
モモ:だから許してあげたんだ~もうあんなことしないって~
チヨ:そ、そう……ともあれ、ありがとうね助かったわ
お客:でもあいつらのせいで……料理食えずじまいだよ……
モモ:安心して!またあたしが作ってあげるよ♪
お客:おおっ、本当かい!?嬉しいねぇ、楽しみだよ!
チヨ:それじゃ早速お店を再開しようかね
モモ:はーい! 桃も手伝いますよ~♪
モモ:もしもまたお客さんをいじめたりお料理を台無しにする人が居たら……
モモ:桃がまたボッコボコ……ううん、お話してあげるから安心してね♪
チヨ:あはは……た、頼もしいね……
-:その後千代のお店は繁盛したが、桃を絶対に怒らせてはいけないと、噂が町に広まるのだった。
talk_31050501
エグゼ:で、デートすかぁっ!?自分とっ!? 桃さんが!?
モモ:うんっ! 今日エグゼ君が時間空いてればだけど~
エグゼ:空いてるには空いてるすけど……な、なんでまた自分となんかと……
モモ:それはね~……実はあんまり私恋愛経験が無くて
モモ:というかゼロだけど
モモ:もしも好きな人が出来た時ちゃんとデートできるように練習しようと思って!
モモ:みんなには内緒だよ!
エグゼ:はぁ~~じ、自分は練習相手すか……
モモ:ダメ、かな……?
エグゼ:いや、いいすよ丁度暇だったすから
モモ:わーい!ありがとうエグゼ君♪
エグゼ:それで、具体的にデートつっても……なにするんすか?
モモ:カップルは一緒に買い物とか遊園地とかに行くよね!
エグゼ:あー……そうなんすね遊園地は知らんすけど……買い物ならいけそうっすね
エグゼ:折角だから買いたいものあれば自分がおごるっすよ
モモ:本当に!?ふふ、なんだか本当の彼氏みたいだね、エグゼ君
エグゼ:あはは……彼氏っぽいことしなきゃ練習にならないでしょうし
エグゼ:あ、でも高いのは無理すよ!
モモ:大丈夫だって!
-:桃はエグゼの手を取ろうとする。
エグゼ:あ、えっと……うす……
-:エグゼは血色の悪い顔をわずかに染め、桃の手を握る。
モモ:……あ
-:ほんのりと冷たいエグゼの手の触感を覚えた桃は、小さく声をあげて動きを止めてしまう。
エグゼ:……桃さん?
モモ:えっ!?あ、うん、い、行こっか……って、わわわっ!?
エグゼ:危なっ!?
-:よろける桃。それをすかさず、エグゼが抱きかかえる。
エグゼ:だ、大丈夫すか~?
モモ:っ!?
モモ:あ、あれ?あれれ? おかしいな?
モモ:エグゼ君……こんなに……
モモ:うぅぅぅぅ~~~~!!中止ぃぃぃぃっ!!
エグゼ:へっ!?
モモ:ちゅ、中止中止~~~!!もうおしまい~~~~!!
エグゼ:桃さん! 正道寺みたいになってるすよ!
モモ:中止中止中止~~~!!
エグゼ:へぶっ……
モモ:ま、また今度!!また今度しようね~~~~!!
エグゼ:えぇ……
エグゼ:一体、なんだったんすか……もう……
-:頬を真っ赤に染めて去る、桃の背中を見つめ、エグゼは困惑した様子で呟くのだった。