talk_31030101
オメガ:……Project E.V.E...operating system...rebooting…
オメガ:stand by...stand by…
オメガ:account:トキカゼ……時風オメガ
オメガ:status:中学3年生、環境委員
オメガ:error...account different
オメガ:……肯定。正式名称は違うでも、オメガ、これが好き
オメガ:誰が名付けた……忘れた…………DELETE……kako……オメガの過去、カコ、kak……
オメガ:…………operation ready... ...start!
???:オメガ殿、待っておられよおおおお拙者が今、スイッチを探し出してあげますぞおおおお……
???:しかし、オメガ殿は複雑過ぎますな斯くなる上は衣類を1度キャスト・オフして──
オメガ:自動迎撃システム稼働殲滅モード、オン
ショウドウジ:ぐああああああああああああッ
ショウドウジ:オメガ殿おおおお!いきなり何をするかああああ!
オメガ:それはオメガのセリフだ
オメガ:女子が気絶している隙に身体をまさぐり服を脱がす
オメガ:鬼畜の所行、卑怯者!
ショウドウジ:なっ、それは誤解ですぞおおおお!拙者にやましい気持ちなど……オメガ殿を助けようと一心でええええ
オメガ:正道寺、卑怯者! 卑怯者!
ショウドウジ:ええい、黙れ黙れ黙れええええッ!拙者は義に生きる武家の嫡男卑怯者呼ばわりは断じて許せぬのだ!
オメガ:肯定、知っている知っていてわざと言っている
ショウドウジ:ぐああああっ、痛いではないか!
オメガ:正道寺、[item:202101691(薪)]が切れそうだぼやっとするな、採りに行くぞ
ショウドウジ:待て待て待てええええい!まだ話は済んでおりませぬぞお!
chattalk_31030102
タヌヒコ:2人とも、お疲れぃ
タヌヒコ:薪は手に入ったか?
オメガ:イージーモードオメガ、パーフェクト
ショウドウジ:オメガ殿、嘘はよくないですぞ
ショウドウジ:薪と間違えて、大きな毛虫を持ってきた時は肝を冷やしましたぞ
オメガ:違う!
オメガ:レーダーが誤作動しただけ!
オメガ:オメガ、そんなミスしない!
タヌヒコ:おまえ達、仲がいいんだな
タヌヒコ:さあ、薪持ってきてくれい
オメガ:わかった、オメガ行く!
ショウドウジ:あいや、待たれよ一番乗りは拙者ですぞおおおお
talk_31030103
オメガ:これで、[item:202101691(薪)]の心配はなくなった
ショウドウジ:確かに、焚き火の燃料は確保できたしかしオメガ殿燃料はどうするおつもりで?
オメガ:燃料?オメガ、言っている意味が理解不能
ショウドウジ:ああ、そうであった拙者としたことがすっかり失念
ショウドウジ:オメガ殿はロボット故食事がなくても構わなかったのですな
オメガ:肯定、小型原子炉相当のリアクターごはんを原子炉のエネルギーに転換内燃機関に直結、半永久的に稼働可能
ショウドウジ:ほうそれは便利ですなあ!もっとオメガ殿の事を教えて下され!それでそれで……!
オメガ:落ち着け、正道寺
ショウドウジ:オメガ殿、痛いではないかああああ!
オメガ:オメガ、親切暴れるとエネルギー浪費
ショウドウジ:もっと別の止め方があるであろうッ!このままでは死人が出ますぞお!
オメガ:肯定、だが問題ないオメガ、正道寺以外にはやらない
ショウドウジ:オメガ殿、それはあんまりですぞお!
talk_31030201
-:時風オメガは外資某社によって開発された自走式汎用掃除機いわゆるお掃除ロボであった。
-:しかし、誰もが気づいていた。彼女がただのお掃除ロボであるはずがないという事実に──
-:──というのは表向きで実は、某国の軍産複合体が秘密裏に開発を進めていた汎用人型軍事兵器
-:俗称、掃除機と呼ばれる最新鋭の最終兵器であった
トヨ:ちょいと、あんた聞いたよこんな可愛い姿して、すごい機能の掃除機なんだって?
オメガ:肯定。オメガ、すごい掃除機何でも綺麗にする
トヨ:そりゃいいねぇ、だったら是非お願いしたいお掃除があんだけどいいかい?
オメガ:オメガ、掃除好き! 任せる!
トヨ:ありがとよ、みんな困ってたから本当に助かるよ
オメガ:オメガ、感謝されるの嬉しい何を掃除すればいい、教えろ
トヨ:この近くの山にね何だかよくわかんないゴミの山が急に出来ちまってねぇ
トヨ:誰が捨ててんのかわかんないけど変な臭いがするし、気味が悪くて
オメガ:わかった、オメガに任せる!そのゴミ、何とかする!
トヨ:あっ、待って! 話はまだ──
トヨ:って、ありゃー、もう行っちゃったよまったくせっかちな子だねぇ
トヨ:悪い連中が捨てに来てるみたいだから気をつけてねって言いたかったのに
トヨ:うーん、大丈夫かしら……
chattalk_31030202
タヌヒコ:オメガちゃん、オメガちゃん!
タヌヒコ:聞いたぜい
タヌヒコ:ゴミ掃除を手伝ってくれたんだってな
オメガ:オメガ、掃除大好きあの程度のゴミ、余裕だ
タヌヒコ:流石だな、すごい性能でい
オメガ:もっと褒める! オメガ嬉しい!すぐそっちにいくぞ
タヌヒコ:おう、待ってるぜ
talk_31030203
トヨ:なっ、何だいこの音は!?
トヨ:あっちのゴミ山の方から聞こえた気がするけど……
トヨ:って……ええええっ!?どうなってんだい、これは!?
-:つい先程まで遠くそびえ立っていた小さな山が綺麗さっぱり消えていた。
-:とよは、何が何だかさっぱりわからずその場に力なくへたりこんだ
オメガ:オメガ、ただいま帰還ミッション・コンプリート!
トヨ:って、まさか……あれをやったのはあんたなのかい?
オメガ:肯定。オメガ、掃除した塵1つ残さない、きれい
トヨ:いや、でもあれはちょっとやり過ぎだよ……
オメガ:後、ゴミ捨ててた悪い人達いっぱいいっぱい見つけた
トヨ:そうそう! そいつらだよ!何か乱暴されなかったかい?
オメガ:問題ない、オメガのレーダーそれも全部ゴミと認識
オメガ:だから一緒に吹き飛ばしたすごいだろ、えへん
トヨ:いや、確かに似たようなもんではあるんだけどねぇ……
トヨ:いやぁ、それにしてもびっくりだわガイアスの人達ってのはみんなこんなもんなのかい?
オメガ:否定。みんな、違う正道寺、全然だめ、へっぽこ
オメガ:オメガが高性能、オメガが特別だからほめて、もっとほめて欲しい
トヨ:そうだねぇ、オメガちゃん悪い人とゴミを掃除してくれて本当にありがとうね
オメガ:ふふふ、オメガ、嬉しいみんな喜ぶ、とっても嬉しい
talk_31030301
-:最新鋭の万能ロボット、時風オメガ。そんな彼女でも常に頭を悩ませる大問題があった。
-:それは、いかに高性能であっても決して叶うことのない夢。
オメガ:…………
ラクーン女性A:あら、あなたのネイル、素敵ねぇ
ラクーン女性B:あなたのチークもいいわ今年の流行色でしょ、ふふふ
オメガ:……オメガだっていつか、大きくなってきれいなおねえさんに……
オメガ:身長拡張キットと胸部拡張キットがあれば……オメガだって、オメガだって──
???:おねえさん、ちょいとそこの綺麗なおねえさん
オメガ:……ん、今、おねえさん言ったか?それ、オメガのことか?
???:当たりき車力林檎の木!おねえさん以外にどこにいるんですか
オメガ:オメガ、おねえさん?おねえさん! おねえさん!
カメキチ:あっしはね、亀吉ってもんでしていやぁ、ケチな男でさあ
カメキチ:おねえさんみたいな美人さんをお世話するお仕事でさぁ
オメガ:お世話されるとどうなる
カメキチ:そうさねぇ、あっしの見立てですとおねえさんみてぇな上玉ならさぞかしおもてになるでしょうねぇ
オメガ:もてる? オメガ、もてるのか?もてるのは大人の女性だ!
カメキチ:そうそう、大人の女性になりやしょうさあさ、ひとまずうちの事務所で手続きなどやっつけましょうや
オメガ:肯定。オメガ、おねえさん!大人の女性になる!
カメキチ:へへへ、さあさ、こちらへ……
ショウドウジ:ぬぅ! あれは……オメガ殿では?ご一緒の妖しげな男は誰であろうか
カメキチ:へい、そうそう、そこに判子をねぺったんこ、してくんなせぇ
オメガ:判子? オメガ、もってない
カメキチ:えー、そうなんですかぁ?そんじゃ拇印で構いやせんよ親指をほらここに……
オメガ:ぺったんこー
カメキチ:って、ちょっとあんた!つるっつるじゃないですかい!?指紋はどうなってんですかい?
オメガ:オメガ、万能お掃除ロボ指紋なんて、ない
カメキチ:ええええっ、ロボット!?何てこった、それじゃ売り物にゃなんねぇじゃねぇかぁぁぁぁ!
オメガ:うりもの? どういうことだ
オメガ:オメガ、まだ開発段階未完成、出荷予定は未定
カメキチ:ええい、訳のわからんことを!もう遅ぇんだよ、おめぇはたった今売約済みだぁぁぁぁ!
-:──と、契約書を見せつけたところで派手に扉が開いた。
ショウドウジ:オメガ殿! なりませぬぞおおおお!拙者がそやつの不義を感知しましたぞおッ!
カメキチ:ぬうっ、貴様は何やつ──
ショウドウジ:問答無用ぅぅぅぅッ!オメガ殿は拙者が守るのであああある!
ショウドウジ:でやああああああああああああッ!!
カメキチ:チッ、野郎共、やっちまえ!こいつをフクロにしちまうぞ!
ショウドウジ:無念ですぞおおおおおおおおッ!オメガ殿ぉ、逃げてくだされぇ!
カメキチ:弱ぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?おめぇ何なんだよ、見かけ倒しかよ?
オメガ:正道寺、弱い癖に出しゃばるなオマエが来るとややこしくなる
オメガ:オメガ、これくらいわかってた最初からこいつら、お掃除するためわざと騙された
ショウドウジ:誠であるか?拙者にはそうは見えなかっ──
オメガ:オメガ、わざと騙された!
カメキチ:ぐああああああああああああ──ッ!
ショウドウジ:ぐああああああああああああ──ッ!何で拙者までぇぇぇぇッ!?
-:鈴木正道寺の活躍(?)によって時風オメガは何とか難を逃れた。
-:しかしオメガは諦めない。いつか憧れのおねえさんになるべく戦い続ける。
-:何故ならそれは、夢叶わず消えた23体の姉達の悲願でもあるのだから──。
talk_31030401
-:時風オメガは、あるラクーンの村落に身を寄せていた。
-:働き者で素直な彼女のこと。すぐに打ち解け、誰からも好かれるお掃除ロボとして重宝される。
-:そんな彼女をねぎらってある老夫婦が食事に招くのだった。
-:しかし、オメガの様子がどこかおかしい。それに気づいたおかみさんは──。
チグサ:あらま、どうしたのオメガちゃんおばちゃんのお料理ちょっと口に合わなかったかしら?
オメガ:否定、そんなことない!オメガ、おばちゃんの料理好き!
チグサ:でも、オメガちゃんのお皿ちっとも減ってないよ
オメガ:……それは、その……
チグサ:いいんだよ、オメガちゃん無理しなくても気にしないからね
チグサ:ごめんよ、おばちゃん人間のお料理しか作ったことがなくてねぇ
チグサ:ロボットさんがどんなものを食べるかちぃっとも知らなかったもんだからごめんねぇ、許しておくれねぇ
オメガ:否定、否定、否定!オメガ、そんなんじゃない!ただ……
オメガ:とにかく、おばちゃん、悪くない悪くないけど、オメガ……オメガ……
オメガ:…………
-:そう言ったきりオメガは黙りこくる。しかしその様子はやはりおかしくて何かを隠しているように見えた。
-:千草にはそれが何なのかはわからない。
-:しかし、ふと何かを確信した彼女はぼそりと探るように呟いてみせた。
チグサ:……オメガちゃん、持って帰るかい?
オメガ:え……
-:困ったようにうつむいていたオメガの顔がもちあがり、笑顔になった。
チグサ:お料理、このまま残しちゃうともったいないでしょう?いいから持って帰りなさい
オメガ:肯定! オメガ、持って帰る!おばちゃん、ありがとう!
オメガ:えっと、あと、ミルクがいい!
オメガ:ミルクも持っていく!
デンキチ:なんでぇありゃあ?オメガちゃん、どうしちまったんだぁ
チグサ:ふふふ、わかりませんか?
デンキチ:うーん、ダイエットでもしてんのかと思ったけど違ぇみてぇだしよ……
チグサ:ふふ、おとうさんにもそういう経験はあったと思いますけどねぇ
デンキチ:ええっ? おいらにもかい?
チグサ:こっそり自分の食事を持って帰ってやることといったら……ふふふ、それしかないですもんねぇ。
chattalk_31030402
タヌヒコ:オメガちゃん、千草さんから連絡をもらったぞ
タヌヒコ:何か隠しているようだな
オメガ:否定、オメガ隠してない!
タヌヒコ:オメガちゃん、それは本当か?
オメガ:42
タヌヒコ:だよな、オメガちゃんは嘘なんてつけねえもんな
オメガ:肯定、オメガ、ウソきらい
タヌヒコ:だったら話してくれよ何を隠していたんでい?
オメガ:えっと…
オメガ:子犬を拾った
タヌヒコ:おお、いいじゃねえかかわいくてよ
オメガ:肯定! 肯定! オメガも!オメガもかわいい、思った!
タヌヒコ:でも、ダメだぜい
オメガ:え
タヌヒコ:犬を飼うなら、ちゃんとした所でちゃんと世話してあげねえと
タヌヒコ:かわいそうだろ?
オメガ:教えて欲しい、どうすればいい
タヌヒコ:まずはおいらの所へ連れてきてくれい
タヌヒコ:予防接種の手配をしておくぜい詳しい話はそれからだ
オメガ:わかった、オメガすぐいく!超光速ですぐいく!
talk_31030403
-:心配そうに眺める千草と伝吉とオメガ。
-:その視線の先には弱った子犬がミルクを舐めていた。
チグサ:なんだいなんだい、水臭いねぇ子犬が飼いたいってんなら飼いたいって言えばいいじゃないさ
オメガ:……おばちゃん、ごめんなさい
デンキチ:おいおい、それを言うなら油臭ぇの間違いだろうが、はははなぁ、オメガちゃんよ
-:そう言って伝吉は作って待っていたのだろう、立派な犬小屋をもって現れた。
オメガ:おじさん、それ!?
コイヌ:アン、アンアン!
-:子犬は喜び勇んで伝吉の足下に駆け寄りその周囲をぐるぐると回る。
デンキチ:オメガちゃんは冒険の旅に出るんだろ?こいつはおじさん達が預かってやらい
-:伝吉は嬉しそうに笑ってその犬小屋を庭の隅に置いた。
コイヌ:アン、アンアン!
チグサ:そうさね、いつでも戻っておいでオメガちゃん
オメガ:ぬるはち、喜んでる!おじちゃんおばちゃんありがとう!
デンキチ:ぬ、ぬるはちぃ?こいつ、ぬるはちって言うのかい?
オメガ:肯定、オメガ、いっぱい考えた可愛い名前、いっぱいいっぱい
デンキチ:そんで、よりによってぬるはちかい?ハチやポチってなぁよく聞くけどそいつぁ珍しい名前だなぁ、へへへ
チグサ:まあまあ、おとうさんいいじゃありませんか
チグサ:ほら、2人をご覧なさいなあんなに幸せそうなんですから
オメガ:ぬるはち、おいでよしよしよしよしよしよし……
ヌルハチ:くーん、くーん、くーーん……
-:時風オメガは生まれて初めて自分の手の中で動く小さな命に感動を覚えていた。
-:自分の冷たい無機質なボディではこの子の温もりは数値としてしか感知することができない。
-:それでも、普段は感じることのない幸福で非合理な情報に何かを感じて戸惑いを覚える。
-:しかし不思議なことに、それはそれでさほど悪い気はしないのであった。
talk_31030501
-:ある日、時風オメガは古くなった靴を買い換えに街に出ていた。
-:女の子らしい可愛いスニーカーが欲しいと思ったのだが、自分の見立てでは心許なかった。
-:そこで、仲間内で最も女の子らしい桃にお願いをしてついてきてもらうことにした。
モモ:ふふ、可愛いの見つかるといいね~
モモ:あー、オメガちゃん見て見て~ほら、あれ、すっごく可愛いよ~
-:しかし、オメガに桃の声は届かない。
-:フリーズしたかのように1点を凝視したまま立ち尽くしていた。
オメガ:…………
モモ:オメガちゃん? どうしたの~?
オメガ:……はっ、な、何でもない早く行く、かわいいスニーカーオメガ買いたい!
モモ:えー、オメガちゃん?うーん、なに見てたんだろ~
-:そう呟いて先ほどオメガが眺めていた場所を辿ると、桃は微笑する。
モモ:ふふふ~、もー、そうならそうって最初からそう言ってくれればよかったのに~
主人:へえ、かわいいスニーカーですかいでしたらこちらなんてどうでしょう
オメガ:すごく動き易いオメガ、気に入ったこれにする
主人:へえ、毎度ありすぐに包みますんでしばしお待ちを
モモ:えー、オメガちゃん本当にそれでいいの~?
主人:え、違うんですかい?でしたら別のスニーカーを持ってきましょう
モモ:違うの違うの、そうじゃないの~ねー、オメガちゃん、だよね~?
オメガ:……桃、わからないオメガは動き易い、これ好き
モモ:うーん、機能も大事なんだけど~女の子にはね、時には動きにくいものも必要なんだよ~♪
オメガ:……動きにくい、必要?
モモ:店主さん、あそこの棚にあるの見せてもらえます~?
主人:えっ、あれですか!?へえ、まあ、構いませんけど……
-:そう言って店主が取り出したのは一足の真っ赤なハイヒールだった。
オメガ:これ、さっきオメガが見てたやつ!?どうして!?
モモ:ふふ、女の子はみんな憧れるもんね~オメガちゃんだって女の子なんだから当然だよ~
オメガ:はいてみていいか?
モモ:もちろんだよー、ほらほら~
オメガ:おお、すごい! すごく歩きにくい!何だこれは、おねえさんはみんなこんな歩きにくいのをはいてるのか?
モモ:ふふ、そうだよー、それはいて後で新色のリップ買いにいこうね~
オメガ:リップ!? オメガ知ってる!20口径の弾薬みたいなやつ!
モモ:えー、そんな物騒なものじゃないよ~
オメガ:桃、行こう! 早く行こう!
モモ:あー、でもでも~? 確かに~?恋の銃弾を撃つって意味ではそうなのかもしれないね~、ふふ
オメガ:何だそれ! オメガも撃ちたい!こいのじゅうだん、撃ってみたい!桃、教えて欲しい!
モモ:えー、練習とかできないやつだしうーん、どうしようかなぁ……
オメガ:桃はすごい、何でも知ってる本当におねえさんだ
-:2人はその後も仲良くお店を回り、長い行列を並んで流行りのスイーツを食べたり、秘密のデートを楽しんだ。
-:女の子とカワイイことなら何でも知っている桃は、オメガにとってまさに理想のおねえさんなのだろう。
-:しかし、オメガはそれに気づいているのかいないのか、無垢な笑顔ではしゃぐだけ──。