chattalk_51050101
ニア:ふあっ!? お知らせにゃっ[0027]
エグゼ:自分のスマホにもきてるすね
クロム:どうやら全員に一斉の通知が来たようですね
ニア:びっくりしたのにゃ[0027]
11
ロッカ:六花菓子店、店長の六花です
ロッカ:もうすぐバレンタインデーですね
ロッカ:ただいま六花菓子店にてセールを開催中です
ロッカ:気になった方は最寄の掲示板までお越しください!
ロッカ:甘~いお菓子と共にみなさまのお越しをお待ちしております!
エグゼ:何かと思ったらお菓子の宣伝すか
ニア:7
ニア:なんだかチョコが食べたくなったにゃ
クロム:ではお店へ行ってみますか?
エグゼ:15
ニア:18
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タヌヒコ:どこもかしこもチョコチョコチョコまみれだ
タヌヒコ:そんで、おめぇ達もチョコを食べたくなったってわけかい
ニア:そうにゃ!
エグゼ:食べられるなら欲しいすね
タヌヒコ:気持ちはわかるぜぃおいらもバレンタインになるとチョコを食いたくなるからな
クロム:こちらにもバレンタインがあるのは偶然の一致にしても不思議ですね
ニア:ニアもチョコを贈りたいのにゃだから作りたいのにゃ!
タヌヒコ:いいんじゃねぇか?
ニア:それでチョコの材料はどこへ行けばあるのにゃ?
エグゼ:材料から作るつもりだったんすかっ!?
クロム:多少の手間はかかりますがそれくらいならどうにかしますよ?
エグゼ:どうにかできるじゃなくてするんすね……
クロム:その程度の知識ならばありますから
ニア:さすがクロムにゃ!
タヌヒコ:盛り上がっているところわりぃがこの辺りにはチョコの材料になりそうな物はねぇな
ニア:それは残念にゃ……
エグゼ:店で買えばいいんじゃないすか?
ニア:そうだけど、贈るなら自分で作りたかったにゃ……
ニア:それに、どうせ作るなら少し凝った感じにしたかったにゃ
エグゼ:ハードルがあがりまくっていないすか?
クロム:ニア君はチョコレートを作れるんですか?
ニア:湯煎して形を整えるならできるにゃ
ニア:それ以上だと自信がないにゃ
エグゼ:ダメじゃないすかっ!?
タヌヒコ:もう、それならお菓子屋さんに譲ってもらうか教えてもらって作るしかないんじゃねえか?
ニア:教えてもらえる所があるのかにゃ?
エグゼ:さっき宣伝してた六花菓子店ってとこはどうすか?
タヌヒコ:六花菓子店ならいいんじゃねえかい?
クロム:知っているんですか?
タヌヒコ:このあたりでは有名だからな店長の六花も親切だから頼めば教えてもらえるはずでぃ
クロム:専門家に教えてもらえるのは最高ですね
ニア:それじゃ六花菓子店へ行ってみるにゃ!
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センタロウ:六花菓子店をよろしくお願いしますただいまバレンタインセール中です
ニア:お兄さん、ちょっといいかにゃ?
センタロウ:はい、なんでしょう?
ニア:そのチラシって六花菓子店のものじゃないかにゃ?
センタロウ:ええ、そうです。みなさん、六花菓子店へ?
ニア:そうにゃ! ええと……
センタロウ:ああ、僕は六花菓子店の仙太郎といいます
ニア:仙太郎お兄さんもお店でチョコを作っているのかにゃ?
センタロウ:チョコレートを、ですか?
ニア:そうにゃ!
クロム:チョコレートの作り方を教えてもらいたいと思っているんですよ
センタロウ:すみません。僕にはわからないので六花さんに聞いてもらうほうが良いと思います
ニア:お店のお菓子は六花って人が作っているのかにゃ?
センタロウ:もちろんです! 六花さんは有名なパニシエールなんですよっ!
エグゼ:パティシエールすか?
センタロウ:いえ、パニシエールですお菓子作りの専門家という意味だと思ってください
ニア:専門家なのにゃ?
センタロウ:チョコだけでなくお餅作りもとても上手ですよ!
エグゼ:お餅……?
クロム:和菓子も取り扱っているということでしょうか……
センタロウ:六花菓子店のお菓子はどれもとっても美味しいですよ
ニア:それは楽しみにゃ!
センタロウ:ぜひ、ご来店ください!ここを通って行けばすぐにお店が見えますから!
ニア:ありがとうにゃ!
クロム:では行きましょう
ニア:……ここでいいのかにゃ?
クロム:そのはずですが……
エグゼ:バレンタインだからなのかチョコの匂いがするすね
ニア:とっても甘くていい匂いがするにゃ
エグゼ:すごいすね。こんなにたくさんお菓子の店があるんすね
クロム:お菓子の町に迷いこんだような気さえしますね
ニア:どのお店も美味しそうに見えるにゃ
エグゼ:お店は食べたらだめすよっ
ニア:そんにゃことはしないニアもわかっているにゃ
クロム:ここまで来れば簡単に見つかると思っていたんですが……
エグゼ:どこが六花菓子店なんすかね
クロム:先ほどもらったチラシによるとこの辺りにあるはずですが……
エグゼ:あっちにある店がそれっぽくないすか?
ニア:確かめるためにも2人とも急ぐにゃ!!
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クロム:ここが六花菓子店ですか
ニア:さっそくチョコの作り方を教えてもらえるか
ニア:あのお姉さんに聞いてみるにゃ
ロッカ:直行さんいつもありがとうございますまたのお越しをお待ちしてます!
ナオユキ:ええ。それじゃ、また
エグゼ:お客さんが多いすね
ニア:今さっきすれ違った男の人もチョコを買って行ったのかにゃ?
エグゼ:バレンタインに男が1人でチョコを買いにくるんすか……
クロム:それだけ人気のお店ということなんでしょうね
ロッカ:いらっしゃいませ。初めてのお客様ですよね?
ニア:そうにゃ!
ロッカ:何になさいますか?
ニア:どれも美味しそうで迷うのにゃ
ロッカ:ふふっ、ありがとうそう言ってもらえるととっても嬉しいわ
エグゼ:ニアちゃん、目的が変わってるすよ
ニア:そ、そうだったにゃ!?
ロッカ:目的って、何かしら?
ニア:バレンタインで贈るチョコの作り方を教えてほしいにゃ!
ロッカ:チョコを贈る……?
ニア:そうにゃ。大切な人達に贈るから少し凝ったものにしたいんだにゃ
ロッカ:よくわからないけれどチョコは全部使いきっちゃったのよ
ニア:そんにゃあ……
ロッカ:あ、お餅は残っているからそっちならわけてあげられるわよ?
ニア:お餅……?
エグゼ:バレンタインすよね?
ロッカ:ええ、そうよ
エグゼ:そういえば仙太郎って人もそんなこと言ってたすね……
クロム:お餅をどう使うんですか?
ロッカ:どうって……
ロッカ:バレンタインはチョコ餅を食べるじゃない
クロム:ほう……僕達の知っているバレンタインとは違うようですね
エグゼ:バレンタインって何のためにやってるんすか?
ロッカ:正月のあまったお餅を無駄にしないためにチョコ餅にして食べるのよね?
エグゼ:たしかにそれなら男女関係なく買いに来るすね
クロム:チョコ餅というのはどのようなものなんでしょう?
ロッカ:お餅を焼いたら、片面に板チョコを乗せて溶かして食べるんだけど……
ロッカ:もしかしてあなた達のところじゃ違うのかしら?
クロム:かなり違いますね
ニア:ニア達の知っているバレンタインとぜんぜん、違うみたいにゃ
エグゼ:共通しているのはチョコを使うことくらいすね
ロッカ:へえ、興味あるわねどんな感じなの?
ニア:好きな人に想いを込めてチョコを贈る日にゃ!
ロッカ:それは、誰が誰に贈ってもいいものなの?
ニア:本当は女の子が男の子に贈るにゃ
ロッカ:好きな人に気持ちを伝える……
ロッカ:それってとってもロマンティックでステキな贈り物ね!
ニア:そうなんだにゃ
ロッカ:使うのはチョコだけっていうのも面白いわ
ロッカ:材料があれば色々と作ってみるのに……
ニア:チョコの材料を売っているお店は無いのかにゃ?
ロッカ:今はバレンタインでしょう?どこもたくさん仕入れるから在庫がすぐになくなるみたい
ロッカ:だから時期的にチョコレートの材料を入手するのは難しいわね
クロム:業者からではなく直接材料を入手することはできないのでしょうか?
ロッカ:いくつかの材料があれば作れるわでも……
ロッカ:取りに行くのが大変なの私だけじゃ……
ニア:だったらニア達がとってくるにゃ!
ロッカ:それじゃ、お願いできる?
ニア:もちろんにゃ!!
ニア:そういうわけだからクロムとエグゼにも手伝ってもらいたいにゃ!
クロム:かまいませんよ
エグゼ:この流れで自分だけ嫌とは言えないすよね……
クロム:こちらの世界でカカオから精製をしているとは限りません
クロム:生物由来か植物由来なのか……
クロム:どのようにチョコを作っているのか興味はつきませんね
エグゼ:クロム君、楽しそうすね
クロム:知らないことを知るのは何よりも楽しいものですよ
ニア:美味しいチョコを作るのも食べるのも、楽しいにゃ!
ニア:それじゃ材料を探しに出発にゃ!
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ニア:まずはこれにゃ[0024]
エグゼ:222400271
エグゼ:222400301
エグゼ:これすよね?
ロッカ:26
ニア:これでチョコに近づいたにゃ[0024]
ロッカ:ニアちゃん達の所だと好きな人にチョコを渡すのよね?
ニア:そうにゃ[0028]
ロッカ:チョコを贈る時ってどんなふうにしてるの?
エグゼ:店から配送してもらえば面倒も無いすよね
クロム:手紙を添えて机などに置いておくという方法もありますね
ロッカ:そ、そっか。直接じゃないんだ
ニア:そういう方法もあるにゃでも…
ニア:気持ちを伝えるのならやっぱり手渡しするのが一番良いのにゃ[0024]
ロッカ:手渡しするのが一番…
ロッカ:それってすごく勇気のいることよね?
ロッカ:ニアちゃんはどうやって渡したの?
ニア:にゃ[0027]
ニア:そういえば男の子を好きになったことないにゃ[0026]
ロッカ:あら、そうなの?少し意外だったわ
ニア:そうかにゃ?
エグゼ:沙璃ちゃんだけと言われれば納得すね
ロッカ:ニアちゃんは可愛いしチョコをほしがる子もたくさんいたでしょ?
ニア:41
ニア:欲しいなんて言われたことなかったのにゃっ[0027]
ロッカ:ふふっ、そうかしら?
ニア:ニアはいつも沙璃ちゃんと交換するだけだったのにゃ[0029]
ロッカ:沙璃ちゃんってお友達?
ロッカ:だとしたら男の子はきっと羨ましがっていたんじゃない?
エグゼ:そうかもしれないすね
ニア:エグゼまで何を言い出すにゃっ[0032][0027]
ロッカ:私が男だったらニアちゃんみたいな子放っておかないわよ?
ロッカ:優しくて可愛くて良いお嫁さんになりそうだもの
ニア:41
ニア:そ、そんにゃことないにゃ[0027]
ロッカ:そうかなー。あると思うなー
ニア:もしもそうだとしてもお嫁さんなんて早すぎるにゃ[0027]
ニア:でも、でも…にゃにゃあ~[0026]
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エグゼ:手に入れたすよ
エグゼ:222400291
ロッカ:9
ロッカ:あと1つあればチョコを作れるわ
ニア:がんばるにゃ[0024]
ロッカ:25
エグゼ:もうひとがんばりすね
エグゼ:バレンタインにチョコの材料集めなんて心がへし折れるす
ロッカ:あら、どうして?
エグゼ:チョコをもらえない男にはバレンタインは残酷な日すから
ロッカ:エグゼ君はもらったことはないの?
エグゼ:義理チョコならあるすよ
ロッカ:35
クロム:恋愛感情ではなく日頃のお礼の意味を込めたチョコレートですね
ロッカ:そんなものまであるのね
エグゼ:なのでバレンタインの日は男はみんな、チョコのことで一喜一憂することになるすよ
ロッカ:41
ニア:エグゼにもちゃんと義理チョコ作ってあげるにゃ[0024]
エグゼ:めっちゃありがたいんすけど実は自分、チョコはあんま食えないんすよね
ニア:ホットチョコならいけるかにゃ[0031]
エグゼ:それならいけるかもっす
ニア:じゃあ1リットルくらい作るにゃ[0028]
エグゼ:そんなにたくさん!?
エグゼ:42
ニア:多いほうが嬉しくないかにゃ[0031]
エグゼ:死ぬっす
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ニア:29
エグゼ:222400311
クロム:これで全ての材料がそろいましたね
ロッカ:9
クロム:しかしこの材料からチョコができるのはやはり興味深い…
ロッカ:材料も違うの?
クロム:似てはいますが違いますね
クロム:材料はたくさんあるのでちょっと作ってみたいですよ
ロッカ:あ、それなら作ってみて私も興味あるから
クロム:では、お言葉に甘えて
ロッカ:本当、あなた達のいた所は不思議ね
エグゼ:自分らにはこっちのが不思議すけどね
クロム:だからこそ面白いと僕は思っていますよ
ロッカ:そうね。私もそう思う
ロッカ:チョコを贈って告白とか義理チョコとか思いつきもしなかったし
ニア:それだったら他にもあるにゃ[0028]
ロッカ:41
クロム:女の子同士で送り合う友チョコ
クロム:男同士で送り合う強敵チョコなどもありますね
エグゼ:それは初耳すよ
ニア:でも誰が誰に贈ってもいいと思うにゃ[0028]
ロッカ:そ、そうよねっ
ロッカ:自分の気持ちを相手に伝えるためだもの!
クロム:そういえば昔、蓮君に手作りのお菓子を作ってあげましたよ
エグゼ:男同士で手作りすか!?
ロッカ:さっき言ってた強敵チョコかしら?
クロム:分類上ではそうなるのでしょうか
エグゼ:分類上って…?
クロム:贈ったお菓子には実験的に製作していた甘味料を使ったんですよ
エグゼ:実験的に…嫌な予感しかしないすね
ニア:ど、どうなったのかにゃ[0031]
クロム:蓮君はお菓子を口にすると盛大に吹き出してましたね
クロム:貴様のお菓子はなに味だー!!と、叫んでいましたよ
エグゼ:蓮先生ならそう言いそうすね
ロッカ:その後はどうなったの?
クロム:とても残念なことに…しばらくは何を作っても口にはしてくれませんでした
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ニア:完成にゃ!
クロム:六花さんに見せに行きましょう
エグゼ:作り方も違うのか興味あるすね
ニア:残った材料で美味しいチョコも作ってもらうにゃ!
ニア:ぱにぱにのチョコを食べてみたいにゃ!
クロム:それは僕も興味ありますね
エグゼ:じゃあすぐ行くっす!
ニア:にゃー!
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ニア:お待たせしたにゃ!
ロッカ:凄くいいチョコよ!初めて作ったとは思えない
ロッカ:残りの材料でチョコを量産できるわ
エグゼ:ニアちゃんずいぶんと熱心だったすね
クロム:そうですね、がんばってましたね
ニア:全部、全部、美味しいチョコを作るためにゃ!
ロッカ:ニアちゃんにも贈りたい人がいるのかしら?
エグゼ:沙璃ちゃんすよね
ニア:もちろん沙璃ちゃんにも贈るにゃ
ニア:でも、他のみんなの分も一緒に作るのにゃ
クロム:僕達にもいただけるということですか
ニア:最初からそのつもりだったにゃ
エグゼ:そうだったんすか?
ニア:当たり前にゃ。チョコは好きな人に贈るものにゃ
ニア:ニアはみんなのことも大好きだからにゃ!
ロッカ:好きな人に贈るもの……
クロム:ふふふ。チョコレートは好きな人に贈るもの、ですか……
エグゼ:クロム君、なんか悪いことを考えている顔をしてるすよ?
クロム:悪いことだなんて全く考えていませんよ
ニア:だったらどんなことを考えていたのかにゃ?
クロム:ちょっとしたお遊びを思いついただけです
エグゼ:あまり聞きたくないすけどお遊びってどんなことすか?
クロム:せっかくチョコを贈るのですから食べた相手に好きになってもらう
クロム:というのはどうでしょう?
ロッカ:どういうことです?
クロム:惚れチョコとでも言うべきですかそれを混ぜるんですよ
ロッカ:惚れチョコ……?
クロム:そうですね、たとえば……
クロム:Aチョコを食べた人はBチョコを食べた人のことを好きになる……など、どうでしょう?
ロッカ:そんなことが、できるの……?
クロム:それほど難しくはありませんね
エグゼ:いやいやまずいっしょ!!
ニア:そういうのはよくないにゃ!
クロム:面白いと思うのですがだめでしょうか?
エグゼ:シャレにならないことが起きる気しかしないすよっ
クロム:ですが、たとえば蓮君が正道寺にメロメロになったら?
レン:正道寺、俺は気付いたんだ誰よりもお前が大切だと
ショウドウジ:何を言ってるでござるかっ!?
ショウドウジ:蓮殿、お願いですから正気に戻るでござるよおおおおおっ!!
エグゼ:ぷっ
ニア:にゃははっ
クロム:面白いと思いませんか?
エグゼ:たしかに面白いけれどダメすっ!それはダメだと思うすっ!
ニア:バレたらクロムの命が危ういにゃ
クロム:しかたありません惚れチョコは諦めましょう
ロッカ:えええっ!?
ニア:どうしたのにゃ?
ロッカ:え? いえ、その……今のチョコの話なんだけれど……
クロム:惚れチョコのことですか?
ロッカ:ええ。その惚れチョコのレシピをパ、パニシエールとしては知っておきたいのだけれど……
ロッカ:後学のためにも教えて欲しいのっお願いっ!!
クロム:教えるのはかまいませんよ
ニア:で、でも、絶対に他人に使ったらダメにゃ!
エグゼ:ネタにされたほうはたまらないすよっ
クロム:……という感じでして
ロッカ:そうね、そんなのはダメよね
ロッカ:だって……好きなら……でも……作ったらだめ、だめなの……わかってるから……
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ニア:チョコはどうなったかにゃ?
ナオユキ:た、大変だ、誰かっ!?
クロム:あれは……?
ニア:常連の人だったかにゃ?
エグゼ:どうしたんすか?
ナオユキ:六花さんが、お店が……!
ナオユキ:六花菓子店がめちゃくちゃに荒らされているんですっ!!
ニア:六花、大丈夫にゃっ!?
ロッカ:あ……ニアちゃん……
ニア:何があったのにゃ!?
エグゼ:お菓子を根こそぎ持って行かれているみたいすね
ニア:酷いにゃ……
クロム:どうやらモンスターのようですね
ナオユキ:六花さんだけでも、無事で良かった
ロッカ:直行さん……
ナオユキ:あ……!? そ、その……
ナオユキ:僕は六花さんの、六花菓子店のファンですからっ!
ロッカ:ありがとう、直行さん
ロッカ:でも、どうしよう……チョコが……
エグゼ:全部持って行かれちゃってるみたいすね
ニア:また材料を集めなおしにゃ
ロッカ:材料は大丈夫です。集めてもらったものがまだあるから。でも……
クロム:何か他に言いにくいことがありそうですね
ロッカ:……ごめん、なさい
ニア:何があったんだにゃ?
ロッカ:実は……チョコを作ったの
エグゼ:お菓子屋さんすから作るのは当然じゃないすか?
ロッカ:そうだけど、そうじゃないものを教えてもらったチョコを……
クロム:僕が教えた惚れチョコですね?
エグゼ:まさか、あれを奪われたんすか?
ロッカ:ええ、そうなの……ごめんなさい
クロム:どれくらい作ったんですか?
ロッカ:試作も込みだとかなりたくさん……
エグゼ:じゃあ、この店を襲ったモンスターが食べるかもしれないってことすか!?
ニア:あれってモンスターにも効果があるのかにゃ?
クロム:効果はあるはずです
エグゼ:もしそうならモンスターがチョコを食べたら……?
ニア:六花を好きになってまたここへ戻ってくるかもしれないにゃ
ナオユキ:よくわかりませんが六花さんがまた襲われるかもしれないってことですか!?
クロム:そうなりますね
ナオユキ:大変じゃないですかっ!
クロム:食べていたら六花さんを放ってはおかないでしょう
クロム:ですので、モンスターは奪ったチョコをまだ食べていないはず
ニア:だったら食べられる前に取り戻すにゃ!!
ナオユキ:六花さんの身が危ないんですよね?僕も……一緒に行きます!
ロッカ:だ、ダメよっ。直行さんはモンスターと戦ったことなんてないでしょう?
ナオユキ:そうだけど……でも……
エグゼ:しかたないすね
クロム:そうですね。御二人はここで待っていてください
ナオユキ:ですが……!
エグゼ:一緒に来ても足手まといすから
ナオユキ:……そう、ですね
ニア:安心するにゃ。ニア達がどうにかするにゃ
クロム:僕がレシピを教えたことも原因の1つですし
ニア:チョコを取り戻しに行くにゃ!!
talk_51050302
ニア:見つけたにゃ!チョコを返すにゃ!
非モテモンスター:ココ……チョココ……
エグゼ:アイツ、どうやらチョコを食べてしまったようすね!
ニア:大変だにゃ!?
クロム:正気に戻しますよ彼女の所へは行かせません
ニア:まだチョコが残ってるにゃ!!
非モテモンスター:コココココ……!
ニア:チョコを返すにゃ!!
非モテモンスター:チョチョコーーーっ!!
ニア:そんなにチョコが欲しいのなら好きな人にもらうにゃ!
非モテモンスター:チョコチョチョチョコー!
クロム:かなり怒っているようですね
ニア:倒してチョコを取り戻すにゃ!!
talk_51050303
ニア:どうにか取り戻せたにゃ……
クロム:使い方次第ではかなり危険な物だというのがわかりました
エグゼ:モンスターに求愛をされるなんて悪夢すよ……
ニア:モンスターじゃなくて人が相手でも同じことになっていたにゃ
ニア:好きじゃない人達に迫られることになるにゃ
クロム:お遊びのつもりでしたが効果が強すぎますね
クロム:ちゃんと中和した上で廃棄をしておきます
エグゼ:これで安心できるはずすよっ
ニア:六花にもう心配いらないって教えてあげるにゃ!
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ニア:チョコを取り戻してきたからこれで一安心にゃ!
エグゼ:もう心配いらないすよ
ロッカ:ありがとう、みんな。それから……本当にごめんなさいっ!!
ロッカ:作らないって約束していたのに私……
ニア:どうして作ったのかにゃ?
ロッカ:わ、私、その……
ロッカ:す、好きな人がいるのっ
ロッカ:でも……何も言えなくてだけど、振り向いてほしくて……
ニア:好きならその気持ちを相手にまっすぐ伝えるにゃ
ロッカ:惚れチョコに頼ろうとした私にはそんな資格はないわ
ニア:誰かを好きになるのに資格なんていらないにゃ
ニア:そして、誰かに好きって伝えるのにも資格なんていらないにゃ
ロッカ:私も……好きって言ってもいいのかしら?
ニア:もちろんにゃ!
ロッカ:でも、ダメだったらって思うと怖くて……
ニア:それは当然の気持ちにゃ
ニア:自分の気持ちを受け入れられず断られるのは誰だって怖いにゃ
ニア:だからニアがおまじないをかけてあげるにゃ
ニア:胸に秘めた想いを伝えるため
ニア:募った気持ちを伝えるため
ニア:六花の中で眠っている勇気を目覚めさせるためのおまじないにゃ
ロッカ:そんなことができるの……?
ニア:ニアにはできるにゃ
ニア:でも、六花が望まないのなら魔法は使わないにゃ
ニア:どうしてほしいのかどうしたいのか六花が決めるにゃ
ロッカ:私、私は……
ロッカ:チョコやおまじないに頼るだけじゃだめだってわかってる!
ロッカ:でも、伝えたい。たとえダメでもずっと何も言えないよりもいい
ロッカ:私の気持ちを、想いを直行さんにちゃんと伝えたい!
ロッカ:お願い、ニアちゃんダメな私にほんの少しだけ勇気をわけて
ニア:わかったにゃ。ニアに任せるにゃ
ニア:ルナニウヨルエイテツダキス!
ロッカ:……今のが、おまじないなの?
ニア:もうばっちりかかっているにゃ
ロッカ:それなら、私……
ナオユキ:六花さんっ!
ロッカ:あ……直行さん……
ニア:六花、おまじないがかかっているうちに言うにゃ
ロッカ:う、うん。あのね、直行さん
ロッカ:私……ずっとあなたのことが好きだったの!!
ナオユキ:え……?
ロッカ:迷惑だった……?
ナオユキ:そんなことありませんよまるで夢みたいです
ナオユキ:本当は、僕から伝えたかったのに先に言われてしまいました
ナオユキ:僕も六花さんのことが好きです
ロッカ:直行さん……!
ナオユキ:ごめん、僕がもっと早く勇気を出して伝えていれば……
ナオユキ:こんなことにならなかったかもしれないのに
ロッカ:いいの。悪いのは私だから!
ロッカ:惚れチョコに頼ろうとせず好きって気持ちをちゃんと伝えれば良かったのに……
クロム:でも六花さんはちゃんと言葉にした想いを伝えたじゃないですか
エグゼ:惚れチョコなんて最初から必要なかったってことすね
クロム:御二人ともお幸せに
ニア:六花、良かったにゃ
ナオユキ:ありがとうございます
ロッカ:ありがとう、みんな
ニア:2人とも幸せそうだったにゃ
クロム:ニア君のおかげですよ
ニア:そんなことないにゃニアは何もしてないにゃ
エグゼ:勇気の出るおまじないすか……
クロム:そんな都合の良いものなんて無いのでしょう?
ニア:あるはずないにゃ
ニア:六花には、嘘でも勇気を出すためのきっかけが必要だったにゃ
ニア:ニアはちょっとだけお手伝いをしただけにゃ
ニア:さて、それじゃみんなにチョコを作るために戻るにゃ!